GOODDAYS 東京仙人生活

ひっそりと静かに生きる47歳仙人のつぶやき

高村友也氏著「自作の小屋で暮らそう-Bライフの愉しみ」に学ぶ人生観

2月末のことだが、「寝太郎さんが帰ってきた!」とうちのご主人に向かって思わず叫んだ。

 

昨年の9月25日にブログを更新されて以来、Twitterも含めて急に更新&交信が途絶えたので、実は心配をしていたのだが、2月25日に寝太郎さんが自宅の小屋に戻られた。

以下がその際のリンクである。

 

mainennetaro.blog.fc2.com

 

寝太郎さんは有名人なのでご存知の方もいらっしゃるとは思うが、東京大学に理系で入学しながら哲学科を卒業され、大学院に入られ、講師の打診もあったようなのだが、海外放浪や路上生活を経て、山梨県の人里に近い森の中に土地を買って、そこに自作の小屋を建てて住んでおられる。

また、相模川沿いにも土地を買って1,980円のテントを立てて住んだり、時折、東京やアジアに出かけたりもされている。

月に2万円もあれば必要最低限のベーシックな暮らしができるということで、Bライフを提唱し、「自作の小屋で暮らそう-Bライフの愉しみ」など、いくつかの著書を出版されたため有名人になってしまったが、それでもBライフから大きく外れることなく生活をされているのだと思う。

しかも、3日程度アルバイトをすれば稼げる月の生活費の2万円のうち食費が1万円で、5千円がインターネット代というのがなんとも今の社会らしい。

寝太郎さんは、米・味噌・砂糖・醤油・塩といった基本的な食材が現代社会においては良質なものが安価に手に入り、「生命史上稀に見る高水準の食事が摂れる」と述べておられるが、人類の苦難の歴史を振り返ると本当にその通りだと膝を打つ。

 

とはいえ、寝太郎さんは森の中にある自作の小屋に住んで、自作のコンポストトイレ湧き水ソーラー発電カセットコンロというインフラで生活をされているわけで、到底、寝太郎さんの真似はできない。

しかし、こういう生き方もあるのか、このように実践している人がいるのかということを知って、一気にテンションが上がった。

 

しかしながら、別作品の高村友也氏著の「僕はなぜ小屋で暮らすようになったか」は先の本とは全くテイストが違っていて、圧倒的な孤独と無限の自由を求められる寝太郎さんの求める孤独の深淵に触れ、脳の回路が違うレベルの異常な頭の良さも含めて、とてもこの人の真似はできない、真似もしたくないけど…と思ったのも事実である。

まあ、そこで、次に述べる山崎寿人氏の出番となるわけである。

 

寝太郎さんはの「自作の小屋で暮らそう-Bライフの愉しみ」との「僕はなぜ小屋で暮らすようになったか」を著され、有名人になったことで印税生活が可能になったのかもしれないとも思うが、その代償として、俺がことあるごとに激しく同情している有名税を支払うことになり、その結果、心ない中傷を浴びせられているのではないかと、5ちゃんねらーのうちのご主人は俺に言った。

それで急に姿を消したのかなと思ったのだが、2月に帰宅&復活されたので安心した。

 

うちのご主人の言うところによると、中傷する人はどうやら寝太郎さんが完全にBライフで過ごしていないと気が済まないようで、本に書かれている生活態度から逸脱していないか様子を見に行ったり、実はほとんど東京にいるのではないのかなどと勘ぐっているのではないかということらしい。

そういった手合いの暇さと粘着ぶりと狭量さには本当に辟易するわけで、寝太郎さんが数年間は森にこもって生活していたのは事実なわけだし、仮に、今現在は羽振りが良くなっていたとした場合に、寝太郎さんが車に乗っていたとしてもアパートに住んでいたとしても別にいいじゃんとしか思わない。

ちなみに、寝太郎さんの存在はうちのご主人から聞いて知ったのだが、うちのご主人は相当前から寝太郎ブログの読者だったのに対し、俺の寝太郎ブログ読者歴と著書の読書歴は、読み返し分は別として、まだ昨年の8月以降にすぎない。

 

寝太郎さんは寝太郎さんの特異性をお持ちなので他人には簡単には真似できないが、同じように小屋暮らしをする人は年々増え続けているようである。

そして、俺は寝太郎さんに究極にシンプルな一つのライフスタイルを教えてもらったのでとても感謝している。

 

ここは冬に極寒だから無理だけど大好きな松原湖のようなところに住みたい!