GOODDAYS 東京仙人生活

ひっそりと静かに生きる47歳仙人のつぶやき

っていうか、俺がおっさんか!

昨日、仕事で練馬から六本木へ向かうために15時40分頃に大江戸線に乗ったのだが、ちょっと気になることがあった。

  

かなり綺麗なギャルっぽいお姉さんがいて、そのお姉さんも私と同じ駅から電車に乗ったのだが、すでに化粧が完成しているのにも関わらず、電車に乗っている間、せわしなく鏡を見ては、化粧ポーチを取り出してファンデーションを上塗りして、しばらくして、マスカラを塗りなおして…といった感じで、そういったことを延々と繰り返していた。

 

「この人は本とか持っていないのかな?携帯も見ないし…」と思っていたら、私の26分間の移動時間のうち、残り4分ぐらいになってカバンからマンガを取り出して読み出した。

「マンガとはいえども読むべき本を持っているのにこれはすごいな~」と感心するやらあきれるやらといった印象を抱いたのだが、驚いたことにこのお姉さんも私と同じ六本木駅で降りた。

読書時間はわずか4分ですた…。

 

「確かに綺麗なお姉さんだが、このお姉さんはキャバ嬢か何かなのかな?でも、この時間から出勤するとは思えないし、こういった感じのお姉さんというのはみんなこんなものなのかな?」と思った。

 

私が男だからというのは当然とはいえ、電車の中で自分の顔をずっと鏡で見続けるのは小恥ずかしくてしょうがないのだが、それをやってのけるのは大したものだと感心すると同時に、自分の顔への化粧へのこだわり具合に職人のこだわりに近いものを感じた。

私も、サラリーマン時代に自分が書いた報告書について間違いがないかを何度も点検していたのだが、それを思い出してしまうようなこだわり具合であった。

 

私は男性にしては女性へのチェックがかなり細かいほうだと自認していたが、「ここまでやんなくてもなあ…綺麗めなギャルとして生きることって大変なことなのね…」と同情してしまった。

「このようなお姉さんがオシャレすることにかける情熱というのは、どうやら私が思っていたレベルをはるかに超えるものであるらしい…」という認識を持つ出来事であった。

 

ところで、私は、26分間ずっとスケベな目でお姉さんの顔周辺と太ももを見ていたというわけではなく、この移動時間で、日経新聞の読むべきところを隅から隅まで読み込んでいた。

行きは新聞を、帰りは本を読むことが多いのだが、私などはこうして有意義な時間を過ごしているのに、仮にこのお姉さんをキャバ嬢と見立てたとして、マンガのようなものから情報や知識を得ているようにも見えず、「こういうお姉さんってどこでトークに必要な話題を収集しているんだろう?」とちょっとばかり心配してしまった。

 

お姉さんに「日経新聞の『企業』欄や『マーケット』欄を読みこなせなどとは全く言わないが、「人は外見だけでなく、内面からあふれ出てくる教養というかそういった部分も、人から綺麗に見られるうえでは大事なんだけどなあ…」とおっさんくさいことを思った。

 

っていうか、俺がおっさんか!