先日、イタリアで上院の権限を大幅に縮小する憲法改正案の国民投票があって、意外と差が出て否決されたが、あれぐらい差が出れば納得もできるものだろうと思う。
正直、日本の参議院の権限も大幅に縮小して欲しいと思うのだけど…。
それに対してブレグジットとアメリカ大統領選挙の何に俺が一番驚いたかっていうと、その差があまりに僅差だったことである。
どちらかに傾いているわけではなく限りなく拮抗していて、その結果、両方とも「想定外」の結果になったということがなんとも皮肉だったのだが、民主主義の恐ろしさと、限りなく拮抗していても最終的には多数決で決まるルールの怖さを思い知らされた感がある。
また、エリートが立派な理念で引っ張ることに反感を覚える本音の声がいかに強いかを思い知らされた。
輸入・輸出といったモノのグローバリゼーションと、移民や難民といった人の往来のグローバリゼーションが進む世界にあって、グローバリゼーションの富める国とそうでない国の差を狭める装置である側面と、勝者を圧倒的に豊かにして格差を広げるという側面が生み出した「被害者」の声がそれだけ大きかったということである。
そういった立場に与することをポピュリズムというのだろうが、まさしくポピュリズム全盛の世の中である。
英米の場合、世界共通語といえる英語という言語を使う国の悲哀もある。
例えば、俺の仕事は日本語のエキスパート=要は普通の日本人でないとできない仕事だが、それだけで日本人以外は参加できない仕事なわけでそういう意味で助かっている。
生活手段や生活水準や雇用といった経済活動に関わる本質的な問題に対処していくには政治的な慎重さが求められる。
労働時間規制や最低賃金や同一労働同一賃金の問題、移民の問題、年金の問題、高齢者の免許といった生活に直結する問題は本当に難しい問題である。
もちろん、平和であることが大前提だが、それに比べて、経済活動にさほど影響しない問題のどうでも良いことといったらない。
もちろん、これらの問題をものすごく大切に思う人もいるのだから、それはそれで大切に思ってくれれば良いのだが、個人的にはどうでも良い部類に入る。
ちなみに、例えば、以下のことに対する個人的な意見は以下のような感じである。
過去にも同じようなことを何度か書いているのだが、まあいいでしょう。
天皇陛下の退位
オリンピック
→全てがどーでもいい。
北方領土
→ある国の北限はある国の南限、日本にとっては極地でもロシアにとっては最南端。
既に人が住んでいるわけだし、人口減の北海道では次々に公的サービスを打ち切るなかであそこが返ってきてももてあますから正直いらんが、納沙布岬と歯舞があまりに近すぎるので、あそこぐらいは欲しいな。
竹島
→些事ともいえる漁業権の問題ぐらいで、マジでいらんが、あの国に返しても意味がない。
尖閣諸島
→本音で言えばなくても別にどーでもいいが、一つ取られたらもっと取られることがわかりきっているので守らないとしゃーない。
資源資源というが、軍事費や諸費用を考えると別の経済活動で儲けたほうが効率が良いと個人的には思う。
カジノ法案
→パチンコも論じてね。
俺はカジノで1円も使う気がないから知らん。
捕鯨
→他の動物とクジラを別に扱う価値観は心の底から許せないが、俺はクジラなんぞ食わんで平気。
不味いとは言わんが牛や豚や鶏やマグロのほうが美味い。
調査捕鯨にコストかかりまくっているし止めればと思う。
すぐ文化がというが、もう文化として廃れているでしょうに…。
扶養控除
→即廃止。
労働者不足の世の中で働けるのに働かない層の就業を社会が促すべき。
デフレなのに時給が上がり、それでも求人倍率が高くなっているのだから事態は深刻。
少子化対策
→個人的意見を申せば、子供手当を年金と同額級に拡充せよ。
産まないと損と思う社会にすべき。
従軍慰安婦・南京事変
→過去のこと。
ごめんなさいで済むならいくらでも頭下げて終了だが、それでは済まんから困るね。
中東やアフリカといった遠い国の平和
→残念だが、これほど思い通りにならないものも、介入の甲斐がないものもない。
関わらんがマシ。