GOODDAYS 東京仙人生活

ひっそりと静かに生きる47歳仙人のつぶやき

大相撲の事件の件でもうちょっとだけ

先日に論点を列挙した際に個人的意見は述べないと書いたが、ちょっとだけ。


今回の件で、法的に裁く必要があるのは暴行事件が刑事告発されるかという件のみ、もし、今後問題が起きるとすれば何かの拍子に八百長の証拠が発見されて刑事告発されるかどうかという点だけで、他のことは、品格がどうか、態度がどうか、生意気か、目障りか、取り口がどうか、発言内容がどうか等々、全て感情の話だということである。


このようにどこまでも内向きな話だなと思うし、別に誰の味方をしたいとも思わないが、間違っても貴乃花親方と白鵬の対決という構図を周囲が作って楽しむのは野次馬根性が過ぎるように思う。


俺も日本人の感性を持っているから、モンゴル勢に苦々しくも思うこともあるが、顔が日本人と全く同じであるだけに、「日本国体を担う相撲道の精神」という軸で延々と話を進められたら、モンゴル人は割を食うだろうなと思う。

昨今の世間はあれいえばこれいえばパワハラと騒ぐなかで、この件に関しては厳しいものだなあとも思う。


あと、スポーツマンシップだとか、ノーサイドの精神だとか、果てはディベートの精神だとかを持ち出せば、勝負と普段の仲の良さは関係ないようにも思う。

今日、K-1スーパーライト級タイトルマッチで王者・野杁正明選手と挑戦者・大和哲也選手の試合が発表されたのだが、この二人は同郷で普段は仲が良いそうだ。

卜部弘嵩・功也兄弟など兄弟かつ同じジムなのに2度も兄弟対決があって、タイトルマッチでは飛びヒザ蹴りでのKO決着だった。

どんなに普段は仲良かったとしても、試合では死力を尽くして戦うというのも一つのプロのあり方とも思うし、キックボクシング界ではこれはごくごく普通のことである。

自分の経験でも、出稽古したり、共同で練習すると普段よりも得るものがあるのだが、相撲もキックボクシングもプロ野球選手のオフの共同練習もこの延長といえるわけで、これを良いと思うかどうかは当事者が考えれば良いことのようにも思う。


態度や取り口やガチンコか等々論点はあれど、モンゴル勢の相撲の実力がどう考えても抜きん出ているということだけは確かなことである。


まあ、今回の大相撲の件に関しては、楽しくてしょうがない話題を提供してくれてありがとうと思うだけなんだけど。