GOODDAYS

世の中をかいくぐって逆張りの人生を歩む俺の意見

マスコミが報じたばかりに広がることって意外に多い

Yohoo!のトップページにて、FNN PRIMEが報じた「違法漫画サイト根絶 政府本腰」という見出しが出たが、とうとうここまで目立つところに出たか!と思った。

これまでもこういった報じ方はされていたのかもしれないが、俺がこういったぼやかしのない表現で確認をしたのはこれが最初かもしれない。

もちろん、この種のニュースはどこかが報じればどこもが一斉に報じる傾向にあるので、FNN PRIMEのみが報じたわけではなさそうだが、Yohoo!のトップページの社会的影響力は絶大なだけにそう思った次第である。

 

日本漫画家協会が2月に「このままの状態が続けば、日本のいろいろな文化が体力を削られ、ついには滅びてしまう」と声明を発表した際にこういったサイトのヤバさに気づいた人もいるのだろうとは思ったのだが、こういったサイトのことを協会もマスコミも海賊版とのみ報じ、あえて深くは掘り下げないでいたように思う。

確かに、海賊版という言葉は模倣品を指す言葉なので、そういったサイトかもしれないと思った人も多いとは思うが、海賊版サイトという言葉にはどこか触ってはいけないアングラなイメージを抱かせる気がするので、「ふーん」と受け流して済ます人も多かったのではないかと思っていたのだ。

しかし、今回のFNN PRIMEの報道では「人気漫画や雑誌を著作権者に無断で公開」とまで書いてあり、「漫画村」などの実サイト名も書いてある。

これでは、逆にこのサイトの存在を広めているようなものでもあるといえる。

とはいえ、俺の認識が甘いだけで、受け流す人というのがもうほとんどいなくなって「常識化」している可能性はあるのだが、ここではまだ常識化にまでは至っていないという前提で述べている。

 

本来なら、プロバイダーによるサイトブロッキングによって遮断された後に過去形として大々的に報じるべきところなのに、今、こういった報じ方をすることで、現在進行的にこういったサイトへのアクセスが爆増しているのではないかと邪推する。

もしかしたら、閉鎖前の駆け込みアクセスが大量発生しているのかもしれない。

これまで業界が被った損害額も相当なものだろうが、これから業界が被る損害額は相当なものだろうと思う。

殺人事件関連などでも良くあることだが、本当は知らせてはいけない情報をマスコミがわかってしまうかたちで報じたために一気に国民全体に広がってしまう例はあると思うが、これもその一つだったのではないかと思う。

 

ところで、FNN PRIMEは「違法漫画サイト」と記しているが、当のマンガ海賊版サイト側は違法ではないスキームで公開しているとしており、実際に現行法では取り締まれない部分があるからこそ、外国にあるサイトそのものではなく、国家権力側から広告出稿社やプロバイダーに協力をお願いするということになっているわけで、「違法」という部分には謎が残るわけである。

これは、「日本のテレビが国交のない朝鮮中央テレビの映像を流しまくっても朝鮮中央テレビに対して使用料を払っていないではないか」というのと同じスキームなので、現行法で取り締まれないのだろう。

また、嫌われ者のJASRACのような強烈な団体があれば地の果てまで追いかけるのであろうが、マンガ業界ではそうはいかなかったのだろう。

なお、海外でも同じようなことで頭を悩ませており、やはりプロバイダーに対するブロッキング要請によって対策をしているようである。


ところで、マンガの海賊版サイトへの対策も重要だが、盗撮等も含め、人権問題もはらんでいる無修正動画ダダ漏れの件はどうするつもりなのだろうとは思う。

既に児童ポルノについてはブロッキングをされているのだというが、無修正動画についてはそうなっていない。

つまり、無修正動画よりもマンガの海賊版サイトへの対策のほうが優先ということなのだろう。

AVメーカーが廃れるのは構わないけど、マンガ文化が廃れるのは困るので、そういう意味では正しい方向性だとも思う。

法を守るモザイク有りが有料なのに、違法なモザイク無しは無料というバカバカしい状況で流出しているわけであり、流出すればするほどAVメーカーが打撃を受けて、両方ともダメージを被るわけなので、人権問題を除けば放置が正解といえるかもしれない。

週刊ポストのような下世話な週刊誌では、どの無修正動画サイトがオススメかという特集を飽きもせずに定期的にやっているが、週刊誌を買うような情弱な中高年男性達は週刊誌が奨めてくれるサイトだったらウイルスに侵されることなく閲覧可能と思ってこれらのサイトにアタックしているのだろうと思うわけで、週刊誌側も読者側もどうしようもねえなあと思う。


ところで、マンガサイトでもAVでもそうだが、これらは子供に知れ渡っているのではないかとは思う。

子供はAVは買わないが、マンガは買うはずで、子供が驚異的なスピードで急速にマンガを買わなくなったということは想像ができる。

タダでコンテンツを手に入れることができたという負の成功体験を子供たちにさせてしまったことは、知的財産権を重んじる先進国の国民としては悔やんでも悔やみきれない出来事だったのかもしれない。

これによって、まともな方法でコンテンツを購入することをバカバカしく思うようにならないかが心配でならない。

 

もし、自分が子供だったら何が何でもマンガを閲覧しに行っただろうし、自分が中学生だったら全ての友達に確認して無修正動画を閲覧しに行ったと思う。

子供の目先にある人参の前には知的財産の尊重といった概念など通用しないように思う。

いくら親がブロックをしようと、それを見たいという子供の執念は、俺が「冒険してもいい頃」などのエロマンガや、「デラべっぴん」などのエロ本を友人の機嫌を取ったりして借りようと努力した時の執念を思い出せば石をも穿つほどのものがあるだろうと思う。

放任な親の家が一軒あれば、その少年はクラスの人気者間違いなしである。

自分には子供がいないからそんなことを考えなくてもいいが、恐ろしい時代である。

 

もちろん、知的財産権保護のためにではあるが、中国政府とまではいかないものの政府の検閲は必要になるだろうと思う。

法整備については難しい面もあるのかもしれないが、是が非でもどうにかして取り締まれるようにしなくてはいけない分野である。

場合によっては、現在は処罰対象とならない閲覧者側を罰する法律も必要なのかもしれないが、ここまで行くと監視社会になってしまう怖さもある。

 

図書館による文庫本などの大量購入も知的財産権の侵害に近い要素があるし、アメリカと中国の貿易戦争も、中国による知的財産権の侵害への攻撃こそがアメリカ側の意図する本丸だと思われるわけで、インターネットが成り立たない恐ろしい今の世の中において、これからますます知的財産権の保護というのは重要になっていく分野であろう。

 

余談だが、法整備について今日最も強く思ったことは、西部邁氏の自殺幇助逮捕の件である。

個人的には「早く積極的安楽死尊厳死を認める法律を作るべき」と思うのである。

この件とは少し事情は違うが、子供の時に読んだ森鴎外高瀬舟を思い出した。

医療の発達を考えれば絶対に必要になる法律なのに、それがないばかりに捜査する側にとってもロスだし、幇助する側の心の負担を思うとあまりにやりきれない。

 

【追記】

2018年4月12日追記。

どうやら漫画村は閲覧および検索不可になったようですね。

これだけコトが早く動いたのであれば、メジャーになった意味があったように思います。

また、そういう意味ではいい前例を作れたのではないかとも思います。

 

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