GOODDAYS

  世の中の歪みをかいくぐってひたすら逆張りの人生を歩む俺の意見

人も国もモラルハザード

昨日の日経新聞に若者の近頃の犯罪に見られる特徴として下記のようなことが書いていたが、本当にそうであれば怖い限りだが、これらはあくまで極端な例であると信じたいものである。

  • 偽札を作った少年は偽札を作ったことに対する罪の意識が全くなかった。

  • オンラインゲームの中で装備を盗まれた子供が、バーチャルな装備を「盗まれた」と警察に駆け込む例が急増している。

  • WINNYなどで不正アクセスを試みることに対する罪の意識が全くない例が多い。


また、ある教授が述べるところによると、昨今の大学生が提出するリポートの4割はインターネット上の他人の文章をコピー&ペーストしたものらしい。

「今のご時世を反映しているなぁ…」と苦笑してしまう。

せめて、検索下位の文をペーストするのならともかく、検索上位の文をペーストする生徒が多いというから、「せめて、その辺の気ぐらい利かんのかね?」と冗談めいたことを思ってしまう。

 

何はともあれ、「生きるうえで何を大切にするか」ということを真剣に考えながら生きていない人がいるから、自分が生きるうえで大切にすべきミッション・ステートメントを踏み外す人がいるのだろう…。

「自らの精神にとって、金や利益よりもっと大切なものを、目先のちょっとした利益や結果を安易なかたちで求めることによって失ってしまいかねない」ということを常々自覚しながら生活していれば、人としての道を踏み外すようなことはないはずなのだ。

人間は子供の頃から、「俺は生きるうえで○○を大切にする、○○な人間であることを誇りとして生きたい」というような内なる道徳律を常に持ち続けるような精神性の高い子供に育てられるべきだし、大人も常にそうであり続けるべきであろう。

「武士は食わねど、高楊枝」という言葉に代表されるように、日本に武士道が存在していた時代には多くの日本人には、「モノより心」というような美意識があったが、武士道も宗教も持たない現在の日本人はそのような自律的な原則で自らを律することを忘れてしまいがちだ。

…とはいえ、モラル・ハザードな手段で利益を得た者が世にはばかる様子を目の当たりにしても、「あんなのうらやましくも何ともない!」と心の底からそのように思えるような人間でありたいが、あまりにそのような例が多いと考えさせられることがあるのも人間の弱いところではある。

 

次。

ゆとり教育が施行3年で全面見直しに入ることわかった。

指導要領はこれまでほぼ10年ごとに見直されてきたこともあって、現場からは多少の戸惑いや困惑が起きているとも触れられていたが、トニー・ブレア英首相の言葉を引用するまでもなく、「教育は国家の最重要事業だから善は急げ」というべきだろう。

昨今は、子供の学力だけでなく、規範意識気力・体力ともになくなっているという現場からの指摘が相次いでいるらしいが、ゆとり教育の是正によってそれらが少しでも良くなることを願いたい。

 

トヨタが段階的に65歳まで原則的に再雇用する制度を導入するらしい。 団塊の技能レベルの高い工員らを確保する目的というのがその大きな要因なのだろうが、高齢少子化&低福祉化への布石として、これを皮切りにこの制度が各方面に定着して欲しいものである。

ところで、内閣府の試算によると、生涯に政府から受け取る利益は、60歳以上で受益5,647万円、30代で負担743万円、20歳未満で負担3,952万円となっており、最大格差は1億円にもなるそうな!

簡単に言ってしまえば、生涯賃金で1億円の差が出ることと同じようなものなわけで、これはただならぬ問題である。

このような現実をまざまざと突きつけられながら、「年金制度は相互扶助の精神で!」だとか「日本の繁栄を作ったのは今の受給世代」などと感傷的なことを声高に叫ばれてもさすがに全く説得力を持たない。

 

最近は国がやることが一番モラルハザードだと思うことが本当に多い。 だからこそ、先に高齢少子化&低福祉化への布石として定年の延長が望まれる」と述べたのだが…。

しかし、選挙において高齢者の投票率が高く、若者の投票率は低いので、若者は将来的にそのようなかたちでツケを払わされると思えば合点も行かなくはないが、むしろ、世代間の利益配分の闘争が表面化していない現状にこそ異常性を感じるわけで、マスコミがそうならないよう上手く演出しているのか、若者の怒りが足りなすぎるのかのどちらかだろう。

外的要因だけでもヤバいのに、高齢少子化、財政悪化に伴う国民負担率の上昇といった頭の痛い問題があるから、「超長期的には日本は売り」と皆思ってしまい、「現状の景況がいくら良くても楽観的な相場が形成されないのかな?」とは常々思ってしまう。

 

京都議定書が発効したのは望ましい出来事だが、これまでさんざん努力を重ねてきた日本が厳しい削減目標を義務づけられ、国際舞台におけるこの国の相変わらずの人の良さというか交渉の下手さが前面に出まくっていて笑ってしまう。

まあ、車にも乗らずワンルームマンションに住み、節電もしている私に「これ以上削減しろ」と言っても無理な話である。