GOODDAYS 東京仙人生活

ひっそりと静かに生きる47歳仙人のつぶやき

タバコの臭いだけが許せないはずが…

高校時代に最も仲の良かった友人が退職するとのことで、これは只事ではない話だなと思ったので会うことにした。

男同士で会うときは、予約はおろか店も決めずに会って、適当な店に入ることが多いが、友人が「ここでいいか?」と言って入った店が喫煙可の店だったので少し嫌な予感がしたが、焼き物用の換気ダクトがあったのでまあいいかと思って入った。

友人も非喫煙者だが、ほとんど飲みに行かない俺と違って頻繁に飲みに行く男なので、俺ほどには喫煙可の店へのアレルギーがなかったのかもしれない。

また、俺の友人には禁煙ファシストの友人が多く、このところは喫煙可の店に入ることがほぼなかったため、俺自身も喫煙可の店の地獄っぷりを忘れかけていたところでもあった。

 

入ってしばらくして気づいたのだが、奥のテーブルの4名も横のテーブルの3名も全員が喫煙者で、特に奥の4名は全員が全く間を置かずに延々と吸い続けていた。

しかも、誰も焼き物をしていないことと、外がクソ暑いためだと思うが、換気ダクトの電源も入っておらず、煙は完全に室内に籠っていた。

始めは「帰っての洗濯が面倒だな」と思う程度だったが、全員があまりにエンドレスで吸い続けて、換気も全くないものだからだんだんと話どころではなくなってきて、かつ、俺がイライラしているのを見た友人はまずいと思ったようで、「前はこんなでもなかったのだけど酷いな。もう出ようや」と切り出して外に出ることにした。

会計の際に友人は店長の代理という人物に「ここまで非喫煙者に厳しい環境は滅多にないと思いますよ」と抗議し、俺は「この店、完全に喫煙者の巣窟になってるじゃないですか」と言っておいた。

 

もっと早く出れば良かったのだが、「親しき中にも礼儀あり」で、イライラしつつも、店を選んだ友人の顔を立てて自分から出ようと言い出さなかった俺の判断ミスだったようにも思う。

その後はカフェで甘いものを食べながら話を続けた。

 

それにしても全員が何かに憑りつかれたかのように吸い続けている様子はすごいとしか思えなかったが、喫煙者が社会からあまりに追い込まれているものだから、ラマダン時のイスラム教徒が夜にひたすら食べ続けるのと同じようにエンドレスで吸い続けるのだろうと思う。

俺はタバコの受動喫煙の害などどうでもいい、あの臭いをどうにかしてくれと思い続けていたのだが、今回はあまりに多くの副流煙を吸ったものだから、家に帰ってからも喉が焼けるように痛いし、気持ち悪いしで、臭いサイドではなく、健康サイドからもあらためて喫煙者への憎しみを深めたのであった。

くしくもこの日に改正健康増進法が成立したが、それよりも厳しい都の禁煙条例が施行されるのがで今のうちから楽しみである。

 

話は変わる。 

浅利慶太が亡くなられた。

このブログに劇団四季ミュージカルの感想を過去に何度書いたかもわからないが、何十回も観に行ってはそのたびに多くの感動をもらってきたので、思うところはとても大きい。

劇団四季について書かれた本を読んで四季のシステムの凄さに驚き、昔住んでいた横浜市青葉区あざみ野にある四季芸術センターに掲げられた「慣れだれ崩れ=去れ」「一音落とす者は、去れ!」の厳しい標語を見て衝撃を受けたものだが、アーティストに活躍に見合った報酬をきちんと払う劇団四季を引っ張ってきた浅利氏の功績は一生忘れないと思う。

  

f:id:gooddays-shumai:20201226234920j:plain今日の空