回転寿司に使われている魚はウソばっかりとわかって食べている。
毎日食べている輸入オレンジに使われているOPPには発ガン性物質があるとわかっている。
コーヒー用ミルクやラクトアイスはただの植物油の塊とわかって使っている。
菓子パンの原材料欄を見ると日本以外ではもはや毒物とされているショートニングをはじめとして気分が悪くなるような材料が使われていることなんてわかって食べている。
食物の産地なんて袋を詰めただけの場所だったり、少しだけそこの産地のものが混ざっているだけだったりして、全然あてにならないことなんてわかっている。
こんなグロテスクな世の中に生きていることなんてみんなわかっている。
わかっていなくて回転寿司で食べている人がいたら逆にめでたい。
もし、これらのリスクを無くして生きるのであれば普通の食費では済まないことも多くの人はわかっているであろう。
消費者が本物を見抜くことに厳しさを発揮することより、安さにばかり厳しい世の中が続く限りこの傾向には拍車がかかり続ける。
実に危険な世の中だ。
法律には反していないというお墨つきさえあれば、上記のようなウソで塗り固められたようなことだって代表的な大企業ですら良心の呵責を全くなくやり通すのだ。
また、東電の例にもれずいざとなったら責任の所在があいまいなのは日本企業の特色でもあり、国民性でもある。
逆を言えばこんな世の中であり日本社会だからこそ法令順守=コンプライアンスは大切なのだとも思う。
でも、冷蔵庫に入って写真を撮ったバカ店員がいただけでチェーンのステーキ店を閉店するところまでいくのはやりすぎ。
もちろん、同じような大バカが連鎖発生したのもナゾだが…。
ステーキ店は元々不振店舗だったかもしれず、いわくつきの店舗になることを恐れたのかもしれず、いい企業アピールになると思ったのかもしれないが、バカ店員がいただけで店舗をつぶしてアピールするのはグロテスクな態度に俺には映る。
ブロンコビリーというチェーンで食べたことはないが、むしろこのチェーンのことが嫌になった。
同じような理由でコンビニのローソンのフランチャイズ契約を解消するというのもおかしい。
また、ミスタードーナツで配っていた皿で5人ほどケガをした事例があったというだけで何と83万枚もの皿を回収するというニュースもあった。
これぐらいやらないとダメだと思う人も多いから企業は徹底的にやるのかもしれませんな。
でも、別のところでは最初に述べたようなことを堂々とやるものであり、どうでもいいようなことで大騒ぎを演じるのも昨今の企業のバカバカしい世相のようである。
じつに白々しいことですな…。
要は、 バレなきゃ放置で、バレたら過敏にコンプライアンスを守っている体を取るということでしょう。
ところでステーキ屋は何と言ってこの店員に損害賠償を請求するのだろう。
仮に「おまえらのせいで閉鎖に追い込まれた」とか言ったとしたらウケますね。