GOODDAYS 東京仙人生活

ひっそりと静かに生きる47歳仙人のつぶやき

ビーナスラインのニッコウキスゲ

ニッコウキスゲを見に行ってきた。

といっても先週の日曜日のことである…。

 

前の晩の22時半頃まで仕事の打ち合わせがあったために寝たのが1時頃だったので、早く起きるのは辛かったのだが、この時期はビーナスラインが一年間で一番ピークとなると予想される時期なこともあるので、4時に起きて「眠眠打破」を飲み、4時半に出発した。

早朝の30分は朝の2時間の価値があることが多いので眠くても仕方ないのだ。

 

がんばって早く出たくせに、性根がケチなので、高井戸から八王子は均一区間で料金が安いから高速、八王子から勝沼までも山道で高速のほうが断然早いので高速、そこからはバイパスが走っているので下道、須玉あたりから諏訪までは面倒なので高速といった感じで目的地へ向かった。

道中を楽しみながら行くのが私のドライブのスタイルなのだが、今日は話が別でどこにも立ち寄らずに一気に走った。

下道を走っている時であっても、最低でも時速60キロメートル以上の移動速度を維持できたため、9時頃に現地に着くことができた。

 

前職で交通解析の仕事をしていたために、プライド的に渋滞に突入することが許せないタチであることもあって、「人々の裏を徹底的にかいてやろう」と思い、諏訪インターを下りた後に霧が峰方面へ直接走らずに諏訪湖東岸沿いに走って和田峠の方へ回りそこから南下してビーナスラインへ入った。

それが功を奏して、逆の東京方向からの車は朝早いのにも関わらず大渋滞をしていたのに、私が走っていた方向はありがたいことにガラガラだった。

 

ニッコウキスゲ

 

 

 

 

ビーナスラインの中でも特に車山周辺というのはなだらかな山が美しくパノラマ上に広がっていて、阿蘇の草千里のような絶景を拝むことができるうえ、天気が良ければ富士山まで見渡せるので、この上なく雄大ですばらしいドライブルートだと思う。

 

以前は2,930円もしていた通行料金が数年前にタダになったというのだからこれまたすばらしいドライブルートであるといえる。

特に7月中下旬にはニッコウキスゲが一面に咲き誇るというのだからこれは一度は見に行ったほうが良いというものである。

 

この日の昼や夕方は晴れていたのに朝は晴れているとまではいかない天気だったのがちと残念ではあったが、ほぼ満開にまで咲き誇っていたニッコウキスゲを見て、予定通り、「今年も見に来て良かったなあ…」という気分に浸った。

中高年の方々にはお元気なことにカメラを片手にここからトレッキングをしている方々が多くいたのだが、我々はそんな体力も気力もとてもないのでそのまま高原を後にすることにした。

まあ、トレッキングをする人がいるから駐車場のキャパが足りなくなって大渋滞をしているのだろうが…。

 

…というわけで、朝から帰路に着くことになったわけだが、以前から「この近くを通るメルヘン街道の蓼科以東はどんな道になっているのだろう…」と気になっていたのでこの際に通ってみることにした。

標高2,127メートルの麦草峠を通過するこのルートは上り下りでジグザグしていたため、通過するのにえらく時間がかかったのだが、その割にはそこまで見るべき箇所がなかった。

悪路ではなかったし、気持ちの良いドライブはできたのだけど…。

 

その後は八千穂高原のほうから南下して清里に立ち寄った。

ところで、軽井沢清里といった観光地というのは、日帰りで着てふらふらと立ち寄っても私のような無粋者にとっては意外とすることが少ない。

まあ、軽井沢の場合は浅間山のほうに足を伸ばしたり、アウトレットに行ったりすることができるのだが、清里というのは行ったところですることがないのが困りどころである。

普段なら食べることを楽しめば良いところなのだろうが、あいにく食事制限中でそういうわけにもいかないのが泣き所であった。

 

しかしながら、朝の4時に出てきたこともあって眠くてしょうがないので昼寝をしたり、帰り途中に都心では普段行けない大規模なホームセンターに立ち寄ったりしていたら、いつの間にか夕方になってしまった。

「しまった。夕方になってしもうた。この時間になると道が混むよな~」と思って、中央道に乗ろうとしたら、電光掲示板に「小仏トンネル先頭25キロ渋滞」という表記があった。

 

「クソ!また小仏のトンネルとサグが原因での自然渋滞か…」といった前職で得たいらぬ知識を発しながら、これからどうするかについて考えた。

「中央道での渋滞の場合、40キロぐらいまでは高速のほうが早い」という前職時に学んだ法則に従えば、そのまま高速を走るのが正解なのだとわかっていたのだが、「八王子まで2時間超」という電光表示を見てから、「もしかしたら下道のほうが空いているかもしれないし、相模湖までは意外に道が平たんだから距離的にもそれほど遠回りにはならないし、空いていたらラッキーだな…」と思って、渋滞が始まる箇所の手前にある大月ICにて下りて20号を走った。

20号は意外にずっと空いていたので、「読みが的中したか?」と勝ち誇ろうとしたら、相模湖ICのちょっと手前になっていきなり渋滞しだしてピクリとも動かなくなった。

そこから高速へ入り小仏トンネルを抜けるまではかなり混んでいた。

しかし、それでも最終的には八王子まで1時間半ぐらいしかロスしなかったし、どっちが早かったかは微妙なラインだったと思うのだが、「高速料金が浮いたのでいいか…」と自分を納得させた。

 

それにしても上り坂で減速していることに気づかずに発生する自然渋滞のメカニズムというのはおそるべしである。

小仏トンネルを通過してからはガラガラだったので40分ぐらいで練馬に帰ることができた。