GOODDAYS 東京仙人生活

ひっそりと静かに生きる47歳仙人のつぶやき

発展ばかりではなく栄枯盛衰もある東京の街並み

夏と冬は休日に家でゆっくり過ごしていても平気だが、春と秋の晴れた休日は半ば脅迫観念的に出かけなきゃという気分になるので、遠出しない時は大抵都内を散策している。

 

土日とも出かける場合、どちらかは銀座か丸の内あたりまで歩いて行って、店を冷やかして、本屋に寄って、何かを食べて帰ってくるだけということが多く、残りの一日は電車に乗ってどこかに出かけることが多い。

とはいえ、東京に住んでいながら人ごみが何よりも嫌いなので、これといった用がない限りは人の多いところに行かないようにしており、静かな界隈が多い千代田区・港区・文京区を中心としたエリアを歩くことが多い。

昔は好きだった渋谷・新宿・原宿・池袋には人が多くてなかなか行く気がしないのだが、デング熱で騒がれている代々木公園や明治神宮新宿御苑のような公園は大好きなので、人は多い街に行く時には人疲れを公園で上手くリカバーして歩くようにしている。

あと、行列には絶対に並びたくないという信念があるので、食事については人が多い街ではできるだけ取らないか、期待しないようにして出かけることにしている。

 

青山界隈は人が少ないし、大江戸線一本ですぐに行けるので結構よく歩くのだが、昨日も青山界隈を歩いた。

でも、昼ご飯を食べるつもりでピックアップしていた店がそれぞれ、臨時休業・行列・閉店というハメになっていて、結局は適当な店に入った。

閉店していたお店は香港飲茶の「糖朝」で、虎ノ門ヒルズやミッドタウンで見かけたので増殖しているのかと思っていたら青山からは撤退していたようだったが、それにしてもこの界隈の開閉店のサイクルの早さには驚かされる。

 

表参道は人が多くて歩きたくないが、外苑前付近やキラー通り青山通りやみゆき通りや骨董通りあたりは雰囲気が良く、目の保養になる店も多いので気に入っている界隈である。

とはいえ、特に外苑前あたりではインテリアショップのF.O.B COOPベルコモンズが閉店するし、どんどん人が減って寂れていっているので心配にもなるが、すばらしいインテリアショップが多いのがありがたい。

でも、ベルコモンズから移転したCIBINEのようなすばらしいインテリアショップを見て思うのだが、カッシーナ・イクスシーのように単価が大きいのならともかく、「この広さの地代と多くのスタッフの人件費を払って雑貨販売中心でどうやって維持できているのだろう?」とウインドショッピングばかりで申し訳なく、逆に入場料でも払わんといかんよななどと思ってしまう俺としてはふと疑問に思ってしまう。

あと、ベルギーワッフル屋のマネケンの銀座店では10分並ぶ根性があれば買えるが、根性がないのでほとんど買えた記憶がないが、青山店ではすぐに買えるので重宝している。

 

昨日は久々に青山墓地沿いの外苑西通りを歩いたのだが、この界隈のあまりに寂れっぷりにビックリした。

学生時に金がないのにも関わらず無理して行っていた西麻布のモンスーン・カフェは2012年10月に閉店したようだが、同じ系列のラ・ボエムもなく、furutoshiも銀座に移転しているし、西麻布横丁も姿はなく、家具屋のNOCEもなく、その他にも「あれ?あれ?」と記憶にあった店がほとんどなくなっていて本当に純然たる住宅地に戻っていた。

もちろん、会員制の店なんかにはそういう知り合いがいないので一度も行ったことがないが、徹夜する体力がある若かりし頃には西麻布のクラブに度々行っていたし、この辺の飲食店に女子と出かけることがカッコいいと思っていた15年前とは隔世の感がある。

 

銀座は多国籍な街になっていく一方だし、丸の内や日本橋は開発で一変したし、六本木もヒルズとミッドタウンで一変したし、秋葉原は時代とともに新陳代謝しているし、オシャレの発信地だった代官山も今ではママの街になったもののキャッスルストリートあたりは寂れ気味だし、虎ノ門にもヒルズはできたが新虎通りとともにまだ閑散としており、流行る街があれば廃れる街がありでその推移を見ているだけで楽しめるのだから休日散策はやめられません。

 

あと、銀座は多国籍と書いて思い出したけど、表参道のアップルストアは多国籍な外国人客ばかりで、銀座のアップルストアにはほぼ中国人で占められていて驚いたが、こういった珍しい光景に出合えるのも散策の醍醐味っす。

 

東京は広い