GOODDAYS 東京仙人生活

ひっそりと静かに生きる47歳仙人のつぶやき

マスクの話と森林浴の話

「暑くなってきたなあ…」と思いつつも、人に不快感を与えるのが嫌だから、人とすれ違う際にはマスクをするようにしている。

また、マスクをせずに話をしている人とすれ違う際には、「その程度の配慮もできない人なのか…」と全く思わないかといえば嘘になる。

しかし、鼻から飛沫を飛ばしまくれるという人間はそうそういないと思うので、口を閉じている人がマスクをしていない場合は全然OKだと思うし、ここまで気温が高くなってくると外でマスクをしている人に対して「口を開けないのであれば無理してする必要はないのでは?」と思わなくもない。

スマホなどで話をする時に逆にマスクを下げる本末転倒な人がいるのを見ると「話をする時のみマスク着用を!」と呼びかけるべきなのではないかと思う。

「くしゃみや咳はどうする?」と言われるのかもしれないが、俺に関してはくしゃみや咳を5秒程度であれば先延ばしにできるので問題ないのだが、うちのご主人はくしゃみは全く止められないと言うので、そのような人は常時マスクをする必要があるのかななどと思ったりもする。

 

そもそも、新型コロナウイルスに感染している人が飛沫を飛ばし、かつ、その飛沫を浴びた場合に感染するリスクがあるわけだが、現時点の日本において感染している人に遭遇する確率は街で芸能人に遭遇する確率よりは低いと思われるわけで、そう考えると「0.1%程度のリスクのために99.9%の人は無駄に近い努力をしているのだな…」と切ない気持ちになる。

そこまでわかっていながらも外でマスクをせずに話している人を見るとちょっと不快な気分になるのだから、人間の感情というものはつくづく扱いづらいものだと思う。

 

俺は年間パスポートを持っていることもあって、週に数回は近所の浜離宮庭園を散歩しているのだが、5月中まで閉園していて、6月1日から再オープンしたこともあり、ほぼ毎日散歩に出かけている。

浜離宮庭園のサイトには「マスクのご着用・咳エチケット」と書かれているが、人とすれ違う時以外はマスクを外して緑の中の美味しい空気を身体の中に取り込んでいる。

そもそも俺の感覚では平日昼間の浜離宮庭園の客の大半は白人観光客だったこともあり、今はかなり客が少なく、ほとんど誰ともすれ違わない。

 

新型コロナウイルス禍中も散歩には出ていたのだが、森の中を歩くことはできなかった。

浜離宮庭園には庭園と森があり、森を逍遥するのが好きで好きで浜離宮庭園に通っているのだが、久しぶりに森に入った時には心の底から言い知れぬ喜びが湧き起こった。

今も休会中のジムで長らくヨガのクラスに参加していたのだが、森の中を歩いているとヨガクラスよりもヨガだと感じた。

歩きながら瞑想をしているというか、座って瞑想をする以上にマインドフルネスな感じがしたのである。

そして、森の中を歩く時間が心の底から大好きだからこそ、散歩中・掃除中・料理中などに暇さえあれば聴きまくっているPodcastも聴かずに鳥の声に耳を傾けながら森の中を歩き回るのである。

まあ、鳥といっても一番よく聞こえるのはカラスの鳴き声なのだけれども、多くの種類の鳥の声が心にエネルギーをくれる。

 

家から浜離宮庭園までは自転車で5分程度で、自分で決めた同じコースを30分間歩いているのだが、新型コロナウイルス禍を経てさらに自分の中でのこのルーティンの重要性が増したのである。

真冬こそむしろガンガン歩くものの、酷暑だけは苦手なこともあり、梅雨が明けてクソ暑くなったら散歩の頻度はうんと落ちるのではあるが…。

 

f:id:gooddays-shumai:20200612193322j:plain今は花菖蒲が旬を迎えています