8ヵ月ぶりに「ライオンキング」を観に行った。
最初に言っておきますが、首都圏在住で観たことがない方は是非とも観に行ったほうがいいっすよ!
日付・席種別の空席を照会して気に入った席を確保・決済すればOKだからとても簡単です!
そうそう、観に行く場合は、ディズニーアニメでストーリーをつかんでおいたほうが良いかもしれません…。
ストーリー自体は、努力奨励型ではなく、カリスマ礼賛の世襲ストーリーなんで、そこから学べるような部分は何もありませんけどね…。
前回、「次回はS席で…」などと言っていたが、もはやプラチナチケットと化しているC席を1ヵ月以上前に確保していたので、昨日に観に行った。
2回目なのに、涙ぐんだのが2回、ボロボロ泣いたのも2回あった。
前回も書いたが、何で鳥肌が立ち、涙が出るのか理由がわからないけど、何故か鳥肌が立って涙が出るのがミュージカルのすばらしいところ…。
前回のことを覚えているし、CDも聴き込んでいるので、細かく言えばケチをつけたくなる部分もなくはなかったし、夏休みなせいかやたらと子供が多く、真後ろに座っていたガキがとてもうるさかったのだが、泣いた時点で俺の負けっす…。
また、今回は満席でした。
「お前の中に生きている(リプライズ)」を生で聴いて泣くなというのが無理というもの…。
望みどおり、完全にノックアウトされました…。
話は変わる。
劇団四季の強みは、「スターシステム」でなく、「作品主義」なところにあるというようなことが、ライオンキングのパンフレットに書かれていた。
簡単に言うと、このようなことである…。
スターありきのミュージカルだと、休みなしのロングラン公演ができないし、スターの体調が悪い時に代役を立てた場合に強いブーイングが起きる。
なお、タレントを人気優先で主要な役に起用したら、テレビ人気と実際の実力は違うことが多いので、全体の質が下がることが多くなる。
また、実力を養うことよりテレビなどに出て知名度を上げることに血道を上げる本末転倒な俳優すら出てきかねない。
タレントは他のことにも多忙だが、ミュージカル俳優はミュージカルのみに専念できる。
また、専用劇場でロングラン公演を続けることで質が上昇させ続けることができる。
私はこの考えに賛成である。
四季嫌いな人達は、「四季の俳優は替えが利くわけだから、ロボットみたいなものだ…」というようなことをネット上にて意見していることが多いが、私はやむを得ないのではないかと思う。
とはいえ、全体の総合力で勝負するライオンキングならまだしも、怪人の圧倒的な歌唱力で勝負する「オペラ座の怪人」の場合は、キャストが特に重要である。
私は大ファンの高井ファントム(高井治氏)でしか観劇したことがないが、村ファントム(村俊英氏)と両方を観た人から、「絶対に高ファン(高井ファントム)がいい!」と聞いているから、次回も絶対に高ファンだと決めている。
もちろん、ネット上では「村ファントムがいい!」という人も多い。
また、四季の俳優には中国や韓国の方が多いが、徹底的な実力主義だからこそ配役されることになるわけである。
当然ながら、ミュージカル俳優の選定は、ダンス・歌唱力・演技力の3要素によってなされるが、ライオンキングにおいて最も歌唱力を必要とされ、ダンス力や演技力やルックスはそれほど重要でなさそうなであると私が思うラフィキ役のキャストには在日韓国人の方が目につく。
私は常々、骨格・普段話す声の大きさ・言語の母音などの要素のせいもあって、基本的に日本人より韓国人のほうが歌が上手い人が多いと思っているのだが、実力主義の世界で登用されるのはやはりこういった実力者なのだろうと思った。
ダンス重視の配役では中国人の方が多いことからもそれは良くわかる。
ちなみに、この日の主人公のシンバの役は韓国人の方だった。
7月30日に5,000回目の公演を過ぎたばかりのライオンキングだが、日本でも、10月から始まる韓国でももっともっと続いて欲しい。
そうそう、来週は「エビータ」を観に行きます!