GOODDAYS

  世の中の歪みをかいくぐってひたすら逆張りの人生を歩む俺の意見

法令順守と既得権についてはいつも考えてしまう

ずーっと前というか半年前ぐらいに報じられたニュースによるとカラオケ店は70%が消防法違反で、18%が無届営業とな…。

 

まあ、気持ちはわからんでもないなあ…。

歌舞伎町の事件を思うと消防法の大切さはわかるけど、消防法や消防条例を本当に守ったら金がかかってしょうがないというのも事実だ。

特に消防法や消防条例が厳しくなる前に建てられたビルを適合なものにするのは無理に近かったりする…っていうか建て替えたほうがマシってことになる。

資金が潤沢な企業にしか無理な条例だったりするわけだ。

特に歌舞伎町の一件以来、東京都の条例は厳しくなっている。

 

オイラだって、昔に脱サラしてバックパッカー宿の起業を目論んだことがあったけど、それが許可営業の業種だから七転びした挙句に止めた。

許可営業の場合、届出営業と違って遵守しないと許可が下りないから守らなきゃいけないのだが、それがとんでもない参入障壁の高さにつながっていてやめた。

まあ、モグリでやっているいっぱい業者はいるけど、経営者もどこかでひっかかる思いはあるんだろうな…。

沖縄あたりに多い「○○ゲストハウス」ってつくような宿は厳密にはほぼ全部が法律違反ってことになるからなあ…。

インターネットカフェの椅子がフルフラットになっていなかったのも、サウナに敷布団がないのも、ただ旅館業法をかいくぐるための苦しい逃げ口に過ぎないってことが経験を積むうちにわかってしまったわけだし…。

オイラはインターネットカフェを全く利用しない人間なので何も知らないが、まあ、インターネットカフェ族が寝泊りできるようになっているというのだから、いっせいに法律を破って寝泊りできる環境を整えたのだろう。

パチンコもそうだが、業界が膨らんでマスコミあたりに浸透した後に一斉に法律を破っても役所と言うのは意外に動かないからな~。

 

真面目に安宿を経営しようとした自分がバカをみるところだったので挑まなくて良かったと思うが、5~6年前に1泊2,000円前後の簡素で清潔な宿には確実なニーズがあるし、社会の多くの人の利益に資するとみた自分の着眼点は悪くなかったな…とは今になっても思っている。

前は、東京中の不動産をつぶさに見ていけば一坪5,000円~6,000円前後で貸しているような不動産があったから宿をやっても利益を出すのは簡単に思えたけど、賃料の上がった今はどうなんだろ…。

 

経営者ってさまざまな時勢に右往左往されながらやっていかなければならないからホントに大変だぁね…。

いつ何が出てきてつぶされるかわかったものじゃないし…。

特にまだ歴史の浅い業種や、ハイテク度が高い業種は大変だと思う。

 

まあ、宿云々については以前に書いてますが、潔癖なオイラの性格上、どんなに悪法でも法律を破って営業することはできんからどちらにせよやらんでよかったと思うよ…。

片方は堂々と破って、自分は堂々と守っていたら勝負にならんし、大組織には絶対にかなわないもん。

 

そうそう、旅館業法という参入障壁が旅館業界の値段が下がらない理由とは前から言っているが、それとは別に既得権というものもある。

ラブホテルやソープランドなんてその最たる例だ。

今となっては新規には始められないのに、既得権を持っている人がやるのは許される。

ゲストハウスの件だって、山谷あたりの宿のように昔の基準の営業許可を取得した宿は既得権で全然設備が現在の法例の基準を満たしていなくても営業できている。

まあ、実際、ドヤ街の宿が今の旅館業法の基準を真面目に満たしてたらあんな価格で営業はできんと思う。

 

そういえば建築確認申請が厳しくなってから住宅の着工件数が激減して社会問題になったりもしてますよね…。

オイラも開業する場合にどうすればいいか、役所や建築士とかなり折衝したけどあの時点でも面倒くさかったのだからこれは大変ですわな…。

  

歌舞伎町や思い出横丁が燃えれば消防条例が厳しくなり、姉歯がバカやれば建築確認審査が厳しくなり、C型肝炎問題が起きれば新薬の承認が下りにくくなり、正社員の権利が強くなれば非正社員率が上がり、賃貸物件の借主の権利が強くなれば入居障壁が高くなるのは仕方ないけどバランスを取るのは難しいようである。