GOODDAYS

  世の中の歪みをかいくぐってひたすら逆張りの人生を歩む俺の意見

仮想田舎暮らし⑤ そして、仮想田舎暮らしへ

今後、何か書きたいことが思い浮かんだらこのカテゴリーに追加していくが、このところ連続で書いてきたシリーズとしては今回が最後となる。

 

前に仮想田舎暮らしには、公共交通を使う枠内で週末移住のシミュレーションを兼ねた仮想田舎暮らしAと、純粋に娯楽としての仮想田舎暮らしBがあると書いたのだが、例えば以下のような感じであろう。

  • バスと宿泊だけのセットで温泉宿に出かけて、近隣の森林で森林浴をして温泉も楽しむのはB。

  • バスと電車で郊外に出向いて田園風景や森林を楽しんで近くの民宿に泊まって帰るのはBともいえるがA。

  • 同じくエアビーアンドビーで家を借りるのはA。


Bは楽しいけど単なる温泉旅行とも言えるわけで、当然ながら仮想田舎暮らしを真面目に考えるのであればAに重点を置いて考えることになる。

仮想田舎暮らしAのステップを過ぎたら週末田舎暮らしに移行するか、もし、移行するとすればどのエリアにするかなどといった検討に入るということになるのだが、そのための場数を踏むためにもお手軽に済むこのステップは重要である。


僕が仮想田舎暮らしのステップとして意識して訪問した例の一部を下記に記す。

 

  1. 房総半島の亀山湖
    2017年9月中旬に訪問。
    東京駅八重洲から千葉県鴨川に向かうアクシー号に乗って2時間弱「笹」バス停に着くが、ここからすぐ近くの亀山湖まで歩く。
    運賃は片道2,150円なので往復4,300円となる。
    高速バスなので必ず座れ、車内にはトイレもあって安心かつ快適なのだが、少し早めに行かないと満員になって乗れなくなる。
    僕が東京駅に行くためには都バスに乗る必要があり、往復で512円かかるため、合計交通費は4,712円、二人で9,424円かかるが、仮に何度も往復すると勝手に想定すると安い出費ではない。
    道中でも田園風景や森の中をバスが駆け抜けるが、笹バス停を降りるとやはり田園風景と生い茂る森が広がる。
    少し歩くと、せき止めダム湖のため極めて複雑な形をした亀山湖が広がり、多くの人がボート上から釣りを楽しんでいる。
    久留里線の終点である上総亀山駅亀山湖周辺にあるが、この駅の周辺には驚くほど何もない。
    アクアラインがあるため、鉄道があってもバスで来たほうが余程便利というのも皮肉である。
    宿泊したのは稲ヶ崎キャンプ場の隣に建つ宿で、2食付きで週末料金で10,000円弱だったが、夕食の品数とボリュームは想像を凌駕しすぎていた。
    惜しむらくは部屋はきれいなのに喫煙可の部屋しかないため、残ったヤニの臭いが気になるのと、部屋の窓が高いため、立ち上がらないと眼前に広がる湖を部屋から臨めないこと。
    過ごし方としては、ボートに乗ることと、鬱蒼とした森に囲まれた湖畔を歩くことぐらいである。
    何もしない仮想田舎暮らしには持ってこいだが、あまりにベンチがないのと、しょせんは自動車交通しか想定されておらず、道路も徒歩交通者への配慮はない。
    実際、2日間で滞在して、すれ違った歩行者は数人だったので仕方ないのだが、わざわざ訪問する観光地としては成り立っていない。
    とはいえ、ここに物件を借りて田舎暮らし気分を満喫するには十分な場所だろうと思った。

  2. 大磯
    2017年9月下旬に訪問。
    東京駅からわずか63分で到着し、電車代も1,100円台と安く、往復で2,200円。
    駅周辺の雰囲気も良く、駅の北側には鬱蒼とした緑を擁す山があり、南側のそう遠くない距離の場所に旧東海道と海が広がっている。
    湘南でありながらローカル色もあり、明治時代から続く別荘地もあり、吉田茂邸など公園もあり、近くに伊豆半島も視界に入って良い気分になるが、田舎とまでは言い難いのは難点。
    仮想田舎暮らしの視点を逸脱して地元の不動産屋さんでセカンドハウスになりそうな物件を物色し、かなり築古の5万円の戸建て物件を見つけて外観を見に行くが、あまりに庭が狭いのが残念だった。
    余談だが、プロパンガスだったのでその辺の費用の積算は必要だと思うけど、都市ガスの田舎なんて考えてはいけないわな。

  3. 奥多摩鳩ノ巣
    2016年のゴールデンウィークに訪問。
    奥多摩鳩ノ巣駅の近くの多摩川沿いの崖にそそり立つ民宿に宿泊。
    多摩川の渓流沿いに寝そべる休日は最高だったので、仮想田舎暮らし先としては合格点。
    ビールを売っている店も公衆トイレもトレイルロードもあり、実に贅沢な時間を過ごせる。
    宿が1泊2食付きで7,000円程度と格安で食事も良いため、必ず再訪するぞと思う。

  4. 武蔵五日市駅あたりの秋川渓谷
    こちらはかなり前に訪問。
    奥多摩と同様の体験ができるが、ここは駅から歩いて行ける範囲の川沿いに公衆トイレが全くないく、相当歩かないとトイレがないので惜しくも選外。
    そもそもこちらには泊まりではなく、日帰りで行っただけに過ぎないのだが、秋川渓谷に寝そべって風に吹かれて、ビールを飲んで、川で泳いで、本を読んでゆっくりと過ごした。
    こういう過ごし方は長瀞でもしたが、長瀞は東京から遠いのと、川下りの船が通るため、川辺に寝そべってゆっくりするなら奥多摩や秋川のほうが向いているのではないかと思う。

  5. 河口湖畔
    2017年のゴールデンウィークは河口湖の民宿に3泊した。
    湖畔に宿を取りたかったが時期も時期なので希望叶わず、南岸側の湖畔まで徒歩で行ける素泊まり民宿に宿を取った。
    片道3,000円以上かかり、観光ゾーンは観光色が強く、それ以外の湖畔ゾーンは景観への配慮がなされておらず、また、市街地を含むためモータリゼーションが進み過ぎているのが難点だが、富士山が視界に入るのは大きなアドバンテージともいえる。
    総合的には仮想田舎暮らし先としては及第点に及ばず。
    過去に何度も何度も行っているようにドライブで行く場所ですわな。

  6. 狭山丘陵
    2015年10月に西武池袋線小手指駅で降りて狭山湖方面へ歩く。
    周辺に茶畑が広がる景観に感動し、「いいなあ、住んでみたいなあ」と思うが、パートナーの心には全く響かない光景だったようで完全に僕の独り善がり
    なお、トトロの森を通り抜けて狭山湖へ行く道もすばらしい。
    土手の上に広がる狭山湖多摩湖の景観はすばらしいが、しょせんは溜め池なので公園性は低い。

他にも東京周辺の田舎風景が広がる場所を地図などで探しては歩きに行ってみて、何もないためパートナーからはちょっと嫌がられているが、列挙し始めたら本当にキリがなくなるのでこの辺で止めておく。


これからもこのような「仮想田舎暮らし」をしながら、これまで述べてきた次のステップへ進みたいと心から思うのか、進むとしたらどうやっていくのかなどについて時間をかけて考えていきたいと思っている。

 

鳩ノ巣渓谷で寝そべる