GOODDAYS 東京仙人生活

ひっそりと静かに生きる47歳仙人のつぶやき

第二次世界大戦対独戦勝60周年記念式典って…

まず、断っておくが、私はかつて、軍国主義の台頭を招いたことは日本国民にとっての最大の恥だと思っているし、間違ってもこれを美化してはいけないと思っている。

しかし、モスクワで行われたこの式典に対しては嘲笑せざるを得ないものがあるだろう…。

 

ヤルタ会談に対する評価の違いや、その後に冷戦体制を招いたことに対する各国とロシアの歴史認識の違いも際立ち、「平和と正義を祝う勝利の日だ」「ロシアとドイツの歴史的和解は戦後欧州の最も貴重な成果」というプーチン大統領の言葉が空寒く響いた日だったが、その他にも疑問点は多い…。

しかし、ロシアはソビエト連邦でもないのに、何故にこうも盛大に祝いたくなるのだろうか?

「まあ、この大戦によって、ドイツの~900万人や日本の~312万人をはるかに超える~2,800万人とも言われる戦死者を出したし、独ソ戦こそ最大にして地獄の戦いだったのだから、盛大に祝いたいという気持ちもわからなくはないが、あんたの国で行われたスターリンさんの行動を鑑みれば、そんなに誇らしげに祝うことでもないんでないかい?」と日本人としては皮肉の一つでも言いたくなりますなあ…。

 

そして、これまた皮肉なことに、敗戦国といえば、日本・ドイツ・イタリアの3国だが、敗戦を経て見事に平和的な国家になっている…。

戦勝国のほうは、まあ、好戦的なアメリカ&イギリス、核開発や兵器の輸出が好きなフランスを別に考えてあげたとしても、残りは、ん?ロシア?中国?北朝鮮?といった旧・現共産体制の国々ではないですかぁ~。

言うまでもなく、ずいぶんと民主的な国ばかり?だが、第二次世界大戦での勝利から多くのことを学んだのでしょう

まあ、中国や日本領だった北朝鮮はどこがどう勝利したのかすらわかりません…。

しかも、百歩譲って勝ったのは蒋介石であって、毛沢東ではないですから…残念!

 

まさか、本当の悲劇は日本撤退後に訪れるのに、韓国までもが戦勝国の気分に浸っているわけではありますわいな?

韓国も韓国で、一時期併合していた日本のことなんかより、ソビエト連邦のせいで、国を分断され、同じ民族で殺しあうハメにさせられ、北朝鮮というこの世の悪夢ともいえる国家を同じ民族に作らせたのだから、ロシアのことを恨めばいいのに、逆恨みして「国が分断されたのも日本のせい」と寝言を言う始末だから参ってしまいますわ…。

仮に、北海道や東北地方の人と殺しあうハメになって、そこに北朝鮮のような国家ができたら、私ならそりゃ~ロシア人を恨みますがね~。

まあ、それより、「九州人で良かった…」と胸をなでおろすかもしれませんが…。

全くやっておれません。

でも、ソビエトの参戦がなかったら九州南部も地上戦に巻き込まれていた可能性が高いのでそういう意味では複雑な気分でもあります。

 

ナチスは政治思想としては世界最悪の思想を持っていたが、ずいぶんと崇高な理念を掲げていたスターリンさんや毛沢東さんがやったことのほうが招いた死者数は多かった気が…。

ホロコーストなどで亡くなったイスラエル人は最大で600万人もいると言われているが、スターリンによって粛清されたり、強制収容所で亡くなった人は2,000万人とも言われており、毛沢東大躍進政策のせいで亡くなった人は2,000万人~5,000万人とも言われているわけで、170万人もの人々を虐殺したポルポトさんですら真っ青になる人数ですね…。

それにしても共産国家における人の命の軽さにはビックリさせられます。

第二次世界大戦におけるアメリカ人の死者42万人、イギリス人の死者45万人というのと比べても圧倒的で、それはあまりに明らかである…。

でも、そういった非民主的国家の国民に限って祖国を思う気持ちが人一倍強いから人間というのも不思議なものです。

 

今回で一番の傑作だったのは、胡錦濤主席が「ロシアの国民は日本の侵略者に対する中国の勝利に多大な貢献をした。中国人民は永久に忘れない」などと言ったということだが、日ソ間には中立条約があったのにもかかわらず、終戦一週間前になって一方的に破棄・参戦して満州などに攻め込み、盗人猛々しく北方領土をかすめ、あやうくは北海道あたりまで共産圏にさせられそうになったというのに、それが「多大な貢献」だとはふざけたことを言うものだと思う。

まあ、この国には何を言っても無駄なことは嫌というほど思い知っているからいいけど…。

しかし、この国もこの国で、こうまで日本だけのことばかりを恨むのは、それが国のアイデンティティの根幹に関わるからであろう。

本来ならもっと屈辱的だったアヘン戦争のことや、欧米列強に屈辱的な外交を繰り返されたなどを強く恨むべきなのに、恨むのは徹底的に日本だけ…とあまりにバランスを欠いているし、戦中世代以外の世代までもがあまりに執念深すぎる。

 

アメリカに勝ったベトナム人は、アメリカに対して賠償請求とか謝罪とかをしつこく求めるようなことがありませんがな…。

最近は商売をやりにくくなっているし、手痛いしっぺ返しを食わないようにそれをやるのは難しそうだけど、こんな国のことは徹底的に利用していくしかないですわなあ…。