あの開会式の花火は普通に見て誰もがCGだと思っただろうし、あの少女の歌も口パクだと思ったであろう。
どんな映画よりCGとわかりやすかったし、少女もあんなに口を大きく開けてああいうふうな声が出るわけがない。
ただ想定外だったのはあの声が別人の声だったことぐらいだ。
まあ、どちらにせよ、ケチョンケチョンに言うほどではないだろうにと思う。
見た目が似てはいても絶対に同種に見られたくない日本人としてはありがたい話だが、今、中国は何をやってもそういう目で見られる国となっているようだ。
ことに欧米人というのは陰険 なので、かつて日本が「エコノミックアニマル」だとか「働き蜂」だとか「ウサギ小屋」といったレッテルを貼られたように、相手をことさら陥れるようなレッテルを貼るのが大好きである。
そういうわけで、今の中国はどんなにすごいことをやっても卑怯で異質だとしか思われないようだ。
実際にそうなのだが、共産党独裁、言論の自由無し、環境汚染、人権無視、異常な格差、拝金主義、モラル最低…何をやってもそういう目でしか世界から見られていない。
この上なく完成度の高い開会式をやっても不気味だとしか思われないし、どんなにメダルを量産しても、運営がスムーズにいっても世界からは同様に不気味な目で見られている。
しかも、中国側もピントがずれていて、応援が少ないほうの国を応援する統率された20万人規模の官製応援団を設けたり、異常にたくさんの美女を集めたりして、自らその偏見に拍車をかけている。
俺にとっては刈り上げカットのどうみてもおっさんにしか見えない中国人女子選手が何よりも不気味である。
ところで、日本男子卓球の「中国以外に負けない」っていう合言葉はかなり好きだった。
あまりにおもしろかったので文脈に関係ないけど取り上げた。
あとのお気に入りはなんといっても柔道の石井選手だ。
俺はとにかく柔道は石井選手以外はどうでもいいというぐらいに石井選手だけを応援していただけに彼が金メダルを取って本当に良かった。
とはいえ、この金メダルは彼のレジェンドにとってただのスタートでしかないわけで、これからの彼が本当に楽しみである。
亀田兄弟と朝青龍を尊敬し、これまた両者に顔がそっくりで、ヒクソンに憧れ、打倒ヒョードルを掲げながらもヒョードルに弟子入りを志願し、ブラジリアン柔術の茶帯で、一本より勝利のみを求める柔道を追及し、ビックマウスの言いたい放題で、きちんとヒール宣言をし、道場破りも試みて、上杉謙信が好きで、ハッスルまでやってみせる男がおもしろくないわけがない。
おまけにしゃべりも篠原氏ばりにおもしろいのだから言うことがない。
これから思う存分好き放題に柔道界と世の中をかきまわして欲しいものだ。
彼は小川直也・篠原信一・秋山成勲が去ってから、型にはまった選手ばかりで退屈だった柔道界にやっと出てきたニュースターだ。
そうそう、土曜日に豊洲のららぽーとにふらっと行った際に、そんな予定なんて全くなかったのに衝動的に「崖の上のポニョ」を観た。
家に帰って続けて録画していたNHKの宮崎駿監督の「プロフェッショナル」も観た。
どっちを先に観たほうが良かったのかはわからないが、両方を観たのでより重厚的に楽しむことができた。
映画の詳細までよくよく考えると色々と心配になってくるが、普通に楽しむ分にはさすがに宮崎作品だけあっておもしろかった。
日曜日は月島スポーツプラザの道場を借り切って、本ブログを読んでくださっている方とキックボクシングの初練習を試みてもんじゃを食べました。