GOODDAYS 東京仙人生活

ひっそりと静かに生きる47歳仙人のつぶやき

安倍氏に戦を仕掛ける小沢氏の迷走遍歴

読む人が嫌がるだろうからとサラリーマンに戻ってからはできるだけ書かないようにしている政治的意見を久々に述べることにする。

今回は客観性のある意見ではなく個人の主観を書く。

 

まず、はじめに、私はこれまで選挙において一度も自民党に投票したことがなく、ずっと民主党に投票し続けてきた旨を事前に書いておく。

 

今、参議院の選挙戦が行われている。

その中で小沢氏が、「今度が最大にして最後の与野党弱点のチャンス」と言っているが、オイラの意見を言わせてもらえば、「あんたが代表をやっているから民主党に入れる気がせんわ…」と言いたい。

オイラは小泉さんや安倍さんは好きだけど、前原さんが代表であれば絶対に民主党に入れるし、小沢氏が代表を務めている限りは古賀氏や加藤氏あたりが自民党総裁でもやらない限り民主党には入れない。

前原さんの「対案路線」は小沢氏の審議拒否をも辞さない駄々っ子「対決路線」と違って建設的なものであったし、憲法制定に向けて野党党首が極めて前向きな発言をしたことには感動すらしたものである。

そして、そのように思っている国民は多いと思うし、そうやって思っている国民は概して賢い人たちであろうと推測する。

 

小沢氏の1993年頃の政治理念は立派なものだった。

当時高校生だった私は小沢氏の行動や考えにいたく感動したものである。

しかし、細川非自民政権を発足させるという歴史的快挙を成し遂げた後の小沢氏は、意味のわからぬ純化路線を歩んだり、かと思えば自民党と手を組んだり、かと思えば急に決別したり、いきなり融和的になって民主党と合併したりと、まさに迷走としかいいようのない軌跡を歩み続けている。

そして、途中で小沢氏を見限った小池氏や二階氏や今度引退する扇氏をはじめとする自由党系議員たちは他の自民党議員が嫉妬するほどに自民党に復党して優遇されているのだから皮肉な話である。

 

小沢氏が先日に著した「小沢主義」に書かれている政策は「日本改造計画」の頃とはうって変わって、ドブ板選挙や農民保護を前面に出している愚鈍な内容であった。

実際に代表に就任してからというもの、氏は地方の組織票固めにばかり精を出している。

選挙に強いと言われてきた小沢氏はこの自分の昔からのやり方こそがベストで、このやり方以外で与野党逆転は無理と思っているようだが、一昨年の小泉氏の大勝を見るまでもなく、こんな時代遅れで世の中に逆行した方法で勝てるわけがないし、勝つようではいけないであろうと思う。

安倍首相の敵失で運良く勝ちを拾う可能性はあるのだけど…。

小沢氏はとにかく二大政党制の実現にすべての政治生命をかけ続けた人だが、とにかく何から何までおかしくなってしまっている。

 

そして、小沢氏がこのたび背水の陣を敷いているのには、この選挙で負けたら、今まで黙ってきた民主党の建設的な勢力の不満が噴出して居所がなくなるからか、健康に不安があるからにすぎないと思う。

民主党はあのトロイカ体制と旧社民勢力が駆逐されない限り長期的に伸びることはないであろう。

 

翻って安倍首相はおぼっちゃま育ちで甘さが目立つためか人選には辛酸をなめさせられているようだが、それは前原氏も同じく永田氏の失敗で失脚したように、高い理想に燃える若い政治家というものの持つ青さというものなのであろう。

経済政策以外に大したことを何もやっていない小泉さんばかりがいまだに持ち上げられて、その名の通り「戦後レジームからの脱却」に正面から取り組んで、教育基本法国民投票法の改正や防衛庁の省昇格など、誰もがやりたくてもできなかった自民党の悲願ともいえる課題を成し遂げたという意味では大した度胸だと思う。

国家公務員法改正は骨抜きのような気がするのだけど…。

彼はスティーブン・コヴィーの言うところの最重要象限である第二象限=「急ぐ必要はないが、重要なこと」に正面から取り組む珍しい政治家なのである。

 

野党もマスコミも不毛な足引っ張りに精を出しているようだが、「もう少しまともな議論や報道はできないのかな…」と思わざるを得ない。 

安倍氏のことを悪くいう人の意見もわかるけど、そういう人の意見に「おお…」と思う意見など見当たったこともない。

未熟さは目立つが、オイラはむしろやらないよりはやったほうがマシという程度の政策ばっかりやっていた小泉さんより安倍さんに好感を持っているんだけどな…。

生まれて初めて自民党に入れる気になったわけだし…。

まあ、いまだに映像を見るだけでウケて笑ってしまうぐらいにキャラとしての小泉さんは大好きなんだけどね…。