GOODDAYS 東京仙人生活

ひっそりと静かに生きる47歳仙人のつぶやき

K-1 WORLD MAX 2007 日本代表決定トーナメント [2007/2/5]

 
各試合ごとの感想

オープニングファイト1 ○城戸康裕 VS ●川端健司 (1RKO・パンチ)
オープニングファイト2 ○密山剛三 VS ●ASH-RA (判定3‐0)
特別試合 ○HIROYA VS ●高橋明宏 (3RTKO・タオル投入)
リザーブファイト ○安廣一哉 VS ●サトル・ヴァシコバ (判定3‐0)

いずれも放送されていないから見ることができていない。

オープニングの第1試合と第2試合は順序が逆だろ?って気はする。

学生キックチャンピオンで密かにがんばって欲しいと思っている城戸選手がかなり打たれ強い川端選手にKOで勝ったとは驚きである。

しかも城戸選手がキックでなくてパンチで勝ったというのにも驚いた。

ASH-RA選手はK-1以外ではほとんど見ないし、密山選手のことは知りもしないのでノーコメントで…。

マスコミでもにぎわったHIROYA選手の強さを測定したくても、高橋選手のことを何にも知らんのでできませぬ。

でも翌日のスポーツ紙の見出しがHIROYA選手のことばっかりだったのは、本戦の選手が浮かばれなくてかわいそうだった。

サトル・ヴァバシコバ選手とツグト“忍”アマラ選手は全日本キックの看板選手だが、二人ともこの前まで61キロのライト級でやっていた選手である。

この階級でやらせるなら、ウェルター級で無敗の大輝選手や、スーパーウェルター級で超実力者の山内裕太郎選手を出したほうがいいようにも思うのだが…。

 

1回戦 ○アンディ・オロゴン VS ●小比類巻貴之 (延長判定3‐0)

試合後に小比類巻選手が実は試合前から骨折をしていたことが判明したから何とも言えない部分はあるが、それでも、アンディ選手が小比類巻選手相手に大金星を挙げたことは事実だし、ダウンを取って、文句の言いようのない勝ちを収めたのだから立派である。

アンディ選手の身体能力の高さについては言うまでもないが、それ以外にすばらしいと思ったポイントが二つある。

一つは後重心のムエタイスタイルで構えて後ろの右足に重心を置きながら、浮いた左足でインローやカットを出しやすくしていたことで、それによって小比類巻選手のローキックのダメージを最小限に納めることができていたのだろうと想像する。

うまい具合に左のインローやカットでごまかせていたし、その見栄えも良かったように思う。

もう一つは過去の2戦には見られないぐらいにパンチが進化していたことである。
まず、パンチのモーションがかなり小さかったのが良かった。

明らかに小比類巻選手よりモーションが小さかったから先に先にパンチが当たっていたのだ。

当て勘も良かったし、機を見るに敏というか、パンチを打つときには一気に前に重心を置いて前進力を使って打ち込んでいたので体重も乗っていたし、相手の下がるスピードより早く前に出られていた。

関係ない話だが、昔、新田さんに「明日ボビーの弟とスパーする?」と聞かれ、「いえ、明日はちょっと用事があって…」と断ってしまった日からまだ一年も経っていない。

用事よりスパークリングを優先して話のネタを作っとけば良かった…。

 

1回戦 ○TATSUJI VS ●HAYATO (判定3‐0)

両者ともK-1ジムの同僚であるだけに、「強いほうが勝てばいい…」と思ってみたが、全試合で一番熱い試合だったのではないだろうか…。

TASUJIさんのパンチは回転が速くコンパクトな上に強烈なボディーブローまであって毎回ながらとても見栄えが良かった。

HAYATOさんは前回にパンチで打ち負けたから今度はキックでいくのかと思いきや、今度もパンチの打ち合いで勝負していた。

キレイな顔して毎回ながら本当にハートの強い人だと思う。

その結果決定的なダウンを取られたけど、後半はHAYATOさんが挽回していたようにも思う。

HAYATOさんにとっては本当に悔しかっただろうけどいい試合だった。

 

1回戦 ○尾崎圭司 VS ●宍戸大樹 (判定3‐0)

1Rの始めは調子は良くなさそうなものの一応は宍戸選手ペース。

しかし、かぶせ気味の右で尾崎選手がダウンを先取。

試合全体を通して、バックブローもだが、尾崎選手の右パンチのタイミングが絶妙だった。

3Rは、宍戸選手が左のキックを起点とした攻撃で反撃に出たけど前半の劣勢を覆すには至らなかった。
宍戸選手の攻撃が軽い気がしたのが気になる点で、この点において宍戸選手は壁にぶつかっているようにも思う。

 

1回戦 ○佐藤嘉洋 VS ●白須康仁 (判定3‐0)

一回戦ではこの試合だけ第3Rのみの放送。

K-1EXの同僚でもある白須さんは勝つときには豪快なKOで勝つことが多いからすごいけど、負けるときにも大きく崩れるところを観たことがないのだが、それもすごいと思う。

テレビ的に盛り上がらない試合をしたということはそれだけ佐藤選手とやりあえていたということでもあったのだろう。

それにしても佐藤選手のテンカオのタイミングは見事だった…。

 

スーパーファイト ○ブアカーオ・ポー.プラムック VS ●ツグト“忍”アマラ (判定3‐0)

第3Rだけを観ている限り、ブアカーオは遊んでおったな…。

先にも述べたし過去に述べたことがあるけど、本当のところアマラ選手はこの階級でやるのはキツイか早いんだろうな…。

 

準決勝 ○TATSUJI VS ●安廣一哉 (判定3‐0)

同門対決っすね…。

手の内がわかっているだけにやりにくくもありやりやすくもあったのであろう。

あまり放送されていないからコメントはできませんなあ…。

アンディ選手のパンチの感じだとTATSUJIさんには通じないだろうと予測していただけに、そっちのカードも見たかったけど、同門対決ってのも興味はそそられましたよね!

 

準決勝 ○佐藤嘉洋 VS ●尾崎圭司 (判定3‐0)

佐藤選手は始めにヒザ中心で組み立てていたけど、尾崎選手のカウンターが出ると見るや、また、足のダメージが蓄積していると見るや、左ロー中心に組み立てなおして完勝しましたな…。

尾崎選手はすごくいいファイトをしたけど、2試合ともスタミナに難がありましたな…。

 

スーパーファイトアルバートクラウス VS ●ムラッド・ディレッキー (1RKO・右ストレート)

クラウス選手はたまにポカをやる選手だが、ここでもやっちゃいましたね…。

ずっと昔のザンビディス戦を見るようでしたよ…。
 

決勝 ○佐藤嘉洋 VS ●TATSUJI (判定3‐0)

前回と同じ決勝になるとは二人がホンモノである証拠ですな…。

残り放送時間が本当に短かったから「これはKOか?それともカットしまくりか?」「KOならTATSUJI選手が有利か?」と思ったが、衝撃的な結末でしたな…。

TATSUJIさんの悪いところはガードが低いところだけど、もろに入りましたな…。

打たれ強いTATSUJIさんが倒れるとはびっくりだわさ…。

それでも、「3R戦った上での完勝こそ至上の勝利」と言い切る佐藤選手の美学には共感する面も多分にあるなあ…。

 

全体の感想

今まででもベストに近いメンバーでのトーナメントだったのではないかと思う。

私は前から佐藤選手のファンだが、知り合いの選手が3人も出ていたわけで、また複雑な胸中で見てましたよ…。

でも、これこそ正々堂々の勝負の世界。強いヤツが勝てばそれで文句はないもんなんですよね!

 

バンコクカオサン通り