2017年12月17日、プーチン大統領がトランプ米大統領との電話会談で、米中央情報局(CIA)による情報提供によって、サンクトペテルブルク中心部にあるカザン大聖堂でのダーイシュ(イスラム国)による爆発攻撃を抑止できたことに謝意を伝えたらしい。
サンクトペテルブルクには2年前に行ったが、ソ連時代は反宗教博物館だったカザン大聖堂ではロシア正教のミサが行われていて、大変に荘厳だった印象が残っている。
カザン大聖堂は街の中心を通るネフスキー大通りに面していてその中でも街のヘソみたいなところにあるので、街の中心もいいところで、こんなところでテロがあったら本当に大変だったところだと思った。
テロが防げたのが第一だが、各所で緊張しがちな米露間でこういうことがあったというのも珍しいながら良いニュースだと思った。
ここからは余談。
カザン大聖堂の脇で、2メートルぐらいあるロシア人の巨漢と軍人風の男がガチで殴り合いのケンカをしているのを見た記憶がある。
とにかく派手だった。
世界を旅してウィリー走法でバイクが走っているのを見たのはサンクトペテルブルクぐらいだし、自動車のスピード狂も多かったが、北緯60度、年間日照日数30日という過酷な環境にありながらも意外とぶっ飛んだ街だった。
サンクトペテルブルクはエルミタージュ美術館をはじめ、街ごと文化財のような美しい街だが、下のスケッチはカザン教会の近くにある血の上の救世主教会をずっと前に描いたものである。
カザン大聖堂の話なのでカザン大聖堂のスケッチを描いていれば良かったのだが、ピョートル大帝がヨーロッパ風の街作りを目指したこの都にあって数少ないロシア風の建物だったので血の上の救世主教会を描いたというわけです。
血の上の救世主教会