GOODDAYS 東京仙人生活

ひっそりと静かに生きる47歳仙人のつぶやき

牛丼猛者

昨日、吉野家でタダ飯を食べた件について書いた。

俺が行った店は空いてたけど、異常に混んでいた店もあったようで、その様相が色々とネットにアップされていた。

 

いくらタダ飯だからって、行列に並んだ人、根性ありすぎでしょ。

 

しかし、同じ穴のムジナと言われても仕方ない。

 

「前はこういうクーポンを利用するのははしたないことだと思っていたのだが、節約を是と強く思うようになった」というのを個人的な理由で挙げたけど、人様はともかく、自分の中ではこれまで抱いてきた認識のほうが合っていたということを再確認しました。

 

正直、恥ずかしっす。

 

そして、俺が甘かったっす。

これだけ並ぶことも、これだけ拡散効果があることも、全く予想できてませんでした。

店の人はあまりに大変でブチ切れただろうし、一昨日、俺は飲食店では働かぬと言ったばかりだけど、今月の金曜日のシフトが埋まるか、バイトのドタキャンが出ないかマジ心配である。

ここまでして並ぶ人の気持ちは全くわからんですけどキャンペーンとしては大成功と認めざるを得んです。

世の中そして人というものを読み誤りました。

 

俺は冬の寒い日に道端に立つ誘導員の仕事ほど辛い仕事はないと思っていて、俺だったらあんなしんどい仕事、時給1万円はもらわないとできませんが、あの人らは380円で似たようなことができるというのだから超人です。

俺は、真冬に1時間並んだら1万円の寿司をタダで食わせてくれるといっても絶対に並びません。

1万円の寿司がタダでも20分が限度です。

先日、満を持して食べるために楽しみにしてわざわざ出かけたつけ麺屋に3人並んでいただけで一瞬で心が折れて、悔しがりつつ別の店にしたほどに病的に行列が嫌いな俺には考えられませぬ。

 

しかしながら、こういうマインドをまざまざと見せつけられると消費税の増税はやってはいかんと肌感覚で思いました。

日本の財政が危機的な状況にあることはわかっていますが、それでもそれでも本当のインフレになるまで是非とも再延期していただきたいと強く思いましたです。

でないと、日本は浮上することなく沈んでいく気がします。

 

BSE吉野家が頑固に牛丼を販売中止にした時に行列に並んだのは熱烈なファンだったので泣けましたが、今回並んだ人はおそらくは無類のタダ飯好きな層でしょうな。

まあ、BSEの時ですら「そこまで食べたいかね、他の店とそんなに違うかね」とは思ったんですがね…。

 

もちろん、多数派は並ぶ人を不思議に思うと思うのですが、少数派だけでもこれだけの数がいるということがわかりました。

彼らは心身の屈強さを兼ね備えた真の猛者どもとお見受けいたしましたが、たとえ少数派でも吹き溜まればこれほどの数ぞと感服した次第でもございます。