大相撲の女人禁制の問題で、緊急時に女性が土俵に上がった際に退去するよう言ったのは言語道断だが、どさくさに紛れて、平時も女性を土俵に上がれるようにするべきかという問題が議題に上っている。
もちろん、女性も土俵に上がれるようにするべきだと言うのは言論の自由だと思う。
しかし、そもそも大相撲は、異常に健康の悪い食べ方をして太った男が・マゲを結って・尻の出た褌をして・神道の神事として行って・皆で一緒に住んで・見込みのない弟子にちゃんこを作らせて・付け人が関取の身体を洗って・場合によってはケツまで拭く時点で、一から十まで何もかもがイカれている。
もし、そういう些事について言うのなら、ケツ出しのわいせつ罪だの、スポーツと宗教の分離だの、付け人の人権違反だの、不健康な食生活の強要だの、日本相撲協会を公益財団法人とするのを止めろだの、大相撲については他に論じることはいくらでもあるだろう。
そして、そこまで言うなら、歌舞伎を女にもやらせなきゃならんだろうし、宝塚を男やオカマにもやらせなきゃならんし、男子校・女子校も止めさせんといかんだろうと思う。
真面目に考えて、今の世の中は女性より男性のほうがずっと差別されている。
女性専用車両は男性にとっても利益になるのでともかく、レディースセット・女子会メニュー・男女別料金・女性専用席などは全てが明らかな男性差別なので禁止するよう促しても良いではないかとも思う。
また、災害救助等での扱いや離婚の親権も女性のほうが優先されがちならば、遺族年金も女性優遇で、年金も長生きの女性のほうがたくさんもらえるうえ、タダ飯食らいの第3号被保険者のほとんど全員が女性である。
また、こんなことを言っては差別的と思う人がいるかもしれないが、スポーツを男女別で競争させることにも個人的には幾ばくかの疑問がある。
スポーツ以外の分野でそのようなことは稀なはずだが、女性の身体能力が低いがゆえにスポーツでは女性のみで争うことが普通とされ、賞金なども同額にされることが普通となっている。
現代社会は何でもアファーマティブ・アクション的な文脈で語られがちだし、そちらのほうが優勢だが、水泳では自由形に最も価値があり、階級制スポーツでは最重量級や無差別級に最も価値があると考えるのと同じで、俺は、女性のトップよりも男性のトップのほうが何倍も価値があると思っている。
また、このようなことは申し上げにくいが、敢えて述べると、同じような文脈で俺はパラ競技に強い興味を持てずにいる。
この世で男が優遇・優先されているのは、大相撲の土俵に上がったり歌舞伎役者になれることと、皇室に生まれた場合に希望するしないを別にして男子のみが天皇陛下に即位することと、トイレを早く済ませることができることの3つだけである。
歌舞伎役者に関しては寺島しのぶさんのようになりたくてもなれずに絶望したことがある方もいらっしゃる。
しかし、一般市民にとって優遇されていると実感できるのはトイレの件だけだが、これは男性優遇でもなんでもなく、男性諸君の早ションの成果によるものである。
過去に2度ほどネタにしているが、男女平等の極北にあるスウェーデン式の男女同フロア・全員個室式のトイレではこうもいかんから、この点に関してのみありがたいと思っている。
なお、男にだけイクメンという言葉があって、女性に関してはそれに相当する用語がないというような風潮はすぐに改められるべきなことは言うまでもない。
また、機会だけを見れば圧倒的に女性優遇の世の中だが、結果としては男尊女卑になっていることも多いので、それについても是正されていくべきだとも思う。
まあ、総生産は圧倒的に男優位で、総消費は圧倒的に女優位で、あまりの不平等ぶりに悲しくなるんだけど…。
【追記】
2018年10月6日追記。
このトピックを書いた3ヵ月少し後に、東京医大の入学試験において男子受験者を優遇していたニュースが明るみになったが、これはとても許されることではない。
もしかしたら今の世の中においても、知らないだけで男性が優遇されていることが他にもあるのかもしれないと思った次第である。
昨年、パートナーと出かけた、オリエント工業40周年記念「今と昔の愛人形」展では女性客のほうが圧倒的に多かった…