前々回に阪急交通社について書いたが、やはりどうしてもポールのコンサートに行きたくて、情けなく思いながらも結局はヤフオク出品者から購入した。
だって、ポールのコンサートなんてそうそうないもん。
東京ドーム2日目の19日のチケットの原価が16,500円S席チケットを、コンサート前日に22,000円前後でオークションではなく即決で購入した。
個人的にはアリーナよりスタンドのほうが良かったし、安かったのでこのスタンドのチケットを落札したが、ポール本人の近くではなく、“ファウルポール”の近くだったものの、角度は悪いとはいえ、フェンスから4列目で通路沿いだったので、基本的に総立ちななか、コンサート中も立たずに座って見下ろすことができたし、ポール本人との距離も結構近かったので、まあ、いい席で観られたなあと満足している。
ちなみに、俺はネットでオークションなんぞやったことがないので、取引は全て妻に任せた。
そして、22,000円という料金は、そう、阪急交通社の発売価格とほぼ同じなのだ。
阪急をコケにしときながら転売屋から買っている俺のバカ野郎!
俺は築地、妻は丸の内で仕事をしているので、珍しく阪急交通社のシャトルバスとやらを利用できる珍奇な層なのだが、仮にシャトルバスを利用できたとしても、乗れるか乗れないかもわからないようなシャトルバスよりも丸ノ内線で行ったと思う。
阪急交通社に対する皮肉はともかく、結局俺も転売をビジネスとする人から購入したわけだが、こう言った転売や「せどり」ビジネスといったものが流行っていることにせせこましさを感じつつも、商いの原点とは商社であれ八百屋であれ、安くで買って高くで売ることであり、これを否定してしまっては株の短期売買やFXといった自分自身が前に長らくやっていたことを否定することにもつながるので否定はしないというのは、前々回に阪急交通社に対して書いた通りである。
ダフ屋だって、転売行為そのものより、資金が暴力団に流れることが問題視されて、自治体の迷惑防止条例で強引に取り締まっているのだろうと自分では解釈している。
ところで、コンサートは開始の19時を過ぎてスタートしたが終わったのは22時頃だった。
70歳を過ぎていながら、3時間近くもの間、全く休まずにキーも下げずに30数曲歌い続ける体力とサービス精神には脱帽した。
アンコールも出たり入ったりで6曲もあったが、そんな設定、俺は観たことがない。
しかも、コンサート中、かなり多彩な日本語を発していた。
わざわざ暗記したのかと思うと「神様がやることじゃないよ」と思うぐらいである。
どこが良かったか、どの曲が良かったか書き始めたらキリがないのでやめておくが、ジョージに捧げますと言ってSomethingを歌ったのには、曲のアレンジも含めて感動的だった。
あと、お約束のLive And Let Die演奏時のファイヤーは火球・火柱・花火含めてドームでここまでやるかと思うぐらいに激しすぎだった。
ポールは「また、会いましょう!」と言っていたが、これが最後だったとしても大感謝っす。
おそらく、一生、俺が最も存在に感謝している音楽家であることには変わりないでしょう。