GOODDAYS 東京仙人生活

ひっそりと静かに生きる47歳仙人のつぶやき

残念ながら小沢氏のマキャベリズムが結実

参院選は、子供の時に友人だった外山氏が当選したのには本当にビックリしたが、全体的な感想としては「そう、なびきますか…」って感じであった。

 

民主主義はほぼ衆愚政治ともいえるけど、ここまで衆愚が極まると「国民ってのは実は扱いやすいなあ…」と思ってしまいますな…。

まあ、将来にこの国がどうなるかはわからんけど、選挙に勝ちたければ小泉氏や小沢氏のように雰囲気を作ることに徹せばいいってことになりますわな…。

まあ、人が10人いれば9人はあまりモノゴトを考えていないから、真剣に未来を考えて理想を語っても10人に1人ぐらいにしか響かないってことになりますわな…。

よく考えたら、国のことより自分のことしか考えていない人がほとんどなわけだから、選挙に勝とうと思ったら憲法増税の話をせずに、やっぱり「基本」に徹して甘い話ばかりをしなくちゃいけないってことなんでしょうな…。

 

過去にはあんなに純化路線に徹していて、本音ではあれだけ理想主義者であるはずの小沢氏は民主党の党首になってからというもの、急に考えを改め、他をおざなりにしてでも選挙に勝つという一点にのみ集中してきたわけだが、その極端なマキャベリズムが昨日に結実したわけだ…。

まさしく、政権を担っていない野党の党首だからこそできる極端な芸当=1人区における露骨な利益誘導型組織票固めでしたな…。

それに対して、安倍さんは理想を語りすぎたし、経験不足からくる脇の甘さが致命的なまでに足を引っ張ったわけだ。

 

国民ってのは、自分のマイホーム購入や子供の教育にはあれだけ精査するくせに、こと政治に関してはほとんどが何の見識も持ち合わせていないことが多く、多くの人が本質に関係のないところで意思を決定する。

マスコミが「格差」と言えば、それに乗っかり、政治の本質に関係のないスキャンダル用意すれば、それに乗っかり、自民党の脇の甘さもあいまって民主党が大勝したわけだが、それが民主党のためになるかもわかりませんな…。

本当は誰よりも憲法9条を改正したかったのはあなたじゃなかったの?と今の小沢氏に言うだけ無駄だし、民主党の議員の半分以上は本音では公明党の議員よりもよほど憲法を改正したいのだろうから…。

でも、「テロ特措法延長に反対することで揺さぶりをかけようとする民主党執行部と、それに従いたくない民主党右派の対立あたりから次の展開が生まれればいいのにな…」と思ってみたりもします…。

 

まあ、ぶっちゃけ、自民党が政権をとっても民主党が政権をとっても実際に政権政党になってやる政策がほぼ一緒にならざるを得ないということは、村山内閣を見るまでも無くわかっているから、どっちが政権を握ろうが構わないといえば構わないんだけどねぇ~。

それにしても、二院制って何のためにあるんだろ…。

これで政治の停滞は避けられないわな…。