東京駅丸の内口側のリニューアルが終わり、大変景観が良くなったが、行幸通りから見えるアールエフの真っ赤な看板とスーパーホテルの真っ黄色の看板があまりにもデカデカと見えるので、視界に入るたびにイライラする。
YANMARと中山式とECCの看板も見えるが、こちらは控えめといえば控えめなのでまだ許せるものの、この2社の看板はちょっと見た目に許しがたい。
東京駅の復原工事は周囲のビルに空中権を売って、その資金で相当部分を賄ったため、周囲のビルは高くなり、東京駅は低層なまま維持されたが、その副産物としてこれらの看板が目に入るようになったとはいえ、場所が場所だけに害悪度があまりにも高すぎる。
とはいえ、俺にどうする権利もないのはわかっている。
これらの企業を個人的に使わなかったり、ここにメモをしたりしておくことぐらいはできるので、こうして名指しで書いておくこととする。
東京駅もだが、個人的に最も許しがたいのは有楽町のビッグエコーの真っ赤な看板である。
あれは丸の内仲通りから見える美しい景観を単独の力で完全にぶち壊している。
世界の旅人は思っていても口に出して言ってくれないが、清潔さという論点を外せば、客観的に見て世界の中でも日本の都市の景観は異様に醜い。
少なくとも俺が目にした34ヵ国の中では最も醜い部類に入る。
その理由は利己的に建てられた醜い建築、看板、電柱によるものと、その統一感のなさによるものである。
ミクロで見れば発展途上国の景観にも醜いものはあるが、景観のまとまりのなさに関しては日本が最悪である。
アジアのカオスのほうがよほどまとまりの良さを感じる。
まとまりがなく奇異すぎるがために逆に感心されて世界の人の注目を浴びていると思うほうが正直なところだと思う。
また、こうした看板に拒絶反応を見せない国民性についても悲しく思うし、特に地方の幹線道路を車で走ったりするとあまりの景観の醜さと画一性に相当な嫌悪感を抱く。
そのような日本の都市において、三菱地所などが美しい都市景観を演出しようと執念をそそいで作った東京駅や丸の内の景観までもこうしてぶち壊しにしてくれると、全く関係のない第三者であってもムショーに腹が立つのである。
これらの会社は景観への配慮や公共の利益というものを一切考えない無粋かつ利己主義的な人々によって経営がなされているのだろう。
スーパーホテルは「八重洲・日本橋・京橋キラピカ作戦」というイベントに参加しているらしいが、この看板でぶち壊しである。
人生において医療機器メーカーのアールエフを自分の意志で拒絶することは難しいかもしれないが、スーパーホテルとビッグエコーに関しては可能な限り使わないように気をつけて生きたいと思う。
せめて看板の色をスーパーホテルは白黄or白青、アールエフとビッグエコーは白赤に反転させてくれればその限りではないのだけれども…。
【2022年5月6日追記】
東京駅八重洲口の大開発によりアールエフの看板は無くなり、スーパーホテルの看板も丸の内側から見えなくなると思うので、スーパーホテルに対する批判は中止したいと思います。
ビッグエコーは長らく行った記憶がないのですが、こちらは引き続き利用しないようにしたいと思います。
アールエフの赤い看板
スーパーホテルの黄色い看板
丸の内仲通りから見えるビッグエコーの赤い看板