GOODDAYS 東京仙人生活

ひっそりと静かに生きる47歳仙人のつぶやき

グアムにて結婚式

 

初めてのグアムにて結婚式

初めてのグアム旅行である。

今回は結婚式を挙げるために行ったので海外挙式について具体的に書く。

なお、読み手のことを考えて今回は金額の詳細についても細かく書いてみることとした。

旅行は2009年12月3日から12月6日まで3泊4日で行ってきた。

 

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飛行機

行き

海外に出かけるときはいつも土曜日の朝発のことが多くて、今回は平日の朝発の飛行機だったのだが、下りだというのに普通料金で乗れる成田の特急が混んでいた。

学生の通学時刻とかぶっていたのとあってうるさかった。

毎度行きはケチってスカイライナーでなく特急にするのだが、次回はさすがにスカイライナーにしようかなぁ~。

その後、残りのサラリーマンの多くは成田空港で降りたのだが、僕はパートナーに「成田なんていらない!羽田がいい!」って話をずっとしていたわけで、一般的な都民の感想を彼らに聞かせてあげられたことにはしてやったりな気持ちだが、まさか、周囲のほとんどが成田空港で働いている人であろうとは思わなかった。 


帰り

送迎のバスがホテルに迎えに来たのが13時50分、飛行場はすぐ近くにあり、飛行場も大きくはないので、結構遅くまで遊べるのがグアムのすばらしいところだと思う。

離陸したのは15時50分だったが、東京への到着時刻は予定より50分も早まり、東京時刻で18時過ぎだった。

しかし、そこからなんだかんだで家に着いたのは21時前だったから、いかに成田がアホな場所にあるかわかろうというものである。


街歩き

タモンの街 

アジアの街は正の魅力もあれば負の魅力もたくさんあって、街歩きにいそしまなければならないが、グアムはアメリカナイズされた観光地っぽい街並みなので、アジアにありがちな独特の臭気・物売り・物乞い・昼間からつっ立っている何しているかわからないおっさん…といった負の魅力がなく、もちろん正の魅力もさしてなく、ストリートを一通り往復すればそれで済むので他のことに時間を割けるという意味で「これはいい」と思った。

売っているものも、ブランドには興味もカネも無いし、普通の商品はららぽーとイオンモールのほうが欲しいものがあるし、アジアの街にありがちな怪しい物も置いていないので、ショッピングにもさほど注力せずに済み「これはいい」と思った。

なお、挙式した夜にパートナーと弟も連れ出してストリップに行き、最終日に射撃に行ったが、こういうアメリカらしい楽しみはもちろん充実している。


マイクロネシアモール 

おそらくはグアムで最も大きなショッピングモールで、観光用というよりは地元向けもモールなので、他の観光用ショッピングモールよりは楽しめるし、スーパーも併設されているので便利である。

今回、旅行会社はJTBを利用したが、グアムはJTBの圧倒的な牙城にHISが対抗しているといった様相で、この2社を利用する人に関しては無料バスが街中を巡回しているのでどこに行くにも便利であった。

とはいえ、今回の旅行でこのバスを利用したのは2度のマイクロネシアモール行きのみであった。

1度目は翌日の結婚式の際にうちら以外が着るアロハとムームーを買いに両家で行き、2度目はみやげを買いに行った。

ということで、今回は恋人岬にすら行かなかったが、次回来たときにはドライブにチャレンジしてその際に回ってみようと思った。


ホテル

両方の家族が宿泊することもあって、今回はウェスティンリゾートグアムに宿泊したが、普段、ウェスティンクラスのホテルに泊まることなどないからホテルライフを満喫することにした。

とはいえ、最大の魅力はホテルのグレードではなく、部屋から海が見え、ホテルのまん前にプールとプライベートビーチがあったことであった。

それと、ウェスティン自慢の「ヘブンリーベッド」のやわらかいけど沈まない寝心地は自慢するだけのことはあり、本当に大したもので、家に帰っていつもは心地よく感じるマニフレックスですら「ちょっと固くない?」と思うぐらいだった。

もちろん沈むぐらいなら固いほうがいいぐらいなのだが、それを両立しているのがすばらしいと思った。

前から、「高級シティーホテルって、高級温泉旅館のように豪華な飯や内湯や外湯がついているわけじゃないから、旅館よりはコストパフォーマンス悪いよな…」と思ってはいたが、やはりそうだというのが実際の感想である。

でも、ここには最高のビーチと気候があるのだからその魅力は計り知れないと思った。
とはいえ、今後、二人だけで来ることがあったらもう少し安いツアーにしちゃうんだろうな…。


アクティビティー

潜水艦

マリンスポーツにはさほど興味がなかったが、潜水艦には興味があったので乗ることにした。

朝にホテルにピックアップに来てバスで30分程度行った場所にある船乗り場に行き、船に乗り換えて15分程度クルーズし、潜水艦に40分程度乗るツアーだが、スキューバのように自分で水に浸かることなく手軽に海底世界を見ることができるので個人的には大満足だった。

ただ、艦内で流れていた曲が終始映画「タイタニック」のいろんな曲だったことは、縁起を担がない僕でも気になった。

クルーズも楽しいので一石二鳥だと思う。  


ポリネシアンショー

僕が見たかったのはイリュージョンのショーだったが、義父がショーを観るならポリネシアンショーがいいと言っていたし、こちらはビュッフェがついていたので、ポリネシアンショーを観ることにした。

ゆったりとした動きのダンスだったら嫌だなーと思っていたのだが、パーカッションがカッコよくて、ダンスも動きの速いアクロバティックなダンスだったので観ていて十分に楽しめた。


結婚式

ブライダル会社の決定 

国内で披露宴をする挙式は考えていなかったので、パートナーが海外挙式の資料をインターネットで多数申し込んだら、多数の資料が送付されてきた。

そのどれもがイメージ先行型で、「要は総額でいくらかかるのか」が今ひとつわからないものばっかりだったり、わかっても高かったりしたのだが、それがきちんとわかったのはワタベウエディングだけだった。

行き先は夏に行ったバリやハワイもいいなあと思っていたのだが、やはりグアムが安いのと近いのと他にやることが少なくてゆっくりできそうだったのでほぼグアムにしようと考えた。

いつもは2人で旅をするけど、今回は8人だからかかるので、移動が短いに越したことはないし、費用も4倍になるので、いくら結婚式とはいえ、そうした計算も多少は働いた。

旅行はHISが安いだろうということで、HISの話も聞いてみようと思い、HISとワタベに予約して行ったのだが、結局は式を取り扱っているのはブライダル会社なのと、旅行部分の値段も旅行会社のパックを用いるため同額なのでワタベに決定した。

また、自称「値引き交渉の鬼」の僕が他社を引き合いにして値引きを求めてもびた一文まけなかったことにも好感を持った。

そのかわり、キャンペーン割引の類は総動員してもらった。

結局、旅行部分は旅行会社、挙式部分はブライダル会社が取り仕切るようで、どちらかは外注になり、そのどちらにおいても外注部分に対して金額が余計にピンハネされるということはなさそうだった。  


挙式内容の決定 

教会はいろいろとあったが、ウェスティンのセント・レオ・チャペルが小さくて、建築デザインも良く、とても安かったのでここに決めた。

教会使用・牧師への謝礼・演奏者とシンガーへの謝礼・通訳兼介添人・結婚証明書・ブーケ&ブートニア・リムジン送迎・新婦メイク&ヘアセット・ウエディングドレス&小物(80,000円まで無料)・タキシード一式(200ドルまで無料)・ビデオレターの全て込みで158,000円だが、さらにキャンペーンで20,000円引きとなり138,000円だった。

式の撮影は専属のプロしか許可されていないのが癪だが、さすがに写真を一枚も残さないわけにはいかないので、20カットのアルバムと家族用簡易アルバム2冊で75,000円のオプションと、挙式後に予約していたホテルのレストランでのコース料理が1名11,000円だったため、式・写真・食事会を全てあわせて301,000円だった。

もちろん多くの人は80,000円以上のドレスを選ぶかもしれないし、新郎も200ドル以上のタキシードを選んだりヘアセットやメイクをするのかもしれないが、家族だけで式をするのにそういったものは必要でなかったのでこの程度の出費で済んだ。

パンフレットを見る限りでは、確かに高いものは立派で、パートナーも高いドレスのほうがわかっているから、一番安い80,000円のドレスの中から一番良いものを選んでそれにしたが、高いのを見さえしなかったらそれはそれでとてもステキに見えた。

僕のタキシードなんて、200ドルの予算だと1種類しかなく、式の3時間前にサイズだけ選んで決めたものだ。

こちらで用意するのは下着と靴下だけであった。

あとでも触れるが、結論としていえることはこんなにすばらしい結婚式を挙げてこんなにお金がかからなくて良いのか!とビックリすると同時にワタベウエディングに感謝の意を述べたい気持ちでいっぱいである。

もちろん、感謝の気持ちがとてもあったので現地でのチップはそれなりに出した。

普段、冠婚葬祭産業に対して、「一度しかないことだからってボッてるんじゃないの?」という思いが強かったが、自分らが挙げた式に関しては安くあがりすぎて申し訳なく思うほどだった。 


ツアー内容の決定

挙式とツアーとは全く別々に決めるものだったのだが、グアムの安めの部屋はHISも押さえているものの、良い部屋の枠はJTBがほとんど押さえているので、ありがたいことに選択肢が少なく、ルックJTBにする。

ホテルに関してはグレードの違いほどに価格の差がないように思ったので、教会と同じホテルにしようということになり、そのままグアムでは最高級グレードのウェスティンにした。

うちらの部屋はオーシャンビュー(37㎡)にして、僕の両親と弟、パートナーの両親と妹の部屋は各階に1部屋しかないオーシャンフロント(49㎡)の部屋にした。

旅行部分は8人で780,080円だったので、今回の8名での結婚式旅行においてワタベウエディングに振り込んだ総額は1,081,080円だった。

驚くほどの明朗会計である。

なお、こういった金額は企業によって秘密になっているところもあるだろうが、ワタベとJTBのパンフレットを見ればこの額は誰でもわかるし、まけてもらったわけではないのでここに書いても問題ないものと判断した。    


挙式ドキュメント

銀座のワタベのサロンで3回ぐらい打ち合わせをするだけで済んだ。

主に決定事項の決定と確認だから、長い打ち合わせは初回のみで、あとは京橋のサロンでの衣装あわせと途中および最終確認だった。

それだけで当日を迎えたのだが、普通の国内の結婚式と比べると格段の手間のかからなさだったのではないかと思う。

朝の9時にホテルの目の前のワタベに出向き、式の進行の打ち合わせをして、僕はタキシードの試着、パートナーはメイクとウエディングドレスの着替えを行った。

僕は試着して式の開始時刻の12時半までずいぶんと時間があったので一度ホテルに戻って昼寝してた。

11時40分にワタベに戻って着替え等を行い、12時15分にリムジンに乗って、ワタベの向かいにあるウェスティンの教会に向かった。

ホテルが近かったがためにあっという間のリムジンだったが、まあ、これから乗ることもないだろう。

 

パートナーと義父を残し、式場に入り、「こんな感じでやりましょう」とスタッフの方とヒソヒソ話で最終の打ち合わせをして、「それではスタート」というテレビのような感じでスタートしたが、事前に用意してた、結婚披露宴にありがちな生い立ちのビデオレターが、サザンオールスターズの「心を込めて花束を」のミュージックとともに始まると一気に家族が涙涙モードとなり、それが終わって新婦と義父が入場して式を行った。

全くの予想外に家族がそういうモードになるものだから僕もあぶなかった。

教会のシンガーが女性ではなくおじさんのシンガーだったのだが、後方上にあるテラスから歌う歌の上手さは尋常なものではなく、その声を聴いているだけでまた泣きそうになった。

牧師さんは僕よりデカい超大物風もしくはボスキャラ風の牧師さんで只者ではないオーラというか威光を放っており、これには「ワタベもずるい牧師さんを用意するものだ」と思ってしまった。

こちらが応じるセリフなどは少ないのだが、何せ英語を聞き取るのが難しいもので少したどたどしかったのだけれど、出席者は家族だけだったのでいいやと開きなおった。

 

式が終わると写真撮影等がOKとなり、僕らが再入場して牧師さんや家族と写真を撮った。

その後は外に出て海などをバックにした写真撮影を一通り行い、その後、レストランで食事会を行った。

オプションも何もつけていないのにケーキカット用のケーキまで用意されていたが、僕はここで当初は一生する予定ではなかったケーキカットという行事までこなすこととなった。

ケーキカットが終わった直後に僕が「ここで音楽がなるんだよな…」と笑いを取ったらスタッフの人がすごい速さでそれっぽい音楽を流し始めたのでおもしろかった。

披露宴と違って終始全員の顔を見てしゃべり続けることができ、僕もパートナーも料理を残さずたいらげることができたのも良かった。

話は戻るが、それにしてもあの只者ではない牧師さんとシンガーは反則だったと思う。

式を挙げる前は普通の人より全然やる気がないほうだったと思うが、まさか、感動の涙が流れそうになるのを必死にこらえ続けて行うすばらしい式になるとは夢にも思ってなかった。

また、なかなか家族旅行なんてできなくなってくる年齢になって海外への家族旅行ができ、これからなかなか会う機会を取れないであろう両家の家族が4日間も旅行して一気に親密になれ、それで全員が心から楽しんでくれたので本当に良かった。

いつもシュールで斜に構えている僕だが、「結婚式ばんざい。グアムで挙げて本当に良かった」と心から思った。 

 

挙式したセント・レオ・チャペル