GOODDAYS

  世の中の歪みをかいくぐってひたすら逆張りの人生を歩む俺の意見

核抑止理論と北朝鮮と日米韓

12月8日を意識しない年はない。

日米開戦の日であり、世界平和を願い続けたジョン・レノンが凶弾に倒れた日でもある。


第二次世界大戦前の日本と同じく経済封鎖で追い込まれる北朝鮮の状況と、核兵器に対する基本的な観点と、今の日本が置かれた状況を以下に整理しておく。


第二次世界大戦は広島や長崎に核兵器が落とされて終了したと言って間違いないと思うが、今のところ、その後は核戦争は起きていない。

広島と長崎での惨劇は、核兵器を用いた結果の恐ろしさを人類に知らしめ続けている。

 

ウィキペディアから引用すると、核抑止力理論は「核兵器保有が、対立する二国間関係において互いに核兵器の使用が躊躇される状況を作り出し、結果として重大な核戦争と核戦争につながる全面戦争が回避される」という理論だが、現状の世界でこの理論が働いているというのは今のところは事実だと思う。


極めて不平等ではあるが、独裁者の手に核が渡るのを防ぐために核不拡散防止条約(NPT)体制が構築されており、北朝鮮イスラエルパキスタン南スーダン以外の国は批准している。

そして、建国間もなく脆弱な南スーダン以外の国は核を保有している。

この中で独裁国は北朝鮮である。


「核なき世界」のプラハ演説等でオバマ氏が2009年のノーベル平和賞を受賞し、国際NGO核兵器廃絶国際キャンペーンICAN)が今年の同賞を受賞し(明後日にも授賞式がある)、広島や長崎では毎年8月に核廃絶を訴えているが、何を叫んでみたところで、核兵器廃絶が不可能な絵空事であることだけは間違いない。


ちなみに、ノーベル平和賞に強く関わっているノルウェーや、アメリカの核の傘に入っている日本は、今年の7月に採択された核兵器禁止条約に参加していない。

それどころか、賛成125、反対39、棄権14で、G7はいずれも賛成していない。

また、日本政府が主導した核廃絶決議というものもあり、こちらは賛成156、反対4、棄権24で採択しているが、こちらは米英仏などは賛成で、中・露・北朝鮮・シリアの4ヵ国が反対だが、この決議は正直なところ茶番だと思う。

条約は効力を持つが、決議にはそうした縛りはないのだろう。


「先軍主義」の北朝鮮は、アメリカと対話をするために、どんなに国民が飢えようと、核兵器と大陸弾道ミサイルを持つことを優先してきた。

長らくは、核兵器は開発できてもその小型化やミサイルの技術に問題があったが、とうとうアメリカ本土が射程に入って来つつあるわけで、アメリカも相当追い込まれて焦っている。


もし、複数発の大陸弾道ミサイルをきちんとアメリカに打ち込めるようになったら、全てを撃ち落とすのは不可能だろうから、北朝鮮アメリカに対する核抑止力が働くこととなり、アメリカは北朝鮮に強く出られなくなるので、そうなる前に必死になっているのが現状ということになる。


アメリカが強く出られないというフリーハンドを手に入れたら、北朝鮮にとって韓国や日本はどう料理しようが自由になるというわけで、難癖をつけて日本と韓国から援助だとかみかじめ料を取るようになることは必至となる。


戦争になっても困るし、大量に難民が来ても困るし、核で脅されても困るし、民主主義国家の権力者の権力基盤は脆すぎるものだから、ひたすらオロオロしちゃっているのが今の日本と韓国なわけだが、韓国なんて、国境が接していざ戦争が起きたら犠牲が大きすぎるために、心底ビビってしまって、アメリカに白い目で見られようと北に経済援助までしちゃったりするわけで、北朝鮮に翻弄されるがままである。

拉致被害者という尊い犠牲があって、かつての朝日新聞のような親北勢力を一掃して国民が一枚岩になっている日本はそれと比べれば幾分かマシである。


アメリカにとってのライバル国は中国とロシアだが、「とにかくアメリカの逆を行く」というのがこの両国の基本戦略なわけで、日・韓の存在が中・露に対する太平洋での大きな防波堤となっているのは事実だが、これまた米・中も北朝鮮に翻弄されている状況である。


日本はABCD包囲網で追い詰められて戦争を始めたが、北朝鮮はどんなに経済制裁を受けようと国民が苦しもうとひたすら核兵器と大陸弾道ミサイルの開発に打ち込んで誘いに乗ってこないため、アメリカは戦争を始めたくても始められない状況にある。

民主主義国家と違って、独裁国家チキンレースにとことん強いから金正恩は本当に手強いと思う。


独裁者が核を持つ時代になり、その敵国の一つとされている日本はどう対応していけば良いのだろうかと庶民であっても考えざるを得ない。

何せ北朝鮮の危機ニュースはかれこれ20年以上も聞き続けてきて、国民はオオカミ少年ではないが、だいぶ不感症になってしまっていて、それでも防衛省や各国の軍は毎日毎日毎日毎日ピリピリし続けているのだと思うと頭が下がる。


そして、多くの国が再貧困から脱した21世紀において、どん底の苦しい生活を送る北朝鮮の人々のことを思うとものすごく悲しくなる。