GOODDAYS 東京仙人生活

ひっそりと静かに生きる47歳仙人のつぶやき

同年代の死因

Yahoo!トピックスにおいて、ニート・フリーター関連の記事があり、日本人の年齢別死因について、「2002年から3年連続して20~30代の1位は自殺だ。」とあったので、ちょっとその辺について軽く調べてみた。

 

平成16年の統計を見たら、他殺は0.1%(655名)なのに対し、自殺は2.9%(30,227名)で、老衰の2.3%(24,121名)より多いのだというから、「自然死より自殺が多いのか…」と驚いた。

あと、不慮の事故が3.7%(5,581名)だから、大抵の人は、自殺でも老衰でも不慮の事故でもなく病死するわけで、「病気の中でもポックリといけるのは何割なんだろ?」と変に老成したことも考えてしまった…。

 

自殺といっても、かなりの割合は病苦を原因としているらしいから、それならば多少は「しょうがない」とも思えるが、同年代における死因が自殺だということを意識すると本当にいたたまれなくなる。

しかも、それがニート関連の記事に絡めて書いてあるさまを見ると、書く側や読む側の悪趣味な好奇心を丸出しにしたような感じすらして、何とも嫌な気持ちにさせられる。

 

私なども辛い時に、「俺、死のうかな?」だとか「俺、死んでしまったほうがマシだわ…」と口にしてしまうことはあるのだが、「生きるって辛いことだよね…」とは誰しも思ったことがあるだろうとは思う。

ちなみに、すべての年層において、男性のほうが女性に比べて圧倒的に自殺率が高い。

ホームレスが男ばかりなのと同じで男は弱いからな~。

 

我々は人類史上あり得ないほどに豊かな時代に生きているのだから、寒さや飢えに苦しんだ人間の長い歴史や、アフリカなどにおける本当の貧困に目を移せば、そこまで現状を悲観することはないとわかっていても、現状や未来に希望が持てずに自ら命を絶つ人が多いのだろうが、しかし、その気持ちはわからなくもない…。

 

また、人間の長い歴史を振り返れば、仕事とは基本的に生きるために必要な苦行であり、自己実現の手段でも、社会から認知される手段でもなんでもないと想起することは簡単なのだけれども、なかなかそう考えるのも難しい…。

 

しかも、今の世の中は、「勝ち組・負け組」「格差社会」「二極化」「ニート」「負け犬」などと、嫌な言葉ばかりが世を跋扈する温かみのない世の中であることも確かである。

 

…と、同年代の死因の1位が自殺という話には本当に重い気持ちにさせられてしまう。