先週の金曜日に、「今頃?」って感じがするのだが、「ハウルの動く城」を観た。
映画館の割引券があって、前から「行こう行こう」と思っていたのだが、行ったのは上映最終日になってしまった。
豊島園のユナイテッドシネマという新しいシネコンで見たのだが、キレイでとても良い映画館だった。
観客層は老夫婦や中高年が意外に多かったように感じた。
平日の昼間だったからだろうか…。
ところで、これから「ハウルの動く城」をレンタルDVDなどで見る方も大勢いらっしゃるだろうから、内容については触れないこととする。
しかし、今回は悪役らしい悪役がいなかったので、ドキドキすることなく見ることができた。
まあ、映画を見ると幼稚園児以下と思えるぐらいにすぐにドキドキしてしまう私だからこんなことを言うだけなのであまり気にしないでくだされ…。
しかし、「ハウルの動く城」は1回で理解をするのはまず不可能だと思った。
1回見ただけでは不可解なことがものすごく多いのだ。
あれは、原作を読んでから2~3回見て味わうべき作品なのだろう。
まあ、おそらくは原作と映画とでは全く違う作品に仕上がっているのであろうけども…。
それにしても、美輪さまのお声のキモさ具合は最高だった。
18歳の少女と90歳のおばあさんの両方を演ずる倍賞千恵子さんの声の演じ方は見事なものであった。
また、ドラマなどではいつも同じような演技をするキムタクも声優としては違った一面を見せていて良かった。
そして、音楽はとても久石譲氏らしい音楽だったが、バンドネオンの演奏の効果が印象的で、映画の世界観も「ラピュタ」と「魔女宅」の中間ぐらいでとても良かった。
しかし、宮崎映画というのは観終わった後に余韻が残る…。
ところで、一気に宮崎映画評論へと移るが、私はキモいヤツなので、宮崎アニメには基本的に恋愛の要素があるヤツのほうが好きである。
また、映画を見る目がないので、「これが好きだ」というだけのことにすぎない。
なので、「宮崎作品で何が好きか?」と聞かれたら、おそらくは他の人とは違うと思うのだが、「天空の城ラピュタ(1986年)」「魔女の宅急便(1989年)」「耳をすませば(1995年)」の3つが好きだと答える。
やはり、共通のテーマは恋愛なのである…。
しかも、若すぎるうえ、あまりにプラトニックなくせに一丁前に恋を成就させておるところが、童貞のまま大学に入ったワチキとしてはかなりムカつくのだが、「おみゃ~どんはそんなに早く恋ば成就させとると、あとは子作りしか残っとらんだろうがに!」と突っ込んでやりたくなる。
特に、「耳をすませば」は酷い。
「つき合い始めてすらおらんうちに、しかも遠距離恋愛を始める前に『結婚しよう!』『そうなるといいなと思ってた!』はやりすぎ!あんたら2人はドロドロの昼ドラでも見て勉強しなさい!」と言いたくなる。
でも、東京多摩は聖蹟桜ヶ丘あたりを舞台としているのに、とても情緒があるので、「耳をすませば」は大好きである。
ちなみに、同じ多摩ニュータウンモノでも高畑勲作品の「平成狸合戦ぽんぽこ」はあまり好きではない。
ところで、一般的に評判の高い、「となりのトトロ(1988年)」や「風の谷のナウシカ(1984年)」ですら、上記の理由で好きには好きだがそこまで好きではない。
そして、記録的に観客動員数の多かった「もののけ姫(1997年)」と「千と千尋の神隠し(2001年)」はあまり好きではない。
あと、「紅の豚(1992年)」は意外に好きである。
全くつまらん評論に読者の方をつき合わせて申し訳なかったとです…。