GOODDAYS 東京仙人生活

ひっそりと静かに生きる47歳仙人のつぶやき

どう見ても「小泉改革」は失敗に終わりそうなのだが…これからどうなる

小泉首相は「改革は着実に進んでいる」と威勢良く叫んではいるが、ほとんどの「小泉改革」は、抵抗勢力の政治家だけでなく、丸投げされた官僚いう抵抗勢力の力もあって立て続けに失敗に終わっている。

 

もちろん、これらの改革はしないよりはしたほうがマシだし、小泉さん本人は人間として魅力的であり、亀井静香氏や古賀誠氏などと違ってその姿勢も基本的には間違っていないのだが、大事な結果が片手落ちになっているのが残念である。

また、改革を行ううえで詰めが甘いことに対する自覚がないのか、立場上、正当化せざるを得ないからしょうがないのかはわからないが、「改革は着実に進んでいる」と、ただひたすら言い続けるだけなのはいただけない。

まさか、本人が心のそこからこれがベストな改革だとは心にも思っていないだろうに…。

 

しかし、立て続けに改革が腰砕けなものとなっていようと、「自民党には他に人がいないから」という消極的な理由で、自民党が政権を握っている限りは、小泉首相支持を続けざるを得ないというのは私だけではないだろう。

なお、小泉内閣は、外交面では、北朝鮮との国交正常化などという全く国益に沿わない行為(正常化しても日本にとって何一つメリットがない)に愚かな名誉欲を出したりすることがなければ、イラク戦争関連への対応にせよ、北朝鮮への拉致被害者の救出にせよ、合格点をあげても良いと思う。

 

しかし、内政に関しては以下のような体たらくである。

道路公団改革は、結局、民営化後の会社を上下分割にして抑制の仕組みを働かなくしたことと、「新直轄方式」とかいう方法によって国の負債をそのまま地方の負債に変えるだけで、結局、予定した道路を全部作ることができるようにしてしまう本末転倒ぶりによって失敗に終わりそうである。

年金改革は、出生率をごまかし、かつ、一元化に取り組まないままで、国民年金の穴埋めを厚生年金にさせるシステムを変えず、全く永続的に活用できないシステムを作ってしまったことで国民の年金に対する信頼を取り戻せないままに終わってしまったため失敗に終わりそうである。

そして、最大の懸案である郵政改革もどうやら失敗に終わりそうである(詳細は後日)。

 

冷戦終結・IT革命を経て、世界中がボーダレス社会に変容せざるを得なくなっていることで、「メガ・コンペテイション(大競争)時代」に突入していて、ただでさえ、日本という国が経済的に現在の地位を維持できるのかについて強い疑念が発生しているというのに、この国の活力は、高齢少子化による人口減少と遅すぎる改革によって着実に奪われ続けている。

「もう時間切れ」となってしまう前に良くなる方向へ舵を切れれば良いのだが…。

 

関係ないけど、小泉氏おひざ元の横須賀にて