GOODDAYS

  世の中の歪みをかいくぐってひたすら逆張りの人生を歩む俺の意見

医療制度によって出てくるアメリカの現実について思うこと

3月7日の日経新聞にショッキングな記事があった。

アメリカにおいて生後1年内に死亡した乳児の数は1,000人あたり6.5人で、この数値はキューバの6.3人より高いという

 

また、私が別に調べたところによると、アメリカのこの数は193ヵ国中161位だという。

ちなみに日本は2位で3.3人である。

 

ライス国務長官が「専制の前線」と独裁ぶりを批判するキューバ以下というのはずいぶんとショッキングな気がするが、その原因は黒人やヒスパニックといったマイノリティーの乳児死亡率の高さにあるらしく、2002年の調査では黒人乳児の同死亡数は14.1人という驚愕すべき人数となっている。

なお、193ヵ国中最悪なのはシエラレオネの177.2人で、これはすさまじい数字である…。

 

低所得で医療保険に加入できず、健康管理の十分な知識も持たない医療弱者がマイノリティーに偏るためこのような結果が生まれるのだという。

特に黒人の貧困は深刻で、成人を含めた場合でも、糖尿病で死亡する率は白人の3倍、エイズで死亡する率は白人の20倍になるという。

これらはまさしくアメリカ社会の暗部といえよう。

 

ところで、別で調べたところによると、アメリカは医療費が高いだけでなく、「ブラックジャック」のように、どの医師が執刀するかで金額が違うというし、患者から訴えられた時のために病院が払っている医療過誤診保険料の額も半端な額ではないというからせちがらいものである。

 

また、一応は最寄の公立病院には手当てをする義務はあるらしいが、患者が保険に未加入だとわかると他の病院へたらいまわしにされ手遅れになる場合がままあるというからおっかない

 

なお、この件について、全く対象的な出来事を報じた記事を同じ3月7日の日経新聞に見つけたのだが、そこには、「日本において、今、どの病院でも、病院で治療を受けても治療費を払わず、そのまま帰る患者が急増して深刻な問題になっている」と書いてあった。

 

その理由には以下のようなものがあるという。

 

  • 勤務先の倒産やリストラなどで収入が大幅に減ったり、なくなったりした人や、公的医療保険に加入していない人

  • 夜間や休日に保険証を持たず、所持金も少ない状態でやってくる人

  • 不法滞在をして、所持金もない外国人

 

また、これとは別に、このような理由もあるというが、こちらについてはケースバイケースな部分もあるのであろう…。

 

  • 治療内容に強い不満を持っていて、病院との意思疎通がない人

  • 医師が治療内容をきちんと説明しなかった人

 

ところで、旧厚生省からの医療機関への通知に「医療報酬が不払いでも診療を拒むことはできない」という条文が明示されていることや、「緊急時にいちいち確認できない」「倫理上の問題」といった現実的な問題もあいまって、病院側が診療を拒むことはまずないというのだが、この「受け逃げ」犯罪はそういったことを見透かして行われている部分もあるのだろう…。

 

ちなみに、診療を義務づけたり、健康保険を病院に支払ったりする行政側はこの問題に対して一切無関心だというが、これなども何とも日本らしい出来事な気がする…。

 

また、病院の職員が患者宅に催促に行くと「非情だ」とののしられるケースすらあるらしく、また、体面や手間を考えて病院が訴訟にまで持ち込むことは少ないという…。

 

以上、医療制度一つとってみても、リアルに生命の値段に迫るアメリカと、その逆の日本というコントラストが浮かび上がってしまうのがわかる。

なお、ここでは触れなかったが、逆に、お金さえあればアメリカの医療はすばらしいのだろうし、以前にもこのブログで触れたが、日本においては、これまで混合診療を禁止しているという問題があるということは言うまでもない…。

 

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