昨日の夜・今日の昼・今日の夜と3食連続で外食をしたのだが、何も考えずに後になって気づいたら、3食連続でラーメンを食ってましたわい。
今度は「規制と格差」について…。
ところで、以下のような「ハシゴを外したために起きた事例」については、「始めにそんな規制を作った悪かった」と言うべきか、「規制を緩和してハシゴを外したのが悪い」と言うべきか難しいところですな…。
- 規制緩和によって大型店を出店しやすくなり、車社会生活圏(=地方都市)のおける老舗商店街が没落した。
- 地場産業化した地方の建設業界は公共工事のカットによって未曾有の不況を迎えた。
なお、GDPの10%をも建設業が占める国は日本以外にあまりない。
人口減時代にはなおさらのことで、業界自体が適正規模になるまで縮小してもらうしかないように思う。 - タバコや酒や医薬品などの小売販売自由化によって、従来規制に守られた小売店の倒産が相次いだ。
コンビニという受け皿があったからまだ助かったが…根が深い問題だ。
社会にとって、人間らしい暮らしをするための最低限のセーフティーネットは必要でも業界を保護するための規制はよほどのことがない限りは必要ないと思う。
それが消費者のためにも、供給側のためにもなるように思うのだ。
例えば、日本のマッサージ料金はとても高いと思うが、安くなれば消費者の利益にかなうわけだし、もし、将来にタイのマッサージ師を受け入れる可能性が少しでもあるのならば早々に受け入れ自由化するべきであろう。
不足して困っている看護師や介護士においては何をか言わんやである。
不足して困っているのであれば、フィリピンの看護師だろうが介護士だろうが受け入れるべきであろう。
もちろんこれらは社会的必要性の高い職業であるがゆえに、その影響によって国内の有資格者の待遇等が悪くならないよう策が練られてしかるべきでもある。
ところで、タクシー業界では規制緩和によってタクシーが増えて困っているとは良く聞く話だし、実際に車を運転するとタクシーが邪魔で仕方ないのだが、2006年11月22付の日経新聞には、「東京の乗務員不足は深刻で、業界団体によると都内では全車両の80%しか運行できていない」、だから値上げして、給料を上げて、乗務員を確保したいとワケのわからない記事が書かれていた。
乗るのがバカバカしいほどに高いタクシー代を値上げして、ただでさえ邪魔なまでに多いタクシーの乗務員をさらに増やそうとする東京のタクシー業界にはさらなる業界の縮小を願いたい。
所得格差を作ったのは、ボーダレスな大競争や不当な保護・規制が緩和された結果であって、一概に政府のせいとはいえないのだが、こういったことを声高に叫ぶ人々というのは公共事業や援助や露骨な保護政策のようなかたちで政府からなんらかの金を引き出したい人たち、もしくはろくに税金を払っていなかったり、もっと払いたくなかったりする欲の皮の突っ張った人たちなのであろうと思う。
本来必要なセーフティーネットとは、業界を保護することではなく、最低賃金を厳格に引き上げたり、待機児童の解消に全力で取り組んだり、高年者の定年を上昇させたり、女性の出産・育児によるキャリア形成への悪影響をなくさせるよう徹底的に監督したり、ホームレスに更正・社会復帰を促したりするような施策などだと思う。