食べログなど飲食店のレビューを見るたびに、店をやっている人のことを思っていたたまれない気持ちになる。
食べログを参照することはあるが、あんなものがある限り、俺は絶対に飲食店は経営したくないし、勤めたくもない。
先日、最も高い税は有名税と書いたが、飲食店ですらそうだわなと思う。
本の執筆や出版も同様である。
仮に、自分の書いた本がAmazonのレビューで不当な低評価を食ったと想定した場合、正気を保っていられるだろうかと思う。
とある匿名の「Amazonのカスタマー」氏がつける本のレビューが目立って低いので、この人は他にどういったレビューをつけているのだろうかと思って見たら、高橋洋一氏が1ならば、高橋氏と真逆の考えを持つ池田信夫氏や小幡績氏も1と、とにかく1ばかりつけていて、「虚偽、ウソ、でたらめ本」などと書きなぐり、気になったページごとに逐一気になった点を取り上げ、ものすごい長文で徹底的に罵詈雑言を浴びせまくっているではないか!
確かにこのAmazonのカスタマー氏の知識レベルは尋常ではないが、見ていて気分が悪くなるとともに、これでレビューを低くされてしまう著者のことを気の毒に思ってしまった。
この人はこれまで50冊程度ものレビューを書いていても5万位当たりなので影響力はないと思われるのは救いだが、他のレビューで2人が5をつけていても、この人のレビューだけ1で3.5になってしまうのである。
たとえ自分の考えと真逆のことを書いてあるにしても、ブログのデタラメ記事ならともかく、本を書く人は精魂を込めて精査を重ねて書いているわけで、かつ、出版されるものには他人のチェックも入っていて万人にとって浅はかなものが出るはずもなく、そのように考えれば相手を尊重する気持ちも生まれるのではなかろうかと思う。
このAmazonのカスタマー氏に期待するだけ無駄なのだが、5ちゃんねるならば見ないようにしてすればシャットアウトできるのに、本のレビューは参考にすることが多いので、こうして触れてしまうと気分の悪い思いをする。
ところで、俺もこのブログではあまり書かないようにしている内容で、6万字ぐらいまで書きためている内容があって、最終的には10万字程度に収めるようにまとめて、0円から300円ぐらいの間でKindleの電子書籍にでもしてみようかなと思っていたのだが、こうした理由でやめようかなと思うようになっている。
設定額を0円にしようかと検討したのは、そもそも電子書籍で儲ける気などさらさらなく、儲けるのであれば投資で儲けたほうがずっとマシなわけで、タダにしてしまえばさすがに辛辣な評価をされて不愉快な目に遭う確率も減るだろうと思ったからである。
電子書籍とやらを出してみる体験をしようかなと思った程度であり、そもそもお金のことなど考えていないので、ブログでも電子書籍でもどっちでも同じようなものなのである。
ゆっくり書いているため、仕上がるのはずっと後になる予定だが、電子書籍で出さない場合は、全て書き終えた後に本ブログにて小出しに出していこうかなと思っている。
同一カテゴリーにすれば一つの本のようになるだろうと思う。
俺は気持ちを平静に保って安らかに生きたい、それだけは周囲に邪魔されたくないと強く願っている。
俺の心が広かったり鈍感力があるならばまだしも、俺のような短気かつ小心な小者は、評価がネット上に晒される現代社会において飲食店も本も、場合によっては店すら出すわけにはいかんわなと心から思うわけである。