俺はサラリーマンではなく、しいて言えば滅多に売買を行わない長期運用の個人投資家、もしくは無職、もしくは真の自由人ということになるので、基本的にはずっと家にいる。
なので、新型コロナウイルス禍によって何が変わったかといえば、投資でかなりの含み損を抱えたということ以外、生活の変化はあまりないともいえる。
変化があったのは以下のことぐらいであろう。
- うちのご主人は普通の会社員だが、3月頭から最短でも5月まで完全なテレワーク勤務になり、家の中にずっと二人でいるようになったこと。
- 2月中旬からスポーツジムに行くのを止めて、休会していること。
- 感染防止のために電車に乗るのを一切止めているため、遠くに散策に行けなくなったこと。
- 旅行や帰省はおろか他県に簡単には行けなくなったのが残念だが、そもそも電車にすら乗っていない。
我が家は海外旅行の予約を半年前には行うのだが、今年に限っては嫌な予感がして何もしておらず助かった。 - 外食も以前はガラガラで店の窓が開いている店には入っていたが、最近はテイクアウトしかしなくなり、外食の楽しみが大きく減ったこと。
なお、以下のような部分では変化がないといって良いと思う。
- 食料品以外の買い物は以前からほとんどしないし、ネットで買うことのほうが圧倒的に多い。
- 図書館が閉鎖されたのは残念だが、読まずに放置している電子書籍や本が山ほどある。
- 徒歩で回れる範囲の混雑していない場所の散策は自由かつ、気候が良いので、以前と変わらずに散歩をしまくっている。
このような大変な世の中で通常通りに生活できていることに対して日本の社会に心から感謝するばかりである。
…と、ここまで述べた通り、かなりの損害を被った相場以外でコロナウイルス禍が俺の生活に与えた影響は軽微なのだが、それでも入ってくるニュースを見ると暗い気持ちになる。
疫病との戦いに集中するべき状況でありながら、感染を防ぐことと経済活動が残酷なまでにぶつかってしまうこと、長期的な収束の見通しが立たないこと、欧米諸国から悲しいニュースが次々に入ること、自粛経済の中で経済的苦境にあえぐ人々のことを考えると気が重くなること、世間の怨嗟の声の山あられ…などなどに俺まですっかり参ってしまっている。
こうしたニュースにやられないよう上手く情報量をコントロールしているうちのご主人から「コロナのニュースばかり見るのやめたら?」だとか「コロナ脳」だとか言われているのだが、ひたすらニュースやコラムやTwitterを朝から晩まで読みまくっていて、勝手に自爆していらぬストレスを溜めてしまっている。
まあ、その中でもあちこちに噛みついて論争を挑む池田信夫氏や、池田氏と藤沢数希氏の小競り合いなんかは色々な知見が入り乱れる知的エンタメとしてかなり楽しんでいるけど…。
“終息”とまではいかずとも、疫病がどうやって“収束”するかは俺にはわからないし、経済のダメージの予測もつき辛いが、これだけは確実だなと思うことは、今後、飲食業や国内客向けの旅行業が持ち直したとしても、外国人客向けの旅行業はいったん壊滅的なダメージを被るであろうというこということだ。
新型コロナウイルス禍が世界的に収まらない限り、各国は隔離期間を設けないかたちでは国境を開けないし、オリンピックも難しいと思うし、外国人向け旅行業界はその頃までは持ちこたえられないだろうとも思う。
あと、俺は配当目的でREIT(不動産投資信託)を小口で多銘柄所持していて、その下落の度合いがかなりのもので参っているが、もし、テレワークの定着によって社会のあり方が変容して、都心のオフィス需要が減ったり満員電車が解消したり人が地方に移住しだしたりしたら、俺のREITの損失は戻らないままとなるかもしれないが、それでもそれはとてもステキなことなのではないかと思う。
なお、完全に優待目的で飲食業界の株式を小口で多銘柄所持していて、こちらの下落の度合いもかなりのものがあるが、こちらはどうにか乗り切って欲しいし、少しでもテイクアウトなどをして応援したいし、そもそも新型コロナウイルス禍が収まらないと家にわんさかとあってしかも有効期限のある株主優待券を使えないままとなってしまう。
それと、今回のブログで現在の自分のステータスについて言及をしたが、妻が稼いで俺が主夫をやっているという意味合いで「うちのご主人」という言葉を用いているわけではない。
うちのご主人と述べることにした理由については以前に述べているのではあるが、男のことを「主人」と呼ぶ世の中に反感を抱いているがゆえに逆のことをしているだけである。
家計は二人で一つと考えて包み隠さずにやっているが、完済した住宅ローンを含め、マンションの管理費・修繕費も固定資産税も家の光熱費も自分の社会保険料もずっと俺の口座から引き落としているし、相互の口座間で送金もしていない。
また、我が家がとにかくお金を使わない家であることも事実である。
それにしても、自分の生活はさして変わらなかったとしても、世の中がコロナウイルスに打ち勝たない限りは気持ちが心から晴れるということはないよなあ…と思う。
近所の散策はいくらでもできる。気候も最高である。ゆりかもめの頭も黒くなって北に帰る準備が整ってきた。いなくなるのがさびしい…