GOODDAYS 東京仙人生活

ひっそりと静かに生きる47歳仙人のつぶやき

アンシャンレジームとホリエモン

今日の日経の「春秋」に以下のことが書いてあったが、思わず膝を打った。

はやりの米国スタイルの喫茶店でいつも戸惑うのは、飲み終わった使い捨てのコーヒーカップ類を店内のゴミ箱に捨てるときだ。
大量の紙やプラスチック類が地球上でたどる運命に鈍感になっているようでせつない。

 

ペットボトル・びん・カン・古紙についてはリサイクルに出せるし、スーパーの袋は便利なゴミ袋になるからまだ良いが、喫茶店でだけでなく、家で弁当の容器や無駄な包装紙などをゴミ箱に捨てる時にもとてもいたたまれない気持ちになる。

それだけなのだが、共感したので書いてみた。

でも、同じ日経に、上海市内で発生する汚水の3分の1が何の処理もされないまま河川に流されている」と書いていたが、それもまた空寒くなる話だと思った。

 

フジテレビがTOBで30%超を取得する模様が伝えられ、もはや、ライブドアは、ニッポン放送株の50%以上を買い増すことによって、両者が勝利宣言をすることにしか活路を見出せないであろう中、ライブドアがさらなる買い増し&市場へのアピールを続けているが、昨日、上記のようなニュースが報道された。
 

これが本当なら、40%越えだのなんだの言ったところで、既に勝利宣言をすることが確定したであろうフジテレビに対し、ライブドアは既に窮地に追い込まれている可能性が高いような気がするのだがいかに…。

しかも、リーマン証券はさらにライブドアの貸株を追加売却したというし…。

しかし、ライブドア株昨日・今日と大幅に上昇して引けているようで、市場からはこれまた違った見方がされているようである。

もっとも、フジの30%越え取得が伝わったのはついさっきなのだが…。

 

それと、同じく昨日に、ホリエモン奥田碩経団連会長から、「あの人の弱点は、金さえあれば何でもできるというような不道徳な本を出していることだ」と評されたらしいが、痛いところを突かれたものだと思った。

「金で買えないものはない」と言うだけならともかく「どんな女も金で買える」とまで言ったいるらしいから痛いわな…。

 

…しかし、それでも彼を擁護する世論はかなり存在する。

それは、ホリエモンがケンカを売ることによってあぶりだされてくる老醜あふれるアンシャンレジーム(旧体制)に対し、勇敢かつ飄々と立ち向かうという構図ができるために他ならず、ある意味、ホリエモンは戦上手なのである。

感情的で敵意むき出しなマスコミ・評論家・政財界、ファミリー支配を続けておいて醜態をさらすフジテレビに対してそもそもあまり良くない感情を抱いている層が、己の才覚を前に出し、リスクを負って、堂々とわたり合うホリエモン姿を見て彼の擁護に走るのである。

中でも、テレビの力は絶大で、ホリエモンが番組で追い込まれるほどホリエモンを擁護する世論が力を持つから世の中おもしろい…。

 

それに、「コミュニケーション能力が低くて、軽率で破天荒なことばかり言っていて、見た目もカッコ悪いのに、ズバ抜けて仕事ができれば、あんなに成功できて目立てるんだ!」ということを体現している事実もまたホリエモン人気につながっているように思われるわけで、仮にホリエモン信者がいたとしても、まさか、その信者が彼の人間性に陶酔しているとは考えられないのだがどうなんだろう?

もしかして、メチャメチャいいヤツなのかもしれないが…。