6月27日に「マイケルが亡くなったのはとても残念だったけど、全く驚かなかった自分にも驚いた」と書いたのだが、先日、「マイケル・ジャクソン THIS IS IT」を観に行った。
もちろん映画だからねらいもあるのだろうが、彼がいかに周囲に愛され、彼がいかに周囲に気配りをできる人で、彼がいかにプロフェッショナルで完璧主義であったかを痛烈に知り、素直に感動した。
作曲力や歌唱力がすごすぎるのは言うまでもないが、プロデューサーとしても本当に細部までこだわりぬいていて、それだけでも大変なことなのに、ダンスに関しても若いダンサーと全く同じパフォーマンスを見せていることにビックリした。
年齢不詳に見えるから気づかないが、あんなに俊敏に動ける50歳というのはちょっと考えられないというか見たことがない。
マスコミからの情報では彼の奇人変人ぶりばかりが報じられているから、俺自身、「いつ亡くなっても不思議じゃないわな…」と思うぐらいになっていたのだが、彼を「天才」だとか「奇人」だとかいう言葉でかたづけてしまって、彼のまた違った本当の姿に目を当てることができなかったことから色々と考えさせられた。
氾濫する情報を表面的に受け止めるだけではモノゴトの本質に迫れないということはわかってはいても、どうしても情報が多いから、とりあえずそのまま受け取っておいて、その後も深く考えないままにしてしまいがちだが、「マスコミが報じるのは自分が思っている以上にモノゴトのほんの表面だけだ」と考えるようにしないと本当に本質を見誤ると強く思った。