GOODDAYS 東京仙人生活

ひっそりと静かに生きる47歳仙人のつぶやき

ケンカ下等

言うまでもないが、発言には「国家→企業&有名人→個人」の順で慎重さが求められる。

 

個人が「フィリピン人の家事代行の人にうちのバカ息子の成績表を見られても気にならないからありがたいわ。もし、日本人のおばさんのスタッフだったらうちの息子がバカだってことが丸バレで恥ずかしいものね~」「日本人のおばあさんのスタッフが来たらあれこれ気を使っちゃうし、うちの汚部屋見られるの恥ずかしいでしょ~」と言ってもアハハ!で済むのに、企業が同じようなことをオブラートに包んで潜在顧客に伝えると「気遣い不要とは失礼」と叩かれ、ネット世論から謝罪を要求されるわけである。

男子トイレ掃除をおばさんがやっていても、スーパー銭湯の男湯におばさんスタッフがズカズカと入ってきてもあれこれ言う野暮な人はいないが、俺を含め、これが若い女性だったら気になる人もいるだろうし、もちろん、男女が逆だったら大騒ぎだろうから、「おばさんは万人に対して無敵。おばさんにならチンコ見られても気にならない」と男性全体がおばさんを容認しているわけである。

 

雑誌SPA!の「ヤレる女子大学生RANKING」企画が足をすくわれたのには「これまでもSPA!は無茶苦茶なことばかりやってきた雑誌だけど今頃?」とガチで驚いた。

あの雑誌の企画を真面目に読んでいる読者なんていないと思うし、客観的なランキング表を作ること何で土台ムリなのは火を見るよりも明らかで、ほとんどの読者はライター渾身の娯楽作品としてテキトーに流して楽しむだけで済ますが、実際に書かれた大学の当事者にとって許せぬとなるのも当然ながら理解できるし、ここを攻めればSPA!が居直ることなんてできないということも簡単にわかる。

SPA!側が「何かを言われれば謝っとけばええだろ。話題も集まって売れるべ!」と思って毎号の特集を組んでいると信じたいが、仮にそうでなかったとしたら単なるアホである。

 

それにしても、タテマエというものがつきまとう企業や有名人や実社会に求められる言語使いと、匿名個人がネット上で書く内容の酷さの乖離があまりにも激しすぎて人間の本性というものにほとほと嫌気がさしつつも、所詮、そういったダークサイドが皆無の世界があったとしたら退屈過ぎて多くの人は3日もいられんだろうなというのが現代社会に生きる人間が持つ病というものでもある。

 

冒頭に国には最大限の慎重さが求められると述べたが、トランプ大統領のような指導者が数多く出現してこの図式が怪しくなっている感があるものの、国家は法律と軍事を司るので、原理原則的にそうでなくてはならない。

レベルが低すぎて韓国のことを話題にするのもバカバカしいが、「韓国の政権と国防部とやらは大丈夫なのかな?」とケンカの下手さについて本気で心配してしまうとともに、ゴーン氏事件も霞んでしまうような続報を次々と出しまくってくれるので、これでは右寄りの人でなくても釘付けになってしまう。

 

大人がケンカをするには相手を打ち負かすだけの証拠や法的根拠というカードが何枚も必要なのは言うまでもなく、それがないのにケンカを売ると恥ずかしい目に遭うだけで済めば良いが、下手すると倍返しに遭う。

どう見ても韓国軍側にカードは見当たらず、韓国側のビデオは年始早々「笑ったら負け」レベルなのにこれを8言語で広めるというのだからやぶれかぶれにもほどがある。

「ケンカするなら勝てる材料でやれよ!」と一丁目一番地から心配してしまう。

 

または、相手にどう思われても構わないし、報復があっても受けて立つという場合もあるだろうが、そのためには報復されても痛くないだけの備えが必要になる。

韓国の外貨準備高が過去最高を記録したらしいので通貨スワップ協定は不要だろうが、日本から韓国へ輸出するフッ化水素などの特定の輸出品に制限をかけるだけで韓国は大ダメージを被る。

圧倒的に日本側の貿易黒字ではあるが、日本にとってそういったものは何もない。

 

失うものがあるほうにとって、ケンカそのものが非常に面倒だし、そんなことにエネルギーを使うだけ無駄だし、理解し合えない相手と理解し合うことにはどのみち無理な面があるので、実害を被っていない限りは、たとえカードをたくさん持っていたとしてもケンカに持ち込まずに済ませるというのが最も賢いやり方である。

韓国当局が逆ギレしなければ日本も毎度のごとく武士の情けをかけて終了だったのだろうが、負けるケンカを仕掛ける韓国当局の頭の悪さはあまりにも残念である。

衝撃的な犯罪事件を起こす人間には失うものが何もない「無敵の人」が多いが、もはや先進国の経済力を持った韓国は「無敵の国」北朝鮮ではなく、それには当たらない。

なにもかもが意味不明で無意義である。

でも、「韓国が日本に食ってかかる時は大抵は嘘」と世界中に広報できたという意味では日本にとっては大変に有意義だったと思う。

 

なお、失っては困るものがある個人にとって最もケンカを売ってはいけない人種は現代社会に増殖中の無敵の人である。

無敵の人とだけはケンカをしてはいけない。

憐れみながら穏便に済ますか、無視してあげれば良いだけである。