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  世の中の歪みをかいくぐってひたすら逆張りの人生を歩む俺の意見

比例得票数で見る2017年衆議院選挙結果分析

過去にもしているのだが、選挙結果の最も基礎的な指標として、比例選挙区の得票数を分析することが政党の実際の支持者数の比較に最も役立つと思うので今回もやってみた。

 

以下、各党の得票数、今回の比例での得票率、小選挙区を含めた全議席におけるその政党の議席の占める割合となっています。

社民は2議席なので全議席に占める割合の0.4%を表記しますが、それ以外の数字は全て四捨五入し、得票数は万単位パーセンテージは整数で表記しています。

なお、民主は前回の数字、立憲民主と希望は今回の数字です。

自民1766→1856 比例得票33% 全議席61%
公明731→698  比例得票13% 全議席6%
民主978      前回比例得票18% 前回全議席15%
→立憲民主1108 比例得票20% 全議席12%
→希望968     比例得票17% 全議席11%
共産606→440  比例得票8%  全議席3%
維新838→339  比例得票6%  全議席2%
社民131→94   比例得票2%  全議席0.4%
幸福実現26→29
支持政党なし10→13

自民は比例での得票数は微増。

また、比例での得票数は3分の1なのに公明支持層の支援があって小選挙区で強いため全体での議席占有率は6割。

小選挙区制というのは死に票が多かろうが、風頼みのチルドレン議員ばかりになろうが構わないから、与党と官邸に権力を集中させて効率的に政治を進めるための仕組みであり、細川内閣時に国民がそれを強く支持して成立したが、小泉氏という怪物が郵政選挙でその圧倒的な官邸の権力と公認権の使い道を示して以来、時の官邸にその仕組みを覆す気など起きるはずがなくなってしまったわけだからそういうものだと思う。


公明支持層は死にかけでも投票に行くはずなのに33万人減っているが、高齢の信者が33万人も死んだのかは大いなるナゾ。

ほぼ比例区選出で小選挙区選出は少ないので議席占有率は支持者数に対して常に少なめ。

小選挙区では完全なる票読みで常に1議席も落とさない「全勝公明」、とにかく勝利にこだわる学会のはずが、今回は1名が小選挙で敗れるという大波乱あり。


民主でも978万票だったのに、立憲民主の1108万票はでき過ぎ。

無党派層の風は常に強い。

希望の968万は逆風だったもののそこまでは酷くない。

自民には小選挙区では13%の公明票が乗るので逆転は効かないものの、立憲民主と希望を併せたら37%の得票となり、自民を4%も上回ってしまうわけで、実は小選挙区制による政権交代の緊張感は常に保たれている。


今回の選挙で最大の驚きが共産の606万票→440万票。

166万人の信者が死んだのか?といいつつ、党員自体は30万人で、赤旗の日刊購読は24万部、日刊よりかなりソフトかつ大衆路線の赤旗日曜版は138万部なので、実はガチガチ以外の流動的なシンパもいたのね。

今まで公明と共産はガチ支持者のみと誤解してました~。

維新は今回でほぼ終了、社民は既に終了しているが社会党以来の下部の職員組織の運命にはこれからも目が外せませぬ。

幸福の科学は若干信者を増やし、「支持政党なし」党は確実に支持者を増やしている模様。


コア支持者しかいないものだからそもそも小選挙区に弱く、ほぼ比例でしか議席を取れない公明と共産の議席減は、これまで確実にドント式の比例でおこぼれがあったのが、今回は民主が立憲民主と希望に分割してそれを先に吸収しちゃったものだからおこぼれ票が思うように入らなかったためかと思う。

毎度ながら社民の最後の最後での比例おこぼれ票の獲得ぶりはアートの域。

今回の投票率は過去最低だった前回を更新する過去最低の投票率で、これは台風という神風が吹いた影響もあると思うが、常に台風待ち=低投票率時にめっぽう強い公明や共産が大幅に議席を減らしたのは驚きである。


投票率に関しては国民が悪いというよりは前回・今回と全く意味不明な争点で目的のために手段を選ばない解散に連続で踏み切った安倍首相のせいでしょうな~。

ブレグジットだとかトランプ政権選出のような超重要案件がないのは衆愚民主主義にとって幸福なことだけど、選挙の重要性がいくらなんでもあまりに低すぎですよね。

そこまでやって成し遂げたい安倍首相の最終目的の憲法改正がなるかは未来のみぞ知りますな。

そして、安倍首相も憲法改正国民投票のタイミングにだけはキャメロン氏のような下手を打たないかと悩みに悩むのだろうと思う。