GOODDAYS 東京仙人生活

ひっそりと静かに生きる47歳仙人のつぶやき

テレビも苦行なり…

年末年始には色々な番組がある。

もちろん趣味の格闘技番組を外すことはまずないが、他にも観るべき番組が多くて困る。

しかし、そもそも私はテレビを観るという行為が好きではないので、観たくても観るのをやめにした番組も多かった。

 

とはいえ、年末年始で観ていて心に響いた番組ベスト4が以下の番組だったから、私が好きな番組の偏向具合が伺える。


いずれもNHKである。

 

ラサ訪問・巡礼が子供の頃からの夢で、同時にチベット鉄道に乗るのも夢だからチベット鉄道の番組にはえらく興奮した。

なお、夢がかなうとつまらないからあえてまだ行っていない。

モナコヴェネツィアは実際に旅をしてそのすばらしさに深く感動をしたから観ていて当然楽しめたし、番組でさらにその地への理解を深めることができた。

北アフリカというのは今ひとつ脚光を浴びにくい地域だし、今となっては文明的にも辺境地だが、かつてはカルタゴローマ帝国イスラム帝国の版図だった場所で、西洋諸国による領土分割が起きるまでは世界の文明でも最先端を行っていた地域でもあるから、地理マニアの私としても、文明ファンの私としても、バックパッカーの私としても想像力を存分にかき立てられる番組であった。

 

こんな具合だから、私が普段に観る大好きな番組はズバリ「世界ふれあい街歩き」と「NHK世界遺産の旅」である。

ただ、こんな番組は誰も観ていないだろうから、番組の話をしたい時には、海外旅行が好きで私同様にこういった番組を見逃さない母とスカイプでお互いの感想を述べ合う。

 

この種の番組はとにかく観るのにエネルギーを使わないのがいい。

変わり者の私はお笑いとかバラティー番組を観るのには、あまりにどうでもいいというか興味がない内容が多くて観るのにすごくエネルギーを使ってしまうのだ。

もっとも、自分のそういった面が本当に嫌いであるし、普通の人のようにそういった番組を見ようと思わない自分のことがすごく嫌である…。

もちろん、間違っても自分のことを高尚な人間であるとも思ってはいない。

人間にとって「共感」という要素は人生を豊穣たるものにさせてくれる上でこの上なく重要な要素だと思うのだが、私と他の人とではその感覚のズレが大きいのではないかと心底心配になるのだ。

なお、私はブログを書くのも、少しでも多くの人が私の意見に共感してくれればうれしいからに他ならない…。

 

そういえば、一昨日に飲んだ親友のK氏が「今年はやる気を出して箱根駅伝をすべて見たぞ!」と熱く語っていたが、こういった芸当を成せる人間のことは心の底から本当に尊敬してしまう。

私とは違った感覚で人生を多層的に楽しんでいるに違いなく嫉妬すらしてしまう。

 

ところで、民放の紀行番組の場合、一部には秀逸なものがあるが、そうでない場合が多いので基本的には観ない。

観る場合も、クイズ部分や芸能人の雑談部分はすべて早送りで観る。

映画やドラマというのは短時間でさまざまな感情を抱かせてくれるので、当然ながら観るのは好きだが、これまた観るためにはかなりのエネルギーを使う。

長編の「白虎隊」はともかく、「風林火山」の第一回放送ですら早くも録りためになってしまっている。

 

…というわけで、私は民放の番組より、むしろNHKに世話になっている気がするのだが、今回のマンションはオートロックマンションなおかげで料金の徴収員が来ないんですわ…。