GOODDAYS 東京仙人生活

ひっそりと静かに生きる47歳仙人のつぶやき

記事のニーズについて

昨日、読売新聞にこんな記事が出ていた。

 

北海道銀行(札幌)は7日、来年度の採用試験の受験希望者7人の履歴書と163人分の氏名などが記載された面接予定表を誤って外部に流出したと発表した。

 

中略

 

ファクス番号の間違えによる誤送信が原因で、すでにすべての書類を回収している。

 

私なんかだと、「誤送信先からきちんと回収したのなら別にいいじゃん!」「あってもおかしくない話だわな…」などとも思ってしまうが、モラルハザードな企業の現実が次々と明るみになることが多かった反動もあって、最近は企業がちょっと不祥事を起こすだけでとんでもないことになるうえ、個人情報に関する扱いには特に世間全体が敏感になっているからこういった些細なニュースまでもが全国配信されるのだろう…。

 

まあ、この件は敏感になってなりすぎることのない内容だから別にいいのだろうが、こういったニュースが全国を駆け巡るのは、情報の発信者と情報の受け手双方のニーズがあるからに他ならない。

 

情報のニーズといえば、昼間の駅のキオスクで売っている、「ゲンダイ」「夕刊フジ」といった低俗新聞の見出しで野球のことが扱ってある場合が本当に多いが、その場合、「イチロー2安打」だとか「松井本塁打」などと、大リーグのイチロー選手と松井秀喜選手のことばかりが扱われることについては昔からちょっと気になっている。

 

もちろん、時差を考慮すると大リーグネタというのが最も扱いやすいと思われるうえ、そのネタだと売れ行きが良いのだろうし、そこに根強いニーズがあるというのは何となく理解できる。

 

しかし、本国では何とも扱われないようなネタを日本のおっさん達がこぞって毎日毎日一喜一憂しているのかと思うと悲しくなる…。

日本に住んでいて日本語がわかるアメリカ人もこれを見たら唖然とするだろう…。

人の趣味に四の五の言いたくはないが、「矮小だな~」と思ってしまう。

 

まあ、これも市場原理に基づく、ニーズの一致ということで認めるしかないのだろう…。

 

しかし、この種の新聞の政治・経済関連のネタの内容や記事のスタンスにだけは本当に腹が立つ。

増税=悪」「政治家=私利私欲の固まり」「庶民=善」といったアホでも思いつくようなステレオタイプに当てはめられていて、あまりにレベルが低すぎて読むに耐えないのである。

ま、読者じゃないんだけど。