GOODDAYS 東京仙人生活

ひっそりと静かに生きる47歳仙人のつぶやき

自然遊歩道LOVE

街散策は俺の趣味の中でも大きなほうだが、この季節は街散策よりも断然、自然遊歩道を歩くほうが好きである。

最も好きな季節は秋なのだが、緑を見るならば新緑に限るし、日が長いほうがより良いし、蚊が出る前の季節のほうが良いので、このシーズンは自然遊歩道を歩くに限る。

高校生の時は山岳部でそれこそ只今噴火中の霧島連山を縦走したりしていたが、辛い登山でなく、あまり高さの変わらない道を歩く、ハイキングやピクニックが好きである。

これまで相当多くの道を歩いてきており、例を挙げるとキリがないので一例を挙げるに留めるが、以下のような道を歩いてきた。

 

東京都:江東区の運河一帯 水元公園・柴又 葛西臨海公園と親水公園 玉川上水 お鷹の道 野川 高尾山 秋川渓谷 御岳 奥多摩
神奈川県:鎌倉一帯・江ノ島 逗子・葉山 大磯 相模川 観音崎久里浜 城ヶ島 真鶴 
千葉県:手賀沼 佐原 谷津干潟・香澄公園 千葉ニュータウン 浜金谷
埼玉県:小手指ヶ原・トトロの森 川越 忍城・さきたま古墳 秩父 三峰山

 

直近でも、昨日の土曜日にうちのご主人と散策に出かけ、以下のルートを歩いた。

 

京王稲田堤駅→多摩自然遊歩道→東生田自然遊歩道→生田緑地→向ヶ丘遊園駅

 

これがもう、尾根伝いに気持ちの良い緑道が長く長く続く、平成狸合戦が起きそうな、たまらないぐらいに最高の自然遊歩道だった。

こんなにすばらしい遊歩道なのにほとんど皆無といって良いほど人影を見なかったのが不思議でしょうがないのだが、すぐ近くには多くの住宅地がみっしりと広がっているのに、こんなベストシーズンにあって、せめて近所の人ぐらいは歩かないものなのかなと思うが、地元の人は飽きておられるのだろうか。

 

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多摩自然遊歩道

 

東生田自然遊歩道の竹林が美しすぎて衝撃

 

ドイツ人は森が好きといい、休日になると近所の森に出かけて歩くという。

かつて、俺がオランダからドイツに2度ほど入った際に、ノッポの国からデブの国に入ったなあと2度とも思ったが、それでもドイツ人は森を歩くのが好きなのだという。

武蔵・相模地方は、武蔵野の森を拓き、多摩丘陵を削って住宅地を形成しているので、西武池袋線西武新宿線・中央線・京王線小田急線・東急田園都市線とどこも魅惑的な森や丘陵、場合によってはハケが広がっていて歩きたい欲求をこれでもかと刺激する。

 

海沿いに丘の少ない平らな平野が広がる宮崎市出身の俺は海よりも里山への憧れが強く、そんなわけで多摩のなだらかな丘陵が広がる光景が好きで、長野県上田市出身のうちのご主人に「多摩っていいね」と言うが全く共感されない。

その代わり、うちのご主人は川と運河と海が近くにある今住んでいる地域のことを大変に気に入っている。

確かに、海が近いと冬に最後まで雪が降らず、夏も水が空気を冷やすために暑くなりにくいのは確かなのですが…。

 

そんなわけで、俺は「仮想田舎暮らし」の構想を試みるぐらいに里山や田園風景が好きで、もはや恋焦がれているぐらいに好きなのだが、なんだかんだいっても、近所の銀座の光景も好きで、田舎に移住するほどには心の整理がついていなかったりもする。

まあ、「上田に住むのはどう?」と言ってですら、ご主人の賛同が全く得られないのでガチ田舎暮らしは考えるだけ無駄なんですけど…。

 

そういうこともあり、四方八方に広がる関東平野を擁し、山の手や多摩丘陵やさまざまな地勢を擁し、放射状に広がる鉄道一本で数えきれないほどの自然遊歩道に歩きにいけるという意味では東京の中心に住むのも悪くないかと思うことにしている。

地方都市にはたくさんの自然があるが、後背人口が莫大な首都圏ほどには多種多様の自然遊歩道が整備されているとは思えないよなと自分に言い聞かせるようにもしている。

 

とはいえ、家から浜離宮の緑が見えるものの、広すぎる関東平野のせいでほんのわずかに丹沢と富士山の一部が見える程度で近くに山が見えないのがとてもとても悲しい。

例えば、京都に行って東山が、神戸に行って六甲山が、別府に行って扇山が、上田に行って太郎山が迫っているのがうらやましくてしょうがないのと同じ感覚である。

 

ところで、ポーランドワルシャワに行った時にポーランドというのは平原の国という意味で、山が見当たらない、だからモンゴル軍が一気に押し寄せたのかなどと思ったが、狭い日本にあって関東平野の広いことよと思う。

 

360度地平線しか見えないワルシャワ

  

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