GOODDAYS 東京仙人生活

ひっそりと静かに生きる47歳仙人のつぶやき

人生100年は嘘?日本政府の公式寿命推計は男性が84.19年、女性が90.93年

昨日、人生100年について書いたが、リンダ・グラットン氏の「LIFE SHIFT」ではコーホート平均寿命とピリオド平均寿命で推計が異なるというふうに書いており、一般的にはピリオド平均寿命がとられているが本書ではコーホート平均寿命で試算したというようなことが書いてある。


本書でどの推計を取るかは本書の自由だが、日本政府の公式書類の推計はどうなのかとふと思って内閣府の資料をググったら「平均寿命の推移 - 内閣府」という資料に以下のような記述があったのでこれが公式見解かと思う。

 

2060年には男性が84.19年、女性が90.93年となり、女性の平均寿命が90 年を超えることが見込まれています。


公式見解がこの数値なのに、一段飛びで人生100年と煽る政府もしたたかだなと感心する。


2016年の日本人の平均寿命は男性が80.98年、女性が87.14年なわけで、44年かけて男性は2.95年、女性は3.79年しか伸びない推測となっており、医学等の発展で伸ばせるのはこの程度だろうなと俺も納得がいく。


俺は統計数値を眺めるのが趣味みたいなものなのだが、寿命の差というのは意外と小さいものだなあといつも思っている。


以下、男女を併せて述べるが、1位香港84.28年、2位日本83.84年は有名だが、アメリカ以外の先進国最下位で31位のドイツが81.09年で、46位アメリカが78.74年、203位で最下位の中央アフリカ51.38年とある。


香港とドイツの差は3.19年、長野県と青森県の差が約2.8年、杉並区と荒川区の差が約3.5年となっている。

これらを見て都区内の差が一番大きいぐらいに人間本来の寿命というものは差がないともいえるわけである。

20世紀に入って、医学・疫学・衛生面・環境面・福祉面等における脅威を克服してしまった国にはこれほどまでに差が生まれないものなのである。

また、どんな差よりも、男女差の7歳差のほうが大きいわけである。


健康オタクの俺がいろんな説を読み漁ってエビデンス等を冷静に見て、運悪く罹った病気以外での健康阻害要因は、圧倒的に炭水化物の食べ過ぎによるものであり、栄養素・有害物質・添加物といった他の要因はそれと比べればだいぶ小さいのではなかろうかと個人的に分析している。

しかし、それでありながら、ジャンクフードを食べまくったとしても所詮はこの程度の差しか生まれないともいえるのである。


健康を阻害する大要因が炭水化物の食べ過ぎによるものだとすれば、健康寿命を増やすためにここに気をつければ良いわけで、それと同時に、疾患の早期発見ができるように必要な検査を受ける努力をし、あとは個々の生命が持っている運命に任せるしかないということだと思う。


人生には、無駄もしくは楽しく思えない時間があるはずで、それをいかに減らして、楽しい時間を増やしていくかということに注力することのほうが、いつ死ぬかあれこれ悩むよりよほど大切なことだと思う。