GOODDAYS 東京仙人生活

ひっそりと静かに生きる47歳仙人のつぶやき

新型コロナ感染対策の我流因数分解

そもそもセミリタイア生活になって風邪をひかなくなったが、新型コロナ禍以降は風邪をひく気配すら感じない。

病院での感染を避ける意味もあるとはいえ、自粛在宅期間に通院する児童が激減して小児科や耳鼻科の経営がピンチだというし、インフルエンザ患者も激減しているようだから各自の新型コロナ感染対策や自粛生活が他の感染症への感染をも防いだのだといえる。

人々が新型コロナ禍を通じて得た感染対策の習慣は各自の今後の人生に活かすことができる習慣となったのだろうと思うし、そうであることを願っている。

 

東京都から全国に感染が広がっているが、東京都の状況を少し整理する。

現在の東京都の人口はほぼジャスト1,400万人なのだが、今日までの累計陽性者は14,022人とのことだから、累積感染者は1,000人に1人確率にして0.1%というところまで増えたということになる。

なお、この多くは無症状か軽症である。

今日時点の感染者は3,250人なので、4,300人に1人、確率にして0.023%ということになる。

うち、重症者は22人なので、636,000人に1人ということになる。

死者42,000人に1人だが、死者の平均年齢は79.3歳で、大半が糖尿病・高血圧・腎疾患などの基礎疾患を持っていたと発表されている。

東京都民の平均寿命は84歳なので、新型コロナのせいで平均して5年早く死んでしまったということだと思うが、基礎疾患があればそうだろうよ…という気がしなくもない。

…と事実を列挙してみると、後遺症についての不確定情報に恐怖要素があるとはいえ、「とにかく新型コロナ以外の病気で死ぬのは自由だが、新型コロナで死ぬことだけはどれだけの社会的犠牲を払ってでもダメ!」という社会全体の強い意志を感じずにはいられない。

 

今日時点の東京都では0.023%が陽性者ということだが、雑な仮定をして、潜在的に10倍の隠れ陽性者がいると考え、全体の0.23%が感染しているという仮定をして以下に考察してみる。

そう仮定すると、都内で430人と会った時にそのうち1人が感染しているということになる。

ということは、430人マスクをしてそのうち429人の着用は無駄な努力となるが、残りの0.23%に確実に着用してもらうために残りの99.77%も一緒にがんばるということである。

俺は人に感染させないためのマスク着用が最も重要な感染対策だと考えているので、0.23%のために残りの99.77%が無駄だったとしてもマスク着用に大賛成である。

 

マスクといっても、会話時に出る飛沫・咳・くしゃみ・運動時の口呼吸の4つが主な恐怖なのであり、口を閉じて鼻呼吸をして会話・咳・くしゃみをしないと確約してくれるのであればマスクは不要だと思うのだが、この約束を全員が守ることは不可能なのでやはりマスクは必要である。

ただし、呼吸は0.5メートル、会話は1メートル、咳は2メートル、くしゃみは3~6メートルが飛翔距離となるので、これだけの距離をキープできればマスクは不要ということになる。

ということで、屋外で2メートルの距離を取れている場合、くしゃみを食らわない・人に向かってくしゃみしない限りはマスクは不要になるわけだが、夏場は熱中症のリスクのほうがずっと高いこともあり、原則的には人がまばらな屋外でマスクをするのは完全な無駄といえるだろうと思う。

 

しかし、室内、特に3密の室内では恐怖のマイクロ飛沫が飛び交うため、リスクの自己コントロールができなくなる。

だから3密だけはダメということになるのだが、マイクロ飛沫が飛ぶ空間か否かということについて瞬時に換気状況・対人距離・人口密度・会話の有無や声の大きさ・消毒状況を見て総合判断するのはかなり難しい。

売店や電車内のようにほとんどの人がマスクをしていて、かつ、適切な換気がなされていれば概ね安全と判断しやすいが、飲食店において的確に判断するのは難しいので、基本的にはガラガラの店、もしくは屋外・半屋外で対人距離がキープされた店にのみ入るというのがリスクを最小限化する判断ということになるだろう。

なお、他人と一言もしゃべらずに食事をするというのであればともかく、会食をする場合、相手が感染者だった時に感染を防ぐ手立てはほぼないので、身も蓋もないが、感染するのを確実に防ぎたいのであれば他人とは一切食事せずに家族とのみ食事するというというのが正しい態度だし、俺もそのようにしているのだが、全員がそういうことをやっていたら飲食店がやっていけなくなって困るし、どうしても必要な他人との会食もあると思うので、判断は各自のリスク許容度に応じて行うしかないと思う。

これを先に仮定した基準に当てはめてみると、会食による感染リスクは430分の会食人数というロシアンルーレットとなる。

 

そして、飛沫感染・マイクロ飛沫感染よりも初期に我々を恐怖に陥れたのは接触感染なのだが、感染例を見るに前者のほうがずっと恐ろしいということがわかってきた気がしている。

こまめな手洗い・消毒が重要なのは当然なのだが、最も気を抜いてはいけないポイントは言うまでもなく口や鼻の中や目といった粘膜部を清潔でない手で触らないということである。

俺個人に関していえば潔癖気味ということもあって、手で口を触る癖はほぼゼロで、鼻をほじる趣味もないのだが、花粉症なので目だけは触ってしまう癖がある。

そこで目がかゆい時は手を洗ってから掻くか、服を目のところに引き上げて服の裏側の布地で目を掻くようにしている。

自分のなかではこれで接触感染は防げると思っている。

 

…と長々と述べたが、仙人のような生活をしている俺が新型コロナに感染するリスクはかなり低いはずである。

まず、2月以降、うちのご主人以外の親族・友人・知り合いとは1人も会ってない。

LINEや電話やビデオ通話はすれど、リアルには会食云々はおろか誰とも会ってすらいないのである。

とはいえ、この半年間において「あれは濃厚接触だったかもな…」と思う体験が数回あり、その内訳は、花粉症薬処方での耳鼻科受診・眼科での定期検診(医師・技師)・歯科での定期検診(歯科医師・歯科衛生士)・献血(検査・採血)・散髪での5項目8名だけである。

そこにうちのご主人を合わせて9名と濃厚接触したと考えて、先に仮定した基準に当てはめると430分の9名と濃厚接触するリスクを負ったということになる。

なお、うちのご主人は半年間完全テレワークが続いていて俺以上に人と接触していない。

他に行く屋内施設は、スーパー・飲食店・薬局・図書館といったところだが、このなかで感染するリスクがあるのはマイクロ飛沫感染のリスクがある飲食店のみで、飲食店については先述の通り、うちのご主人とのみ食事をし、かつ、ガラガラの店にしか入らないという涙ぐましいというか、ほぼ不要な努力をしている。

なお、ガラガラの店に入るのは応援という意味も大きい。

 

…と6月まではそうだったが、実は7月からジム通いを復活させた。

ジムは3月~6月の期間を良く持ちこたえてくれたと思うが、「そろそろ運動をしなきゃ!」と思ったのと「これ以上休会をして経営に影響が出たら困る」と思ったので復帰した。

もちろん、これまで述べたような視点で感染対策されているかを見て復帰したのだが、俺個人の検査では感染対策はバッチリと判断した。

体温測定・常時換気・マスク着用・距離確保・人数制限・会話制限・1人1本の消毒液使用等々、何重にも策が講じられているためである。

 

前に、「森の中を歩いているとヨガクラスよりもヨガだと感じた」と述べたが、久々にヨガクラスに出てみると、やっぱりヨガはいいっす。

森の逍遥もいいけど、ヨガもいいっす。

そして、サウナ・風呂・水風呂のセットはやっぱり超いいっす。

不要不急だけど、真昼間の水風呂はたまらんです。

 

話は戻るというか変わるが、潔癖気味な俺は新型コロナ禍以前の世界でどれだけの飛沫を浴びてきたかのだろうかと想像してしまい、逆に新型コロナ禍以前の過去を怖く思い返してしまっている。

空間に飛沫やマイクロ飛沫が飛び交う図を想像すると「あの人と同じ空気を吸いたくない」という言葉のリアリティーが100倍は上がった。

なので、政府が唱える「新しい生活習慣」とは合致しないまでも自分のなかで確立した新しい生活習慣は今後も守っていきたいと思う。

というか、「同じ空気を吸いたくない」度合いがより高まった以上、むしろ意識をせざるを得なくなってしまっている。 

 

f:id:gooddays-shumai:20200804131727j:plain8月1日から隅田川の橋のライトアップが始まりました。これは家よりも勝鬨橋の近くに寄って撮ったものです。しばらくは医療従事者への感謝の意を示すブルーを基調にするそうです。しかし点灯されるまで本当に長かった…

 

f:id:gooddays-shumai:20200804131801j:plainこちらは家から撮った築地大橋。昨日までは東京タワーの色はオレンジでした

f:id:gooddays-shumai:20200804193426j:plain個人的には残念ですが、七夕ではなく今日になって東京タワーの色がホワイトに変わりました…