あけましておめでとうございます。
下のイラストは今年の年賀状に使ったイラストだ。
歴代のダライ・ラマの居城である。
大抵、その年の旅行先のイラストを描いて使っているのだが、昨年に行ったのは、プラハ・ウィーン・クラクフ・ワルシャワで、チベットに行ったのは一昨年だったが、昨年は喪中だったので今年はチベットを採用した。
チベットのラサに行くのは子供の時からの夢で、なかでもポタラ宮とジョカン=大昭寺はずっと世界で一番行ってみたい場所だった。
その夢が叶ったのだが、実際は高山病との戦いだった。
青蔵鉄道で標高5,000メートルの峠を越える頃に発病した高山病は相当酷く、ラサに着いて注射と点滴を受けるほどだった。
下痢と吐き気と倦怠感と発熱で言葉にならないほどに辛かったが、ラサに着いた翌日の午前にポタラ宮に行く予約を取っていたので、標高3,650メートルから300段の階段を上って子供の頃から夢に見たポタラ宮の見学をした。
夢の実現と辛さの絶頂が同居した瞬間だった。
今では辛いことだけ忘れてしまうことができてとても良い思い出です。
ちなみに年賀状というものには大変否定的なのでありますが、実際は、良く合う人よりも、年賀状でしかやりとりができていない友人や親戚に出していることが多く、関係が完全に切れるのを防ぐことができるという意味ではとても役に立っていると思うと同時に、自作のイラストを使えばメッセージ性は持たせられるかなと思って、そう多い数ではないのですが一応出し続けています。
ちなみに、前にも同じようなことは書いたことがあります。
先日「同じことを吐き出すのは読み手に有害」と述べたばかりなので念のため。