GOODDAYS 東京仙人生活

ひっそりと静かに生きる47歳仙人のつぶやき

今の世相だとデジタル監視国家に移行したほうがベターかも…

新型コロナという未曽有の世相のせいというのは確実にあるが、そうでなくても今の時代の不寛容さには怖いものがある。

俺は幸せなので人をうらやむ感情だとか妬みの感情だとかズルいと思う感情を持たずに生活できているが、インターネットやマスコミからはこの種の感情に基づいた情報ばかりが垂れ流されていて気が重くなる。

こんなどうしようもない情報は遮断すれば良いのだが、世の中のことを知ることや学ぶことが趣味なのでそれができず少し苦しい。

  

仮にそれなりの役職にある人が差別ととられかねない失言をしようものなら、「辞任するまで許さない」とマスコミやSNSが徹底して糾弾し、それに民衆が煽られ、それによって形成された世論調査の結果がやたらと影響力を持つ。

もちろん日本だけでなく、世界でも不寛容な傾向は強まっていて、差別ととられかねない発言は絶対的にタブー視されているし、ポリティカルコレクトネスによる正義の振りかざしだとか、キャンセルカルチャーによる不買運動やボイコットだとかの嵐が世界で吹き荒れている。

適当なところでうやむやにして終わらせることが良いと言い切れるわけではないが、インターネットやSNSが発展した今の世の中では何でもすぐに炎上する傾向にあるから、そうなってしまうと全面降伏して謝罪なり辞任なりをするか、トランプ氏がそうだったように自分の賛同者と反対者の分断や対立を煽るかたちで逆ギレして打開を図るかのどちらかになりがちで、世の中が生産的な方向に進みづらくなっているように思う。

 

そもそも失言をしないような行動をすればいいのだが、その自信がない者は変にサービス精神を発揮するのを止めて、極めて事務的に仕事をしたほうが良い世の中になったということであろう。

発言のどこをどう切り取られてねじ曲げられるかわからないし、今の世の中は「障子に耳あり」という言葉ができた時代とは比べ物にならないほどに「障子に耳あり」な世の中である。

 

週刊文春が総合映像プロダクションによる官僚への接待をスクープし、その会話内容について役人が国会で答弁をした後に、密かに文春記者が店内の隣の席で録音していた答弁と合わない会話内容を後出しで公開したものだから官僚側は国家公務員倫理規定の違反内容やそれによる罰則よりもずっとすさまじい社会的制裁を受けるかたちとなった。

不正の摘発や適正な罰則はとても大切だが、社会的制裁や私刑がその何倍も大きくなってしまうことについて個人的には違和感を覚える。

 

普通の人だったらとても許されないようなスパイ的活動もジャーナリズムの世界とやらでは批判されずに済むようである。

浮気相手などからのタレコミなどによって有名人のLINEの画像を晒すのも「センテンススプリング(文春)」の得意技だが、ジャーナリズムの世界とやらはここまで「ゲスの極み」なのかと驚嘆してしまう。

 

自由な人間であり続けるには、まず有名人にならないこと、公人にならないこと、大きな組織を背負わないことが肝要なのだが、それでも会話だとかSNSからボロを出したり失言したりしかねないし、インターネットという恐ろしいツールが存在しているので多くの現代人は何かと窮屈な思いをして生きているともいえる。

もちろん、ほとんどの人は取るに足らない存在でしかないので大きな被害に遭うことはないはずなのだが、LINE情報の流出だとか盗撮・盗聴による被害がないとはいえないわけだし、実際に有名人らはそれを晒され、国民にバッシングされる目に遭い続けているのである。

 

これは俺の勝手な意見なのだが、もし、度を超して人を監視するジャーナリストの所業を肯定する人や有名人らの作為に対してとてつもなく不寛容な人は、自分も常に監視されても大丈夫という心持ちを持つべきだし、自分に不作為があればそれを晒されても構わないと思って生きるべきだと思う。

でないと、筋が通らない。

有名税という言葉で片づけてしまうには絶対に筋が通らないと思うのだ。

 

そして、もちろん世の中の不正を摘発していくことは必要なのだろうが、その手段としてはデジタル監視が最適なのではないかと思う。

現代の中国が行っているやり方を参考にしていくのが良いと思うが、人間は合理的なので常に監視をされていれば悪いことやズルいことをしなくなり、世の中がものすごく「正しい」方向に進むこと間違いなしだと思う。

信号を無視しても、自動車は制限速度をオーバーしてもその場で淡々と罰金を課せば良いし、不正なカネの流れを完全に把握するために現金の使用も廃止すれば良いと思う。

表現の自由を担保しつつも、犯罪を防ぐためにネット上での匿名での書き込みも廃止したほうが良いだろう。

「何があっても許せない」赤の他人の浮気の摘発にもデジタル監視は大活躍すると思う。

私刑を好む不寛容な人には自分の私権の尊重を望む資格はないと俺は思う。

 

SNSやマスコミは騒ぎ立てるだけ騒ぎ立て、その後の経緯や仕組みの改善を見届けることなく血祭に上げると次のウケるターゲットを探し続けるだけで生産性も平等性もないが、デジタル監視ならば常に仕組みの改善していけるだろうから生産性も高く、ターゲットを恣意的に選ぶこともないので平等性に関しても極めて高いと思われる。

 

俺は不寛容な人と違うのでそんな世の中は何があっても嫌だけど…。

なお、今回の内容は人権論・法律論・ジャーナリズム論といったものを一切考えずに書いた妄想的かつ皮肉たっぷりな意見でした。

 

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f:id:gooddays-shumai:20210226200509j:plain月島のスターであるリクガメのボンちゃんは鬼滅の刃柄の服を着てました

 

f:id:gooddays-shumai:20210226200515j:plain気温が21度まで上がった日に散歩していて通りがかった竹下通り。緊急事態宣言下とはいえこんな陽気になると人は外を歩きたくなるものです