勝どきセブンのチョコミント
イオンが値下げに踏み切るなど、デフレがなかなか解消しない世の中だが、コンビニのアイスだけはインフレワールドだ。
特にセブンイレブン。
家の最寄りのコンビニは「セブンがいい」と思ったりもしつつ、実際はファミリーマートなのだが、よく考えると、どれもこれも、質が高い・量が少ない・値段が高いの三拍子が揃ったセブンより、質は普通・量が多いものもある・安いものもあるファミマのほうが使えたりもする。
っていうか、ファミマには俺が大好きな「クリームたい焼き」があるからそれだけでファミマで良しと思っている。
なお、製造元は日本コムサである。
といいつつ、たまにセブンイレブンの高品質な商品を、特に何の頑張りも見せていない自分へのご褒美に買うことがあるのだが、セブンのインフレ率の高さと狡猾さには油断も隙もならないと思う。
セブンの仕掛けに引っかかると財布から予想より多いカネが出ていくから細心の注意が必要である。
最初に触れたアイスの話だが、まず、値札がついているアイスがどれもこれも高い。
平均価格180円といったところだろうか。
しかも、値札がついていないアイスはどれも無尽蔵に高そうに見えてくる。
そして、それらは実際に無尽蔵に高い。
これは大したことなかろうと思って、なんてことないチョコミントアイスを手に取ってみたら「COLD STONE」の文字が書いてある。
「何!コールド・ストーン・クリーマリーとコラボして値段を吊り上げる作戦に出たか!」と思いつつ、値札がないものだからいくらかと妻がスマホで検索したら何と250円。
棒状のチョコミントアイスがコラボすると何と250円のインフレスパイラルハイビーム。
しかも一見地味で値札なしというセブン仕掛け。
妻はガリガリ君とかアイスボックスとかが好きなのでどこでも安上がりだが、俺は夏でも冬でもコッテリと乳脂肪が入ってガッツリチョコやらナッツでコーティングされたようなのが好きなチェリオ君だから、最近は油断すると高価格のアイスばかり掴まされるわけである。
ファミマでも値札のついていないアイスは高いが、ファミマには緊急避難的な130円の、MOWとかチョコモナカジャンボとか全く胸がときめかないものの、食べる前から美味いとわかり切っている安定の商品が2種類ぐらいは俺のような貧乏人のために置いてあるのに毎月7日あたりにはVERYが平積みで置いてあるセレブ多めの勝どきセブンときたら容赦なし。
アイスだけを買うのにスーパーに入ってレジに並ぶ気になれないこちらの心理を突きまくりやがって~。
まあ、実際、アイスだけのためにスーパーに入るほどの必死さがない中途半端な俺が悪いんですよね。
ここからは違う小話。
上総のスーパーカップ
先日、房総の亀山湖に行ったのだが、超ド田舎かつ恐ろしく店がないところで、やっと見かけたお店が、久留里線の終点の上総亀山駅の目の前にある半世紀前からあるような駄菓子屋とも生活用品店ともいえないような店で、品数はやたらと少ないが色々と置いてあった。
地元にとっては生命線のような店なのだと思う。
妻が「あーここにはガリガリ君とスーパーカップがありそう」と言いながら、あまりに暑くてアイスが食べたかったので、ちょっと入るのに勇気がいったが恐る恐る入ってみた。
店の人が見えないので呼び出したら予想通りに年配のおじさんが出てきたので、「アイスクリームありますか?」と聞いたら、「あるよ」とフランクともフレンドリーともいえる血の通った人間的な応対ぶりで、左側にある冷凍庫というか外から全く中が見えないストッカーを指差したので、実際に蓋を開けて見たらその2種類とパナップのような商品が置いてあった。
一瞬、パナップ?に目がくらんだが、ズバリ予想が的中した妻の勘のするどさと、お約束通りの店の品ぞろえに敬意を表してスーパーカップをセレクト。
レジも目につかなかったような店だが、ガリガリ君とスーパーカップで税込み210円の安心価格。
納税するのは年間売上1,000万円以上の事業所なので、消費税を国庫に納税しているとは全く思わないが、多分税込み価格。
でも、インフレセブンとは大違いである。
スーパーカップはラクトアイスで質の悪い味のくせに380kcalもあるので普段はまず買わないのだが、房総の森のやたらとまぶしい日差しの中で食べる久々のスーパーカップはやっぱりチープな味だったが、とても美味しゅうございました。
【追記】
2018年5月19日追記。
「クリームたい焼き」の製造元が日本コムサからデザートランドに変わったのですが、卵の風味がより強く出るようになったものの、劇的に触感が落ちており、まこて残念でございもす。
房総の亀山湖