GOODDAYS 東京仙人生活

ひっそりと静かに生きる47歳仙人のつぶやき

トランプ大統領がエルサレムをイスラエルの首都として認めた件で思ったこと

甥や支持者の存在はあるのだろうが、トランプ大統領は、これまでどんなにユダヤロビーが暗躍しても誰も踏み込めなかった決断をしちゃったわけだが、今後どうなるのかは未来のみぞ知る感じですな。


これは池上彰氏の本を読んで後で知ったことだが、昔、ブッシュ元大統領が、2002年の一般教書で「悪の枢軸」として北朝鮮イラクを名指しする際、「3ヵ国ないと収まりが悪い」とか言って、思いつきで、穏健派のハタミ氏が大統領だったイランを加えてしまって、その後、反米強硬派のアフマディネジャド大統領の時代を招いたという件を思い出す。


または、大量破壊兵器イラクにあると決めつけて戦争をおっ始めて、結局なくて、さらに、アフガン戦争だとか、ゆくゆくはイスラム国の台頭を招いたことも思い出す。


当時の日本はとてもイラク戦争に反対できる立場になかったが、今回もお茶を濁すのが精一杯だと思う。


北朝鮮というリアル驚異、中国の台頭、平和憲法の存在、何があっても自分だけは血を流したくないという国民性等々を思うと、日本はアメリカとだけはケンカできませんわな。

俺は、一滴も血を流さずに済んで、平和な経済活動を営めるのであれば、仏独あたりのように自分の意見をきちんと言えない屈辱だとか、大統領が横田基地から入ってきてヘリでゴルフ場や六本木へ自由に飛び回る屈辱だとか、アメリカ大統領が誰であれヨイショせんわけにはいかない程度の屈辱は仕方ないと思っているほうである。

良くわかっていないことを言う人は政府に「日和るな」と言うが、村山トンちゃんを見てもそうだったように、どの党が政権を担当しても今の日本がとれる道は他には見当たらない

意地を張るには中露のようながんばりが必要なわけで、とても割に合わないもんね。


しかしながら、アメリカもそうだし、日本もそうだが、小選挙区制を中心とした二大政党制というのは長所も大きいのだけど、二者択一でパッケージを選ばないといけない苦痛はありますわな。

俺は二大政党制は同じような政党二つ、例えば、三菱商事三井物産のどっち?電通博報堂どっち?どっちでもいいよね!みたいな感じが理想的だと思っているのだが、現実はとてもとてもそうではないようで…。

でも、まさかトランプ共和党というパッケージを選んじゃうアメリカにも、民進党というパッケージが自爆する日本にも正直困っているが、比例選挙区中心にするとドイツのように組閣もままならないという事態を招きかねないし、かつての新党さきがけのように小政党がキャスティングボードを握ってしまうのだけは絶対に嫌だから、まあ仕方ない。


それにしても、民主主義がだんだんとポピュリズムになってきて世界は怖いですな。