GOODDAYS 東京仙人生活

ひっそりと静かに生きる47歳仙人のつぶやき

国家権力や検察に好感を持てないもので…

俺は何故か、彼女が逮捕された時から「この人は悪いことをする人じゃないでしょ」とずっと妻に言い続けていたのだが、村木厚子さんは本当に無罪放免になった。

 

こういう事例が起きると「絶対に裁判で勝てると踏んだ人間しか起訴しないから日本の起訴有罪率は99%を誇る」と言われてもうさん臭さを感じずにはいられない。

また、今回の改ざん事件は組織的に行われたものではないと思うが、このことが検察組織へ与える打撃は大きいだろう。

 

当然といえば当然の話ではあるとはいえ、冤罪で人の人生を滅茶苦茶にしたとしても、それを補償するのは大抵が国家であって、今回のように改ざんでもすれば別だが、検察官の給料が減っただとか、検察官をクビになっただとか、検察官が国民に土下座謝罪したなどという話がないであろうということに個人的には感情的な不快感を持っていた。

そして、そのノーリスクぶりがあまりに不愉快なゆえに、俺は本来なら正義の味方であるはずの検察のことが嫌いである。

滅茶苦茶な理論だが同じように思っている人は多いのではないかと勝手に想像している。

だからこそ、今回の形勢逆転劇が痛快で仕方ないのだ。

特に改ざんした検察官に対しては、以前に例を挙げるなら姉歯秀次氏あたりに投げかけたであろう、「人の人生を何だと思っている!」という言葉を贈りたい。

このバカのことはともかく、検察組織の問題点を追及することはもとより、可視化など、検察組織の行動の監視も必要だろう。

 

ところで、個人的にはずっと前から小沢氏は日本政治にとって不必要になった存在だと思っているけど、小沢氏の件に対する検察の動きにも違和感があることは以前に述べたが、今の世の中で法律を完全に順守して生きることは極めて難しい。

誰もが順守していないであろう最たるものは「知的財産権」だろうが、ざっと思いつくだけでも、「歩行者の信号無視」「見通しが良く複数車線道路でのスピード違反」「駐輪・駐車違反」「仲間内での賭博罪」「日本共産党員がビラをまいただけで拘留された時のような住居侵入罪」「NHK受信料や年金の不払い」「現金の手渡しによるマネーロンダリング」「インサイダー取引」「物置を置くことによる建築基準法違反」「路上喫煙禁止自治体での路上喫煙」「たまたま刃物を持ち歩いている際の)銃刀法違反」など意図せずともいくらでも法律違反と認定して逮捕・起訴することが可能である。

検察を見ると国家権力の恐ろしさと無茶苦茶さに嫌な感情が湧き出るのである。

戦前の青年将校ではないが、検察が偏狭な正義感で暴走するさまだけは見たくないし、今回のような事例が起きてしまうと、それを防ぐための監視システムが必要な気がしてならない。