GOODDAYS 東京仙人生活

ひっそりと静かに生きる47歳仙人のつぶやき

プリンシプルなきNHK

先日、国を滅茶苦茶にしてしまうダメな判決の例として「整理解雇の4要件」を挙げたが、今度は「NHKを見なくても契約は必要」とした2017年12月6日の最高裁判決について思ったことを述べる。


正直、ここ数年でネット配信が充実して、テレビは、いちいちCMがあってクリックやタップと同時に始まらない時代遅れのコンテンツになってしまっているわけで、もちろんNHKも例外ではない。

広告収入によって運営されないNHKについては、公共放送部分もNHKBS放送や他のBS・CS放送と同じように見たい人だけカネを払えば見られるスクランブル放送に切り替えれば何もかも全て解決する話なのに、本当に頭が悪い裁判官が判決をしたために、あのような判決を出してしまったのだろうと思う。


ところで、NHKオンラインの「よくある質問集」を見たら以下のように記されていた。

 

なぜ、スクランブルを導入しないのか
NHKは、広く視聴者に負担していただく受信料を財源とする公共放送として、特定の利益や視聴率に左右されず、社会生活の基本となる確かな情報や、豊かな文化を育む多様な番組を、いつでも、どこでも、誰にでも分けへだてなく提供する役割を担っています。
緊急災害時には大幅に番組編成を変更し、正確な情報を迅速に提供するほか、教育番組や福祉番組、古典芸能番組など、視聴率だけでは計ることの出来ない番組も数多く放送しています。
スクランブルをかけ、受信料を支払わない方に放送番組を視聴できないようにするという方法は一見合理的に見えるが、NHKが担っている役割と矛盾するため、公共放送としては問題があると考えます。
また、スクランブルを導入した場合、どうしても「よく見られる」番組に偏り、内容が画一化していく懸念があり、結果として、視聴者にとって、番組視聴の選択肢が狭まって、放送法がうたう「健全な民主主義の発達」の上でも問題があると考えます。


個人的には「独善」「余計な世話」という言葉しか出てきませぬが、「その通り!」と思う人っているんですかね。

確かにバカ高い製作費を湯水のように使うNHKが民放よりも数倍すばらしい番組を制作していることは認めざるを得ないが、使用料は民放も含めてオークション方式にすべきなのに格安で公共の電波を使い、国民からカネをせしめ、平均1,126万円の高給を取って、豪華社屋の建て替えをもくろみNHKほどの製作費を投じることのできない民放を圧迫し、CMを流さずに済み、公共放送に必要と思われない分野にこれでもかと踏み込みまくって、この独善ぶりなのだからどれだけ面の皮が厚いのだろうかと思う。


徴収を税務署に委託したら、国家権力によって行なうことになり、公共ではなく国営放送局になってしまうということで、税務署による徴収話を拒否して自前での集金を続けてきた歴史のあるNHKだが、そう言いながら、とっくに自前での集金は辞めてしまっているようで、莫大な費用をかけて外部委託して集金しているようであるが、その無駄が許しがたいし、契約をした者からは取り、そうでない者からは取り切れていないという不平等さにも呆れるし、この点が最も許しがたい。


新聞も同じように集金員に無駄なコストを使っているが、新聞の場合は複数社あるし、契約のたびに解約をちらつかせれば漏れなくいろんな特典がつくわけで、引き落としにするメリットは全くないどころがバカを見るのだが、NHKに関しては、引き落としはおろか、契約するメリットすらないと言われても仕方がないのではないかと思う。


以下は、2017年12月4日の産経新聞ニュースから。

 

英国、フランス、ドイツ、イタリア、韓国は、法律などで公共放送料金の支払い義務を規定。
ドイツは受信設備を設置しているか否かにかかわらず、全世帯に一律の『放送負担金』を課す仕組みを導入している。

 

気になって徴収方法を調べたところ、イギリスではテレビ購入時に登録、韓国は韓国電力公社の電気料金に含まれ、イタリアも電気料金に含まれ、フランスは住民税に上乗せするなどの方法で集金しており、日本のように頭の悪い方法で徴収している例は見つけられなかった。

もちろん、このような徴収方法だったらほとんど漏れがないし、罰則の金額も明記されていて、公平性と罰則がきちんと担保されているわけである。


それに比べてNHKのやっていることはあまりにも滅茶苦茶なのである。

何故か秋田に少なく、沖縄に多いようだが、そのように思う国民が多いから、契約・収納業務に苦戦し、外部に委託するようになったのだと思う。

大組織が汚れ仕事を外部に投げるのは集金にしても除染にしても世の常だが、外部スタッフでありながらNHKの集金スタッフの体で集金するのは、そもそもこの徴収業務というのが世の中にとって全く無意義な仕事であることも相まって、さぞかし辛かろうと思うので、好奇心で事例を調べてみた。


NHK放送受信料の契約・収納スタッフをググったら、求人情報に以下のような文章が出ていたので引用する。

1日をどう使うかは、あなたの自由です。
朝は、オフィスで仲間と事前準備。
「昨日どれくらい回った」なんて話から、「社員旅行、どこ行く?」なんて雑談も飛びかいます。
だって全員が集まるのは、この時間だけだから。
出社から1時間後、「いってきます!」と皆でオフィス出発。
そこから先は、あなたの自由。
そして業務後は帰社することなく、ほぼ直帰。
「今日は定時に帰りたいから、集中して仕事を進めよう」も、「疲れたなぁ。3時になったら、カフェでコーヒーでも飲もう」も、すべて自由。
それでも計画的に成果を上げ、ほぼ全員が月の目標を達成しているんです。
約5~10万円のインセンティブがプラスされ、入社1年目の平均月収は、32万円。
このバランスは、入社後に教えますのでご安心を。
さて、あなたは1日をどう使いますか?


とあり、求人条件は高卒以上35歳までで、9時30分~18時30分か10時30分~19時30分までの実働7.4時間労働なのだそうだ。

「このバランスは、入社後に教えますのでご安心を。」のくだりの意味がわからないのですが、インセンティブは契約を取ったらついてくるんですかね。

5~10万円とは歩合の部分は少なくはないようですが、「ほぼ全員が月の目標を達成」とは、それはすごいすごい。

コールセンターなどもされている会社での求人で、この文章はソフトな感じで書かれていますが、しんどいのかどうかは想像次第ということなのでしょうな。

まあ、しんどくないと思う人なんていないと思いますが…。


俺は昔にもずいぶんと吠えているようだが、いつになってもプリンシプルなきNHKのままだなと思う。

gooddays.hatenablog.jp