今日、1年ぶりぐらいに走ってみた。
走るという行為は単発では意味がなく、少なくとも週に2~3回はやらないと意味がないわけで、その覚悟がないと走らないのであるが、とりあえず、今日は試しに走ってみた。
明日、明後日に劇的な筋肉痛が来るのを覚悟してのことである…。
…というのは、先日ジムで猛者4人とスパーをしたのだが、下半身がついていっていないことを確信してしまったからである。
というか、とっくに気づいていたのだが、「俺は趣味でやっているだけだからいいんだよ…」とごまかしてきた。
しかし、趣味の相手はプロか、プロを目指して毎日練習している70キロから100キロぐらいまでの男たちである。
普段なんの運動もせず、2週間に1度フラフラとジムに現れてスパーをする三十路男には危険がすぎる。
気持ちとしては女性のフィットネス感覚でやっているのだが、自分が出す拳や蹴りも、相手のそれも全くフィットネスのものではなく殺気のみなぎったものだ。
土曜日に頭を軽くかすめたハイキックのせいで火曜日の今もなお触ると側頭部が痛むぐらいのハードコンタクトでやっている。
こっちは女性のフィットネス感覚でいるのに、パンチもまともにもらったら気絶しかねないようなパンチをガツガツぶつけあっている。
でも、ゲームとしてソフトコンタクトではおもしろくない。
真剣勝負の拳が交錯する中にこそ日常生活では味わえないスリルとアドレナリンが出る感覚を味わえる。
オイラはジムでは準備運動もシャドーもサンドバックもミットも首相撲も一切やらず普通のスパーしかやらないが、それはスパーだけがめちゃめちゃ楽しく、他はおもしろくないからやらないのである。
また、頭が痛いというぐらいならヘッドギアをすればいいのだが、ヘッドギアもしない。
相手がヘッドギアをしていることは多いが、私はオフェンスよりディフェンスに自信があるし、それが美学なのでヘッドギアをしない。
また、そのスリルの中でやってきたからよけるのが上手くなったのかなとも思っているが、そろそろしたほうがいいかなぁ~とも思う。
先日のスパーに混ざっていた新田さんに「スイッチするし、カウンターはあるから油断はできないけど、最近はラッシュがないし、圧力もないから怖さがなくなった」と言われた。
「スイッチもカウンターも老獪だからできる技で、ラッシュと圧力がないということは要はフィジカルが全然ついていっていないということではないか…。確かに下半身が全くついていっていないなあ…」と自覚したので下半身の強化のために仕方なく走ることにした。
このままじゃ大切な趣味に興じる資格を失いかねないから仕方ないのだ。
また、練習後にかなりの筋肉痛が襲うのも普段の運動不足が原因であることはわかっているわけで、日頃運動をしてそれを緩和させようというねらいもある。
走るといっても15分ぐらい速めに走るだけなのだろうが、さて、いつまで続くことやら…。
それも近所に湾岸の美しい景色というエサがあるからやっとランニングをする気が起きるぐらいの頼りなさである。
そうそう、今週末に海に行くけど、その身体作りはもう諦めている。