GOODDAYS

東京の真ん中で仙人のように生きる俺のつぶやき

ソウル

 

とうとう韓国へ

俺は、高校生の頃は少ない小遣いで買った右寄りの雑誌のSAPIOを一字も残さず隅から隅まで読んでいた青年だったが、この歳になると、日本人が日本人に対して「反日」という言葉を使うことに嫌悪感を持つ程度にまではバランスがとれるようになった。

それでも日本語の世界には韓国や中国のことを好きになるのが難しい情報で溢れかえっているわけで、韓国という国を好きになるのは正直難しい。

古来から現在まで中国に関しては嫌でも観に行かねば…視察に行かねば…という気になるが、韓国の文化には全く憧れがないし、韓流の文化も食わず嫌いで一切接していないし、むしろ韓国のことは意図的にスルーしてきた。

以前にも行こうと思って手配したことがあるのだが、この時はてるみくらぶ事件に巻き込まれて頓挫した。

しかしながら、そろそろ見に行っておかないといくらなんでも世の中を理解するうえでバランスが悪かろうと思って重い腰を上げて行くことにした。

 

gooddays.hatenablog.jp

 

韓国を意図的にスルーしてきたとは述べたが、韓国に関する本は嫌韓本・フラットな本・親韓本の全てを相当な冊数を読んできている。

そういったものから蓄積した知識を政治や歴史と絡めて考察を書くと数万字になってしまいそうなので、今回は俺が主観で思った「プラス面」「気づいた面」「マイナス面」「捕捉的な知識」の4要素を列挙するだけにとどめた。

また、今回の主語は韓国ではなくソウルである。

なお、以下は今回の旅行の写真である。

 

photos.google.com

 

プラスに思った面

観光客を呼ぶためのハード・ソフト面での努力が東京よりもずっとすごい。

まあ、東京は世界標準から見ると海外からの観光誘致に関してはやる気がなさすぎと思うのだけど…。

南大門や景福宮などでは相当大規模なセレモニーを毎日行っているし、日本語の表記も多い。

それどころか、ハワイよりも日本語が通じるかもしれないというぐらいに日本語が通じることにも驚いた。

 

概して人は親切で、さらに驚いたことに日本人とわかると逆に親切にしてくれている気すらしたというか、実際にそうだった。

中年のおじさん達も武骨ながらもかなり親切という印象を持った。

韓国語で「ご馳走様でした。おいしかったです」と言っただけで、店の人も客も満面の笑みを浮かべたことすらあった。

 

俺はバブル期の東京を知らないのだが、皆が親の仕送りで大学に行き、消費や夜遊びを楽しみ、若者の人口も多かった90年代後半の東京のような活気が今のソウルにはあった。

要は俺が渋谷の大学に通っていた1990年代の渋谷のような活気をソウルに感じたということである。

まあ、うちらの世代も今の韓国人も就職に関しては超氷河期なわけだし、ソウル以外の都市ではおそらくそうではないのだろうと思うのだけれども…。

ということで、日本にいると韓国の経済に関してネガティブな情報しか入ってこないのだが、ソウルを歩いて感じる感想はむしろ逆であるということである。

 

ナイトタイム・エコノミーが叫ばれる時勢だが、韓国のナイトタイムは他のアジア都市と同じく東京よりも充実している。

働き方改革とナイトタイム・エコノミーの両立が厳しかろう東京との違いは大きい。

 

韓国は家計貯蓄率が低いのだが、それは悪い面であると同時に、需要が旺盛であることの証左でもあり、需要不足かつデフレで低迷する日本との違いを感じる。

それ以前に韓国は輸出立国で圧倒的に外需主導経済ではあるのだが、家計貯蓄率が低く、適度に高いインフレが続いているということを勘案すると、外から稼いだお金が上手く国内で回っているということもできる。

良くも悪くも、お金がどんどん高齢者の家のタンスに眠っていく日本との違いなのかなと思う。

 

また、使い捨てをさせない法令がかなり整備されている。

レジ袋などは基本的にないようで、エコバッグが必須となっていることに好感を持った。

日本の過剰包装や、環境面全般における規制の緩さはどうにかならんものかという思いをさらに強くする。

路上喫煙者の多さに閉口することがあるとはいえ、店内が完全禁煙というのもものすごくうれしいことである。

 

東京は見どころが拡散して点在しているのだが、ソウルは面や線で観光スポットが結ばれている気がするので、一度の訪問でかなり回ることができる。

もちろん、この特性のせいで東京のほうがリピーターが多いのだろうとも思う。

 

日本には自分の不動産で商売していると思われる人が多く、大して利益を出す必要がないため営業せずにシャッターを締めていたり、節税のための経費を計上するためにやっているか何なのかわからないような異常にイケてない店がやたらと多いが、ソウルにはそういった店がほとんどなく、ほとんどの店がちゃんとした商売をしているように見受けた。

 

就職難のため起業家精神が強くならずを得ず、必要に迫られて商売をしている人も多いのだと思うが、とかく外面を重視する韓国の国民性によってなのか、店の内外装は東京よりもソウルのほうがファッショナブルというかそう見えるようにがんばっているように思った。

もちろん、先に述べたようなやる気のない店が多すぎることが東京の店の内外装の平均点を著しく下げている主な要因である。

気づいた面

日本よりずいぶんと西にあるのに標準時間が同じなので、陽が沈むのがかなり遅い。

東京に住んで九州よりも陽が沈むのが早いのがもったいなく思っていたが、ソウルと比べるとその比ではない。

 

電車でものを売る人がいて驚いたが、しょうもないような品なのに買ってあげている人もいて驚いた。

キリスト教徒がマジョリティーであることと関係があるのだろうか。

 

電車の中での携帯電話通話は普通に行われるようである。

 

地震がないので意匠が自由な建築が多く、高層ビルもかなり多い。

また、建築基準法制が甘いのだと思うが、古い家屋をリノベーションして上手く商業利用している事例がとても多い。

 

飲食店のメニュー数は全体的にかなり少ない。

また、メニュー数を絞り込んでいるためか、客席を確保することで利益の最大化を図るためか、厨房スペースが異様に狭い店が多い。

焼き肉屋でもメニューというか部位数がかなり少なく、同じ部位を延々と食べ続けるスタイルのようで、多種類の部位を少しづつ食べる日本式に慣れている身からすると物足りなさを感じることもある。

 

日本で韓国製品をほとんど見かけないのと同じで、車にせよモノにせよ日本製品をほとんど見かけない。

昔はそうではなかったのだろうが、今や日本製品は韓国では不人気ということなのだろうと思う。

なお、日本と韓国やドイツは産業が競合しているので相互貿易も低調だが、BtoBの工業製品生産で日本のほうが先行しているため、韓国との貿易収支は日本の大幅黒字となっている。

また、ユニクロだとかデサントだとか無印良品のように韓国人に極めて強く受け入れられている日本のブランドもある。

 

カロスキルに整形後に顔をプロテクターでぐるぐる巻きにして普通に歩いている人たちをたくさん見た。

整形ストリートもあるエリアではあるが、術後であってもバイタリティーがあるものである。

 

韓国式サウナにも行ってみたが、韓国人はサウナとサウナに付随するジムや食堂や寝床などのスペースで友人と長時間を過ごすらしい。

なお、付随スペースは男女共用のところが多いのでカップルも多い。

人と人の距離が日本人よりずっと近い韓国人らしく裸のつき合いを日本以上に大切にしているのだなと思った。

 

立ち寄った時は慰安婦像の前にはほとんど誰もおらず、街で見かけた政治集会もこじんまりとしていた。

韓国人がこれほどまでに訪日するということは本音では日本のことがそんなに嫌いのではないということなのだろうが、こういったことも実際に見てみないとわからないことである。

韓国にせよ中国にせよ、生きていくのが日本よりもずっと大変な社会なので、庶民は反日活動はおろか政治にすら強く興味を持てないのではなかろうかと想像する。

マイナス面

全体的に道路が広いのだが、何故か渋滞が酷い。

車の運転が若干荒くクラクションも多い。

また、信号待ちが途方に暮れるほどに長い。

そういう信号階梯にしているだけなのだろうが、これは歩行者泣かせである。

 

南大門には偽物グッズを売る人が多く、せっかく先進国に仲間入りしたのに、知的財産権の扱いは途上国レベルであることが伺える。

5,000万人以上の人口を有する国の中では、人口3,700万人のカナダを除いたG7の次の7番目に一人当たりのGDPが30,000ドルを超えた、文字通りG7クラスの国なのだからその辺はきちんとやって欲しいものである。

 

美人がいても顔が驚くほどに似ているためか、どうせ整形だろ?と思ってしまって美人にありがたみがない。

金持ちの住む江南エリアには他のエリアよりもやたらと美女が目についたのだが、どうしてもそのような目で見てしまった。

まあ、ホットパンツの美脚女性が多いことにはありがたみを感じたのだけど…。

 

コンビニは質・量とも圧倒的に日本のほうが上である。

 

飲食店は全面禁煙だが、その代わり路上喫煙が多く、喫煙マナーもかなり悪くポイ捨てはあたりまえに行われている。

東京は路上喫煙禁止で飲食店には喫煙可の店が多いが、飲食店も禁煙になれば吸える場所がなくなるわけで、東京にそういう日が来ることがものすごく待ち遠しい。

 

先ほど、店のメニュー数が少ないと述べたが、そのせいか店にメニュー表がないことが多い。

 

捕捉的な知識

韓国ほどの学歴社会は他に例がないが、名門高校が江南に集中しているため、江南に富裕層が集中して、江南の地価が上がったようである。

韓国の大学進学率はかなり高いのにも関わらず就職難が続いていて、就職活動も新卒一括採用ではなく、大学卒業後も予備校などに通って就職に備えたりしているようである。

国内で食べていくのが苦しい層が多いためか、外国に住むコリアンは増え続けていて、移住者は700万人程度もいるようである。

コリアンの移住先は、中国257万人、アメリカ210万人、日本は在日韓国人含めて90万人、ヨーロッパ61万人というふうになっているようである。

とにかく外に出ない日本人とはえらい違いである。

しかし、不思議なことに韓国のジニ係数は日本より高く、日本よりも平等度が高いということになっているようである。

年金制度はあるのだが支給額は低めである。

さらに社会保険の非加入者が多く、年金保険68%、健康保険71%の加入率となっている。

生活保護のような制度は139万人程度が受給していて、これは人口の2.7%程度である。

3人世帯で13万円、4人世帯で16万円の支給となっている。

日本と違って家計の負債が多く、また、日本と違って高齢者層に貧しい層が多いようである。

ソウルでも路上で物乞いをしている高齢者男性をちらほら見かける。

また、ソウルと地方の富の格差がすさまじく、何もかもがソウルに集中しているという。